カーオーディオ 電気のことをちょっと知っておこう  デッキ・リモート線のバッ直編

電気の流れを見直すことが音質アップに直結することは前回書きました。

前方定位はできた。音もそこそこ良いと自負している。でもあまり人からは「良い音だね!」と言ってもらえない。いやい…

今回はカーオーディオの電気を考えるときに素人がぶち当たる壁、バッ直についてです。

※電気関連の作業をする際はバッテリー端子のマイナスを外し、絶縁しておきましょう。そうしないと、私のようにショートさせてテンパったり、場合によってはユニットを壊してしまったり、最悪車を燃やしてしまいます。

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カーオーディオのバッ直

バッ直とは

バッテリー直結。車内にオーディオ用に配線を引きなおします。純正の配線と並列にオーディオ用の配線を作ります。一般的にはサブウーファーやアンプの増設の為(電気不足の解消)のバッ直が多いですが、車内電装から完全にカーオーディオ周りの電気を独立させることが可能になり、大容量の電源を確保(そこまで使わないですけどね)できます。これによって各ユニットへの電力供給が安定します。

+側、赤いカバーは純正の線、黄色のチョロっと見えるのがエーモンのバッ直線、下に延びる赤い太いのが4AWGのアンプへつながる線です。

バッ直のメリット

各ユニットが必要な電力を、安定して送ることが可能になる為、きちんと配線されたシステムの場合、ユニットが本来の性能を発揮するようになります。

音が明瞭になる・強弱が出るなど、実際に聞けば驚くほどの効果があります。きちんとした配線がミソです。

通常の配線でも効果はハッキリ分かりますが、本来の性能の60%がいいところでしょう。

バッ直のデメリット

バッ直による直接のデメリットはありませんが、施工するまでのデメリットというかハードルは高いです。

・危険
素人が手を出すにはちょいと敷居が高いです。ショートによる危険、ユニットの破壊、最悪車両火災。きちんとした知識のある人にアドバイスをもらった方がいいでしょう。と言いつつ私は独学でやりましたが、案の定ショートさせて慌てふためきましたw

    何かがおかしい・・・ おさらいをすると、サブウーファーのバッ直はできました。サブウ…

・ある程度の知識は必要
やってはいけないこと、やるべきこと(前回内容)がありますが、とりあえずはやってはいけないことを学んでおいた方がいいでしょう。

素人DIYだと最初はうまく結線できれば満足できますし、配線さえできればそんなに困りません。

・コストがかかる
高級ケーブルを使う必要はありませんが、配線がらみですから沼の住人やその予備軍はとことんハマる可能性あり 配線で音色は実際変わるのですが、根本から変わるものではないので、ここは最初から高級品を使わない方がいいです。そんな生意気なことを考える人は100年早いです。100年沼を泳ぎ回ってください。

実際ハマるのはローコスト・最短距離で良い音を手に入れようとする私のような人間。色付けされた音で調整しても無意味です。自分の満足する音が出せるようになってきて、最後の仕上げくらいに考えた方がいいです。私は安物で満足しています。というか一旦引いたら引き直すとか面倒です。

・配線が複雑になる
最初のうちはデッキ裏が線だらけで大変なことになります。

バッ直の基礎知識

アンプのバッ直

アンプはほぼバッ直が必要になります。というかバッ直のいらないアンプもありますが、そういうアンプは使わない方がいいです。「だってバッ直しないならお金もかからないしいいでしょ?」と思うかもしれませんが、そういう横着するから沼にハマるんです。私ですw

アンプバッ直の注意点

・アンプの場合、アンプが求める最大のゲージを使って結線します

Webを眺めると「私はそこまで求めていません」という人はわざわざ細い8AWGを使いますね。それならアンプ入れないほうが良いです。

沼の住人は0とか1AWG基本です。どうやって結線するのかなw 人の使っているケーブルではなく、ユニットが求めている電力が必要なのだから、メーカー推奨の最大値が適正です。私の使っているT400.4は4AWGとなります。

T400/600のマニュアルの一節 We recommend a 4AWG wire for use on the power and ground connection.とあります。

・ヒューズはバッテリー直近にメーカー推奨サイズのものだけ。これもマニュアルに書いてありますが、過電流が流れ続けると溶けて配電を遮断するのがヒューズです。私は最初T600.4を使っていたので150Aのヒューズを入れています。

バッ直線を分岐するのに、複数のヒューズを内蔵したヒューズブロックがありますが、これは分岐(抵抗)が増えてしまうので使用しません。分岐はディストリビューションブロック(おしゃれな端子台w)です。

Rockfordfosgateのディストリビューションブロック。0AWGから8AWGまで対応しています。

・ギリギリの長さで配線しない
スマートに配線するために長さをきっちりにしてしまうのは危険です。下手にケーブルにテンションがかかって被膜が破れ、ボディーに触れたらショートして発火します。多少ゆとりを持たせましょう。特にエンジンルームから車内に入る箇所はエンジンルーム側のプラスをたるませてください。また車内に入ってからカーペット下に配線する場合、ボディと直接触れる箇所は極力避けましょう。

・アース線は引き込み線と同じ太さで最短でボディーへ
アンプバッ直でアース線をバッテリーにアース直する人はいないと思いますが、無駄ですし、理論上意味ありません。マイナスは最短でボディーアースです。またこのときプラス線と同じ太さでアースします。

さらに一手間。アンプからのアース線と同じ太さのケーブルでエンジンルーム内のバッテリーマイナスターミナルへボディーから最短でアース線を追加しましょう。これアンプが生き生きします。詰めていくとさらにもう一本アースを引きますが、そこは内緒です。

デッキのバッ直

やっと本題に来ました。バッ直はアンプだけではありません。カーオーディオの場合デッキ部のバッ直でも音質は上がります。アンプを使わないでもデッキバッ直だけで音質アップは可能です。効果はアンプほどではないけれど、アンプにならいます。

「んじゃアンプいらねーじゃん」と思う人もいると思います。人によってはいらないです。が、アンプが無いと味わえない世界が確実にあります。余韻・明暗・そしてパワー。これがあるとなしでは感動もかなり違ったものになってきます。

デッキをバッ直するには3本。車内でバッ直ラインを分岐させて行います。

一般的なデッキ(ナビ)の場合、電源にまつわる配線は4本。

常時電源>黄色
ACC電源>赤
イルミ電源>橙
リモート電源>青白

この時に一番大切な電源はどれでしょう?

私、黄色だとずっと思っていました。ですから黄色と赤を太くして悦に入っていたのですが実は違います。

ここで各線の役割(一般的な場合)。

常時電源
 時計や各種設定のメモリーのために使われます。

ACC電源
 オーディオの実質主電源はACCです。

イルミ電源
 その名の通りイルミ用の電源なのですが、電力が不足するとACCから電気を借りてきます。返してくれませんw

リモート電源
 外部機器を操作するために、本体内部から外部機器に放出されます。

つまり、黄色なんてどうでもいいんですw 黄色は車体からの電源でOK。大事なのはACCのバッ直、負担になるかもしれないイルミもバッ直、無駄に電気を流してしまうリモートもバッ直となります。

デッキバッ直の方法

  • アンプ用に引き込んだプラスを分岐させてバッ直
    アンプ用に引き込んだケーブルを分岐をさせる場合、ヒューズブロックは大きな抵抗になるので❌。端子台かディストリビューションブロックでの分岐となります。
    車内で分岐させる場合は絶縁をしっかりと。私はロックフォードのディストリビューションブロックを使っています。
  • バッテリーから直接引き込む
    エーモンのバッ直コードが便利だと思いますが、普通にプラス線を1本引き込んでもOK。

どちらでも良いのですが、どちらに繋ぐかで音色が変わります

デッキ裏に引き込んだ線を3本に分岐、5極リレーを3個用意し、各配線に利用します。私はタイコーの5極リレー。車体から来る電源(リモートはデッキから)をスイッチとして通電させるようにします。

凡その概略図。デッキから出る青線がコントロール線。

リレーの結線


85・86は入れ替え可能。この二つが通電すると87・30が繋がります。87から出た線を分岐させて各ユニットに配線します。

線材について

線はなんでも良いですが私はホームセンターで売っているVFF線2sqを引き裂いて使いました。太い方がいいかなと・・・(実は無駄ですw)ただ2sqは太すぎて絶縁用の皮膜入れるのが大変です。0.75〜1.25sqが無難かも。あと豆知識として、プラス線とマイナス線は同じ太さにすべきです。

実際にやってみた

私は今まで物欲のままに色々な配線を継ぎ足していたので、今回の作業で整理整頓も兼ねての作業でしたが、いらない分岐が山ほど出てきましたw 整理整頓しただけで音質アップしたんじゃないかというレベル。

分岐5箇所www

蛇足ですが写真の分岐、これの結線方法変えるだけで音がかなり変わります。接点の接触面積大事ですよ!この分岐使っている人は見直しをお勧めします。ホントびっくりします。

一番大変なのは各端子への圧着作業。飽きます。なんだかんだ2日がかりで4時間ちょっとかかりました。慣れていない人は1日仕事でしょう。

配線をごっそり入れ直したので、エンジンかけるときは緊張しました。 かなり慎重に配線したこともあり、無事一発で接続完了。出てきた音は・・・

聴いてみた

私の場合、車内引き込み線とバッテリーから直接引いたものを聞き比べましたが、総じてギボシ接続よりは(この辺りの見直しもしました)一皮向けて力強くなりました。特に低音の出方が強くなります。どちらがいいかは聞き比べてみましょう。決めるのはあなたです!

またリモートのバッ直は予想以上に好印象。ユニットサブウーファーから出てくる環境音がよりリアルさを醸し出します。かなりいい感じです。

※バッ直作業で出てくる問題の一つにノイズ問題があります。エンジン回転数に合わせて大きくなる「ヒューン!」というオルタノイズが多いと思いますが、電源線とスピーカー線・RCA線を平行配線すると、高確率でこのノイズが出ます。出なかった人はラッキー。

平行させないことを基本として配線し、どうしても交差する場合はバッテンになるように心がけましょう。

私はセンターコンソールの右側は電源線、左側はオーディオ線としていますが、運転席下の右前スピーカー線が電源線と並行していてノイズが出ていました。「ノイズに負けない音量で聴けばいい!俺天才!という謎理論で納得していました(できるのか?w)が、今回運転席側のカーぺット下でクロスさせたら、ノイズ消えました。ノイズのない方が幸せです。

まとめ

前回今回とカーオーディオの電気関連の話を書いてきましたが、これ、きちんとできると、下手な高級ユニット買うよりもすごい音が出て来るかもしれないくらいにオーディオ周りが激変します。純正に電気関連の手直しをするだけで満足できるかもしれないレベル。

手間は相当かかりますが、慣れてしまえばそこまでハードでもないですし、コストもかかりません。何より電気を見直した状態がユニットのデフォルトですから、ここから自分の好きなユニットに変更していく方が、実は沼にはまらない、最良最短の道だと思います。

「カーオーディオに近道はなし」もちろん今私が作りましたw

私最近いい記事書きますねぇ。やるかやらないかはあなた次第です!

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