剣岳 その2

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アタック予定の日は朝から雨。3人一致で停滞確定w 剣山荘でのんびり過ごします。朝から映画「剱岳」をみたり、漫画を読んで過ごしました。時折天気が変わって一喜一憂しつつ明日に備えます。夕方、後立山連峰がその姿を現しました。おりしも満月、月と鹿島槍です。

夜中に目を覚ますと窓の外は静寂の世界。月明りで全体が青く染まっています。師匠も目を覚まして、二人で宿の外でタバコを吸いながら景色にうっとり。

後立方面

月が明るすぎて星は今一つ。RX100M3でも行けるもんですね!

朝目覚めると天気は晴れそうな雰囲気。

それでは剣岳行ってみましょう!剣山荘から剣岳山頂は見えません。前剣目指してテクテク登り始めます。アタックザックなので足取りも軽やか。

大岩あたりから足元はガレてきます。石を落とさないように注意しながら進みます。

なんだかんだよく出会うブロッケン。ガスってる時によく登ってるんですねw

とりあえず前剱で休憩。まだまだ元気です。

前剱からは本峰が見えるんですよねぇ。師匠とTさんは今回レンタルヘルメット。私は折り畳みヘルメットで、中にはHALOバンドです。

あんなところまで行けるんでしょうかw

さて、ここから始まります。平蔵岩のあたりから「これやべぇぇぇえ!」という岩場祭り!見た瞬間ドキッとしました。実際登ってみると写真ほど怖くはないのですが、とにかく足場の確保が大事です。「まぁいっか」なんて適当な歩き方はさすがにできませんw

ガスってるから視界も少なくて恐怖感が煽られずに済んだのでしょうか。充分ビビりましたがw

上りの難所カニの立てばい。前のパーティーのおばさんが途中足場が見つけられず立ち往生。師匠が指示を出して何とか登れた模様。山人気で誰でも剣には来れますが、もうちょっと修行してから来ないとね・・・ 今まで山話の中で「素人は危険なところ行くもんじゃない!」とよく言っていて「誰でも行けるんだからいいじゃん」と思って聞き流していたのですが、滑落されて巻き込まれる恐怖を初めて感じ「素人は剣は早いぜ」と改めて思わされました。というか人に迷惑かけちゃいけません。私は師匠とTさんに助けられまくってますがw

おばさんが立ち往生しているので私たち動けませんw Tさんも苦笑い。

しかし厳しい山です。

怪しいおじさんになってますね・・・

そして登頂!前剱から1.5時間くらい岩!岩!岩!でした。

RX100M3で自撮り。というかですねTさんにちゃんと撮ってもらったはずの単独登頂写真、ボケまくりです。なんでこのカメラでボケるんだよ・・・ Tさんもう一回晴れた日に剱岳付き合ってもらうことに確定w

山頂はこんな感じ。視界がないので槍の時のような絶頂感はありませんでした。晴れたらすごいんだろうな・・・

そして下山。蟹の横這いのとっつきかな?ここ最初がかなり難しい。下山中はほっとしている部分もあって注意散漫になりがちですが、それすら許されないのが剣岳。というか登るより怖いです。石とか絶対落とせないし。登山で気疲れなんて考えたこともなかったのですが、ここは疲れますね。

下山途中から降り出した雨はどんどん激しくなります。一日停滞で予定が遅れたため、雷鳥荘まで一気に戻ります。だいぶ疲れてきてますねw 剣山荘から剣御前へと向かう途中、師匠に異変が!どうやら高度障害の模様。3歩歩くと動けなくなるほどの状態。師匠の荷物をTさんと私に分けて、Tさんが師匠の見張り役。私は一人先行させてもらいました。Tさんいつもありがとう。

しかしこの山かっこいいな。威風堂々と言った感じです。ガスっていたのが更にいい雰囲気を出してるんじゃないかな?

もうすぐ剣が見えなくなりそうなので一枚。

師匠の体調はなかなか回復せず、雷鳥荘までの道のりはまだまだ長い。雷鳥荘に心配かけてはまずいという師匠の判断で、私がとりあえず先行して雷鳥荘へ向かいます。

雷鳥坂を降りてテン場を超え最後の上りはさすがにしんどかったw ずーっと足元だけ見て歩いていたのですが、ふと頭を上げると大日方面が燃えています。これはきれいだった!

夕焼けで真っ赤な世界をトボトボと歩きます。

やっと着いたよ雷鳥荘。ここは温泉があるし、なんでもあっていい山小屋ですw

夜中師匠が寝ながら苦しそうにしていて、最後は血を吐いてしまったとか・・・ 相当苦しかったんだと思います。長年の経験で大事にはなりませんでしたが、もし自分が高度障害になったら心ポキポキに折れていることでしょうw

毎回最後の晩はお酒になるのですが、今回は3人ともくたびれ果て、爆睡となりました。

その3へ続きます。

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