Tyuru焦る 大菩薩嶺

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毎年大晦日は昔のレース仲間(zeroさんと俺だけな気もするが・・・)と山梨のほったらかし温泉に日の出1時間前に集合して、忘年会がてら露天風呂で2時間位話をするのが恒例になっているが、昨年から私はその前日に登山をすることにしていますw 仕事は29日までにすべて終わらせて、あとは家族任せ・・・ 今年はほったらかし温泉のちょい東にある、大菩薩嶺(百名山)に行ってきました。

中央高速の笹子トンネルが例の事故で29日に仮復旧したので、朝2時に横浜をでて、首都高>中央道で勝沼へ。多少の渋滞は覚悟していたけれど、コレといった渋滞もなかったため、スムーズに走ることが出来た。トンネル自体はやはりどうしても天井が気になって、なんか上を見てしまう。一車線が狭い上に上ばかり気をとられるので結構危ない気がする。

今回は久々の単独行なのでワクワクしていたが、初めての山で、天候も悪く、勝手がわからないためかなり綿密に計画を立てていた。ルート・行動予定・装備もしっかりしていたと思うし、事前に山を教えてくれた人に確認もしていた。

4:30に現地に到着 。雨。気温は以外に高く、零下にはなっていなかった。いつもの格好で行こうかと考えたが、雨が意外に強かったので、上はベース・ハードシェルの2枚、下はベース・ソフトシェルという格好で行くことに。ザックにはレインカバーをした。困ったのはとにかく暗い。あとこれは分かっていたのだが、一人なのが怖いw 何か音がするとビクッ!となる。車のワイパーがウィンドウに引きずる音が唸り声に聞こえて、しばらく駐車場で確認作業をしていたほどだったw あといつも夜歩くときは仲間のライトが明るくて助かっていたのだが、私のライトがえらく暗い。モノ自体はかなりの光量なはずなのだが、暗いのだ。念のため電池を全部交換したら狂ったように明るかった・・・今までまともに使えていなかったことに愕然とした・・・

登りは丸川峠駐車場から丸川峠までコースタイム2時間。樹林帯なので雨の影響は無かった。駐車場は高度1000mくらいで雪もなく、歩きやすかった。前回の三の塔と変わらないくらいかな。ただ路面が濡れていたため、あまり休憩をとりたくなかったので、ゆっくりペースで、休憩少なめで、休憩するとしてもザックは背負ったまま、立ちっぱなしという感じでとにかくとぼとぼ登って行った。

およそ1時間30分くらいで丸川峠に到着。このちょっと手前から明るくなってきた。
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1500mくらいから雪が積もっていた。雨は降り続いている。

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トレースが残っていたので道に迷うことは無かった。

丸川峠の山小屋から大菩薩嶺迄は1時間半。疲れも無かったのでそのまま進んだ。
道中、鹿がやたらと多かった。丸川峠から大菩薩嶺への道はほんとに気持ち良かった。人と鹿のトレースがあって誰もいない雪道、傾斜もそれほどきつくなく、私の大好きな雰囲気。

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コースタイムより若干速いペースで大菩薩嶺に到着。2000m。ただ雨が強くなって来た。また、ここまでは峰の東側を歩いていたので結構良い感じだったのだが、ここから尾根に出ることになる。すると西からの風がやたら強くなり、急に寒くなりだす。気温は零下になり風があるため一気に冷え出す。路面は一部アイスバーンになっていて、トレース通りに行くと滑るのでちょっと外れた部分を歩くようにした。

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ここから地獄w 晴れていればおそらくものすごい風景だと思うが、とにかく雨風が強い。景色もないのでこのまま降りようと思ったのだが、立山のときと変わらない風だったので、どんどん冷えてくる。ひたすら風に向かっていくと顔が凍りそうだし、風をよける逃げ場も無いしで、怖くなり、山小屋のある大菩薩峠を目指すことにした。

ところが指の感覚が既に無くなってきている。どこか風のしのげそうな場所があれば着替えたいのだが、それがない・・・ かなり焦り出し、走って大菩薩峠を目指した。ちなみにここまで4時間くらいで誰にも会っていないw

右から強風、足元は滑る、手は凍えてしびれてるしで、転ばぬよう慎重に、でも急いで進んだ。コレ登山初めての人とか、装備のない人を連れてきていたらマジ終わっていたと思うw

30分くらい走ると斜面にケルンが並んでいた。「賽の河原」見たいだなと思っていたら・・・
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「さいの河原避難小屋」が!今まで色々な山を上って避難小屋とか目印程度にしか思っていなかったんだが、ありがたみ爆発って感じだったwPC300059

中も結構キレイに使われていて、とりあえず濡れた装備を外し、長めの休憩にした。風が無いだけでえらく暖かかった。ポットのお湯でスープを作り飲んだ。あとコレも今まで格好だけと思っていたのだが、キャンティーンに入れたウイスキーを飲むと本当に体が暖かくなって感動したw 私はお酒自体に弱いので、かなり効いたw ザックの中の装備はレインカバーのおかげて乾いていたのが良かった。フリースを着て、替えのグローブにして(持ってきていてよかった・・・)地図でルートを再度確認。もうすぐで大菩薩峠でエスケープルートに入れるのを知りホッとした。

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コレを越えれば・・・

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到着。ここには結構立派な小屋があった。装備を整えた後は結構暖かくて順調だった。ここで初めてカップルの登山者とすれ違ったのだが、私が今来たルートを目指していた。軽装でもないけれど、あれで行けたのかな・・・ 寒すぎて喧嘩になったんじゃといらぬ心配をしたw

ここからは新日川峠へのエスケープルートに入ったが、森の中だと風も和らぐし、道も整備されていたので歩きやすかった。怖かったのは凍っているトレースが多くて滑りまくったことかな。

結局13時頃に下山。

昨年から登山を始めて、山を教えてくれた人の指導で、いつも多量の装備(といっても40Lザック)で登っている。だいたいどこの山へ行っても我々以上の装備量の人はいないwというより、そこまで軽装?って人の方が多い。「俺らだけいっつも装備多いよね」と、一緒に山を始めた人と文句を言っていたのだが、今回ばかりは今まで無駄と思っていた装備が大活躍した。天気予報では昼まで曇りで午後崩れるという話だったが、結局ずっと雨だった。こういうことを考えると装備ってすごく大事だなと痛感。雪山はグローブ3セット欲しいなw あと買ってからほとんど使っていなかったハードシェルが大活躍だった。下山後に中は全く濡れていなかったのに驚かされた。食料も多めにいつも持っていき余らせていたのだが、いつも持っていかないスープをたまたま買っていたのが良かった。あのクラムチャウダーは忘れられないw

天候のせいでちょっと特殊な山行になったが、大菩薩嶺自体は百名山でも人気の山だけあって、普段ならとても歩きやすいし、景色も良い山だと思う。ヤマレコを見ていてもはれている時の写真は羨ましい限り。今年(2013年)ももう一回行こうと思う。ルートもいろいろとれるし、上日川まで車で行けば3時間位で堪能出来そう。

今年はどんな山に出会えるか楽しみ!

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