先週、アメリカから個人輸入した数々のブツをとっても使ってみたかった。いろいろ情報収集していると、先週から丹沢の大山の登山鉄道が故障で動かない模様。先週末は雪が降った。ということは平日の大山はガラガラに違いない!との思惑から、日曜までに仕事を片づけ、行って来た。
初の雪中登山が予想されるが、これまた初のソロの登山となった。
また、三ツ峠以来、俺は写真がかなり下手なんじゃないかという疑惑があったのだが、思うにレンズがいけないと思っていた。というのは単焦点レンズなので、てきとうに撮ると、思ったところにピンがいかない。だからボケボケなんだろうと思ってみたが、マニュアルを見てある事に気付いた。手ぶれ補正が効いていないのだ!w レンズにその機能がついていないとのこと。そこで、買ってはみたもののほぼ使ったことのない、手ぶれ補正機能付きのレンズを持って、今回は撮影にいそしんだ。おそらく恐ろしく良い写真だらけに違いない。
今回のブログは素敵な写真と、秘密兵器のレビューと、初の雪山登山ということで内容盛りだくさんになるなーとワクワクしながら大山に向かった。
最初から予定が狂った。地図を見ると蓑毛(みのげ)という所に駐車場があってそこからスタートしようと思っていた。実際に行ってみると神社の持ち物で一般人は使えない。蓑毛はヤビツ峠の入り口のところなのだが、結局車でヤビツまで上がって、そこの駐車場からスタートすることにした。
頂上手前の展望台(有名な夜景スポット)までは雪はなかったのだが、そこからあといきなり雪が増えてきた。肝心のヤビツ駐車場は完全に雪に覆われていた。
歩きはじめるといきなり足が30センチぐらい雪に埋まった・・・
いきなり鎖場も出てきたw 行けんのか?コレ・・・と思いつつダラダラ登る。ヤビツから大山頂上は2キロちょっと。普段なら1時間だ。
山は曇っていたが下界は晴れていた。
今回投入した、Arc’teryxのVenta LT Glove。$58.95。ゴアウインドストッパー素材。今までチャリ用の2XUのグラブだったのだが、汗でぬれると冷えるという弱点があった。このグラブだと常にサラサラな感じがある。ちなみに気温はおそらく0度くらいだと思うが、着るものは三ツ峠の時と変わらない。風がなかったので上着はアンダーにパタゴニアのキャプリーン3、上着はマラソン用のアディダスのやはりウインドストッパーのジャケット。下はCW-Xを履いて、チャリ用の短パン(Pearl IZUMI)それにゲイターだ。
このグラブは雪山用ではないのだが、頑丈だし、チャリでもイケると思って買ってみた。
頂上付近。それまで誰にも合わなかったのだが、表参道(通常の登山道)と合流した所で人がチラホラ出てきた。というか最後の200メートルくらいの勾配がちょっときつくなるのだが、アイゼンをしていなかったので滑りまくった。結構しんどかった・・・
頂上。真っ白w スタートから2時間くらいかかってたかな。やはりコースタイムより遅れていた。でも風がなかったので誰もいないテーブルでお昼ご飯をすることにした。
山に行くと、食べずにいられないカップヌードル。今回はJETBOILを導入した。過去何回かキャンプ用のIWATANIのバーナーを持って行っていたのだが、俺は山ではお湯を沸かすことしかしないので、湯沸かしに特化したこのバーナーにしてみた。本来純正のガス缶を使わないといけないのだが、横浜ではどのお店も品切れだった。純正の缶ならこのポットに丸ごと収納できる。
このバーナー見てわかるとおり、ポットの下にフィンが付いていて、火の効率化が図られている。100秒でお湯が沸かせる!というのがウリなんだが、実際はそこまで早くない。気持ち早いかな?程度。でも収納性の高さは良いと思う。
Jetboil Sol Ti Premium $119.99。
登りの最後がきつかったというか怖かったので、近くのおじいさんにアイゼンつけるべきか聞いたら、当然と怒られw 軽アイゼンをつけてみた。
かっこいいな・・・ちなみに裾がOutdoor Research Crocodiles Gaiter$68.95。実はこのゲイター、ブツが到着した時に履いてみてあまりの長さにしくじったと思っていた。実際登山靴と合わせると長さはジャストだったが、膝下がダブダブで締めづらかった。でも実際の使用感はかなりいい。ゴアテックスでできているんだが、さっき洗っていてその発水性には驚いた。まったく水を通さない。蒸れた感じもなかったし、足元が悪い時はこれってすごいアイテムなんだなーと思った。軽アイゼンはカモシカスポーツで買った5千円くらいの6本爪。師匠に「男はベルト式!」と言われていたので、ダサいと思いつつもベルト式にしたのだが、まぁこれはこれでがっちりハマったしいいかな。
そしてこんなかんじの所を下ってみた。・・・コレスゲー!!最初から着けときゃよかったw といえるくらい足元ががっつり雪面に食いつく。下りで滑落の危機みたいなのを予想していたのだが、あまりに快適すぎて勢い余って滑落するんじゃないかと思うくらい快適だった。ここまで雪が積もると木の階段とかも全部埋まってしまい、雪の坂道になっているので、下手すると普段の登山より歩きやすい気がした。嬉しすぎて半分小走りで下れた。でも、下っていくとだんだんと雪が無くなってきて、今度は歩きづらいし、岩場に来ると刃を曲げてしまいそうで怖い。途中はずしている人がいたので、おれもはずすことにしたが、その頃にはもう泥まみれで難儀した・・・
見晴台。中央ちょっと上にうっすらと映っているのがスカイツリー。肉眼だと結構綺麗に見えたよ!
んで大山の中腹にある阿夫利神社。ガキの頃に来たんだが全く覚えてなかった。一応娘がお受験なので、今日は神頼みに来たんだということにしたw
そしてこのあと1時間かけて蓑毛まで下り、さらにヤビツまで登るというちょっと無理気味なルートを行くことになるのだが、ここでハマった。
地図で見ると右側の林道と左側の林道が川で寸断されている。でも等高線的にも平坦なのではないかと考え、大したことないだろうとショートカットをしようと思ってしまった。実際に行ってみると川というか堤防みたいなやつがあって滝になっているが渡ることは可能だった。ただ左側の登山道が無いのだ・・・ しかも平坦ではなくてその堤防を落ちる感じ?両脇の山は倒木やら雑木がうっそうと生い茂っていて、ちとやばい感じ。当然人は全く来ない所だ。引き返すと1時間ロス。1時間ロスすると最後は日が暮れる。しかもこのとき雨が降り出していた・・・
ここで引き戻せばいいのにこの川を下ればどのみち蓑毛だしということで突っ込んでしまった・・・ が、道が見つからない。何度も川をわたりつつ下流方向に下って、結果的には点線(登山道)を見つけたのだが、かなり後悔した。当然ビビりまくりなので写真を撮る余裕はなかった。
やっとこ登山道に戻って登り始めると雨は雪に変わっていた。ハードシェルを上下持っていたんだが、すでに雨で結構濡れていたし、雨がしのげる場所もない。15時過ぎた位だったけど、雪で結構薄暗くなっていたので、そのまま登って行った。せめてもの救いは蓑毛からヤビツの登山道は登りやすかったことか。
勾配も然程きつくはなかったので、アイゼンなしで登った。誰もいないし、トボトボと雨雪に打たれミジメな気分だったw
どうにか駐車場に戻れた。16時前だったと思う。俺の車だけw
まぁ帰れたからいいけど、無茶はしない方がいいと悟った・・・山をなめたらイケないなと改めて思った。あとソロならなおさら慎重に余裕をもったルートにしようとTyuru反省w
あと何点か感じたのは、チャリとマラソンと登山って似たような装備だなと思っていたが、それは今までの風の無い、天候のよい登山の話であって、雨具は山用に限ると思った。アウターは常に防水かそれに準じたものにすべき。アディダスの上着もチャリズボンも思いっきり濡れて結構しんどかった。ソフトシェルを探そうw また大山ごときでこれだけ遊べてしまうのだから、本格登山になるとやはり装備は大切っぽい。雨もそうだが、風が吹くとかなり体感温度が変わるので、そのあたりの装備を考え直そうと思った。あとくれぐれも無茶はしない方がいいと悟った。
またDIYGPSは今回ルートログをガーミンでとっていたので、ルート補足をさせていなかった。そうすると瞬時に現在地が出せない(いちいちGPSで現在地を探す)のでもどかしい。これからはルートをとっておこうと思った。でもこれ、無いよりはあったほうがいいね。ただ使った地図が微妙だった。一番悪いのは俺だがw
帰りは海老名SAで爆睡したw
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