さんざんディスってきましたw いただけないポイントをまとめると・・・
- アプリが貧弱すぎる
- IMEがダメ過ぎる
- モバイルモニター機能はかなり相性がある
- 防水ないかも?
- キーボードのバックライトがない
- アクセサリーが売ってない(フィルムもまともなのが無い)
- フォントの変更ができない
これくらいかな?太字は新規追加分w どれも簡単には修正できない問題なので持病に近いです。ただこれらに関してはちょっヘビーに使う人の問題であって、一般的な使用には問題にならないかもしれません。一応3月末にAndroid12にも対応するようなので、いくつか修正されるかもしれませんが、出てみないとわかりません。いろいろ試して思うのは、まともなアプリさえあればかなり評価は変わるという感じ。これはこの製品に限らずAndroidタブレット自体の命題でしょう。このあたりがiPadは絶妙に進んでいます。
逆に良いところをざっと書くと・・・
- ハードスペックが高い
- ペンを内臓できる(カバーのポケット内)
- 軽い(カバー・ペン込みで1kg弱)
- 有機ELパネル
- JBL4スピーカーの音が良い
- MicroSDが使える(1Tまで)
- キーボードが打ちやすい
- 指紋認証が爆速で電源ボタンに内蔵
- マルチタスク環境で使いやすい(生産性モード)
こんなところかな?要は今の最新スペックには間違いないわけです。逆に言えばソフト以外はかなり良くできていると言えるでしょう。そして意外に感心したのがキーボードの出来。これはなかなかです。
Lenovo Tab P12 pro用キーボードについて
このキーボードと背面カバーは強力マグネットで本体と接続され、キーボードは収納時もは画面カバーとなります。かなり強力なマグネットで外れることはおそらくありません。本体と接続されていれば充電も自動的にされます。また敢えて本体から外して、本体は背面カバーのキックスタンドで自立させておいて、キーボードは切り離した状態で使用することも可能。接続自体はBluetoothです。
キーボードの打感はThinkpadとほぼ同じで、今まで使ったタブレット用キーボードの中では一番使いやすいです。Thinkpadと比較してみてもキーの横幅はThinkpadよりも広くなっています。キーピッチがちょうどいいのか、非常に打ちやすいです。惜しむらくはバックライトがない。物凄く残念。
そしてWindowsならファンクションキーがある一番上の列に機能ボタンがいろいろ振られています。
- 戻る
- ミュート
- 音量
- マイク
- 明るさ
- タッチパッド
- Google検索
- スクリーンショット
- 生産性モード時、アプリの最大化
- マルチタスク用画面分割
- 生産性モード
- 画面ロック
- Bluetooth
⑦でどの画面からもGoogle検索をトップに持ってくることができます。
⑨は生産性モード時、アプリはウィンドウで立ち上がるので、このウィンドウを最大化します(タブレット対応アプリのみ)。
⑩は生産性モード時、二つのアプリをマルチ画面で横整列させます。複数のアプリが立ち上がっている場合は、一旦ホームに戻って、使いたい二つをウィンドウにしてこのボタンで整列となります。言葉だと小難しいですがやると「おぉ!」という感じで作業性が上がります。
⑪は通常のタブレットモードと生産性モード(疑似Windowsモード)を切り替えます。
これらのボタンは生産性モードを使う際に有用で、少しでも使いやすくしようとしているのが感じられますが、まだまだ発展途上かな。
タッチパッドに関しては反応が良すぎて誤動作の元になりやすいため、文字入力の多い作業の時はオフにしていて画面タッチで作業しています。
また独自のショートカットがあります(Ctrl長押しで一覧が出てきます)
- Alt+Back→現在のアプリを閉じる
- Alt+Tab→最近使ったアプリ
- Shift+Ctrl→入力方法を切り替える
- Ctrl+Space→キーボードレイアウトを変更する
- Ctrl+Shift+N→通知センターを開く
少しでも使いやすくするために考えられていると思います。
まとめ
4回に渡っていろいろレビューしてきましたが、結局実質12万近くのAndroidタブレットはどうなのかというと・・・
私のように仕事に遊びに使う人(ノートパソコン要素を多く求める人)には正直微妙です。私自身昨年秋の発表以来、このタブレットにはノートパソコン以上の利便性を期待していたので、肩透かし感が大きいです。一番の理由はアプリの未成熟さ。良いところをすべて打ち消すくらい中途半端で不安定なソフトが多いです。アプリもインターフェースも、作業をしていて余計な手間(ワンクリック・ワンタッチ)のかかることが多いのが使いづらさに直結しています。小さなストレスも積み重なればデメリットでしかないです。
しかしながら、それはこのタブレットに限った話ではありません。
実はiPadでもこの使いづらさはあり、結局「タブレットはどんなに頑張ってもノートパソコンにはなり切れない」ということを再確認した感じでしょうか。
ノートパソコンよりもタブレットが優れているのは、重量とペン入力そしてバッテリーのもちです。モバイルデバイスとして取り回しが良いのは圧倒的にタブレットなので、母艦となるパソコンがある前提ならばiOSでもAndroidでも使いやすい方・好きな方を使えばいいということになります。この辺りは平均点以上のパフォーマンスを持ってるタブレットです。
と、ものすごくしょうもない結論になっていますが、これは私の使い方から見た評価であって、このタブレット自体は、動画やゲーム、音楽を聴くというエンタメ系の使い方なら、現在売られているタブレットの中ではトップクラスです。特にディスプレイとサウンドはiPadにも引けを取りません。
先日Galaxy Tab S8シリーズが発表されました。日本で売られるなら(S7は売られませんでした)このタブレットの唯一のライバルになるでしょう。
ご自身の使用法がある程度決まっていて、多少高くても許せるなら買っちゃってもそれなりに遊べます。作りも高級感があって持つ喜びもあります。しかし初めてのタブならこのタブよりはiPadの方が無難で満足度も高いでしょう。私の満足度は100点満点で65点かな。微妙な評価です。この点数が少しでも上がるようAndroid12への変更に期待したいところです。なんだかんだ言っていますが、毎日常に持ち歩いて使っており、いろいろ試行錯誤しながら仕事に遊びに使っています。ベストではないけれど必要十分なパフォーマンスは試行錯誤すれば(アプリいろいろ探しましたw)出せます。
紆余曲折の末行き着いたフィルムはこちら。ガラスフィルムで貼りやすかったです。
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