山岳小説 おすすめの本 孤高の人・単独行

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山岳小説は面白くない?

登山を始めると、すっかり心はアルピニストで、山岳小説を読んでみたくなると思います。例えば今まで登った山、これから登る山の小説を読んでおけば、苦しい登山も楽しくなったりします。

私の場合、師匠といつものパートナーTさんがかなりの読書家で、その読書範囲には山岳小説も網羅されており、歩きながらそれらの小説について二人で語り合っているのですが、私には何のことやらサッパリ。「これではいけない」と思い何冊か借りたり、買って読もうとしていたのですが、既に読書自体していなかった私にとってはまったくもって面白くなく、結局最初の方を読んですぐ挫折していました。

何がつまらないって、知らない場所、知らない技術、主人公を始めとする登場人物の自己陶酔と山岳礼賛、全然共感もしないし、何が面白いのかさっぱりわかりません。唯一面白くて読み切れたのが井上靖の「氷壁」です。ストーリーは面白いですし、これも実際上高地の徳澤園(氷壁に出てくる山小屋)に宿泊して、いろいろ予備知識を持てたことがさらに読書を面白くしてくれました。

KindlePaperwhite購入以降、その手軽さ、見やすさ、バッテリーの長寿命に惚れ込み、30年ぶりに読書を楽しんでいる私ですが、先日の白根三山、単独でテント泊縦走ということで、Kindleを持っていき、テントで読書を楽しみましたw

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半月以上バッテリーは持つし読みやすいし最高です!

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック
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実は縦走時には山岳小説ではなく別の本を読んでいたのですが、山行前に一冊買っておいた本が新田次郎の「孤高の人」。

孤高の人、マンガと小説

漫画は2回程読みました。漫画としてはそれなりに面白いけれど、現代風にアレンジしたこと・話をでかくし過ぎたこと・さらに孤高すぎて「こんな奴いねー」感が強すぎたこと、等があり、この漫画を読んだから登山に目覚めるということはあり得ない内容でした。といっても十分楽しめたのも事実で、この漫画の原案となった新田次郎の「孤高の人」を読んでみようということで購入しておいたのです。

縦走も無事終わり、その時読んでいた本も終わったので(並行して数冊の本を読むというのができないのです)、その「孤高の人」を何の気なしに読み始めたところ・・・ なにこれ「クソ面白い!」。

新田次郎「孤高の人」

「孤高の人」はフィクションですが、その主人公は山ノボラーなら聞いたことはある「単独行の加藤文太郎」を主人公とし、加藤の随筆・紀行文である「単独行」や、加藤にゆかりのある方からの取材をもとに新田次郎が作り上げた小説です。一見加藤文太郎の伝記のように感じますが、孤高感を出すために加藤自身はかなり孤独でコミュ障に脚色されていますし、山行も現実とはちょっと違った部分が散見されますが、大筋は一緒です。

その作内の山行描写は「単独行」の内容を元に、主人公の作品内でのキャラを立たせつつ描かれていて、これが秀逸。現実にあった登山の様子がベースに描かれているので、ものすごくリアル。山行の舞台も、六甲山、北アルプス、富士山など私が既に登った山が幾度となく出てきて、情景もなんとなく浮かぶし、ルート地図を広げながらこの本を読むと「こいつスゲー体力だ」とか「こんなの無理だろ」と思いながらも「このルート俺ならどれくらいかかるんだろう」とか「ここまでなら行けるのかな?」など山に行きたくさせてくれます。

とくに冬山に入り始めてからは、その昔ゴールデンウィークの立山でホワイトアウトになったときの心細さとか恐怖感が思い出され、手に汗握る展開でした。

GW仲間二人と俺で富山の立山に行って来た。立山っていうと黒部ダムとか雪の大谷、雷鳥も有名だ。 誘われた時は軽い気持ちでOKしたのだが、...

実は「単独行」も最初購入していたのですが、まったく面白くありませんでしたw でもこの「孤高の人」の読後に読むと、フィクションとノンフィクションの違いなどが鮮明になって、今現在面白く読めています。

山岳小説は「リアル」が大事かも

もし読むならば「孤高の人」>「単独行」の順が良いと思います。一度でも北アルプスに入ったことのある人ならば面白いこと間違いなし!山岳小説はつまらないと思っている山ノボラーにはお勧めします!

山岳小説はいろいろありますが、実際に登った山、知っている風景があるとものすごくリアルで、山を知らない人が読むのとはまた違った醍醐味がありますね。

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