Phass NP-F10exのエージングと感想

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FD0590ex不調・・・

 9月末、やっと作業できるくらい涼しくなったので、10月20日に行われるカーオーディオイベント「Phassを聴く会」に備えて「ちょっといじるかなぁ」なんて思いつつXVでオーディオを聴いていました。すると、何やら左ドアからビビり音。最近ドアの内張を開けることもなかったし、ドアの中のチューニングが何かおかしいのかな?くらいに考えていました。

 Phassを聴く会は今や日本でも有数のPhass代理店、埼玉のSDBさんとPhassのFTトレーディングさん主催のイベントです。SDBの常連さんと関東のPhass使いが集まるという、令和の時代にフルレンジメインな、かなり特殊なイベントですw  関東でPhassが集まる時点で私の記憶では初めての試みじゃないかな? ほとんどの種類のPhass製品を聞くことができると思いますので、気になる人はぜひ参加してみてください。

 ところが先日、ビビリを直そうかとドアの内張を外してみたところ、何もおかしなところはない。どこか外れてビビりが出ていると思ったのだけれど、問題点はありません。

 唯一バッフルが歪んでいるような・・・そこで内張を外したまま音出しをしてビックリ。スピーカー自体からノイズが出ています・・・ 原因はおそらく私の取り付けミス。スピーカー取付用バッフルを軽く硬くにこだわって施工したのだけれど、強度が足らず、この夏の暑さとスピーカー自体の重さにバッフルが耐えられ無くなって歪んでしまった模様。これによってフレームに変な力が加わり、スピーカーフレームが歪んじゃったように感じます(素人予想です)。

 これはちょっと修理できるかわからないなと思いつつ、イベントには間に合わないだろうということで、急遽、リアに取り付けてあるFD0496をフロントに移植すべく改良版のバッフルを作成し取付、音出しをしてみました。

 この5インチ>4インチへの変更は結果から言うとFD0590exはバッフルがダメダメだったのかもしれないと思えるほど全体のバランスが整った感じで、全体的に緩く温かい感じ(FD0496の特徴かな)で、懐かしい感じの音色になっています。これはこれで好きかも。一音一音が繊細でくっきりはっきりなのもいいけれど、この甘い感じは聴き疲れしなくていいと思います。

次のスピーカーも買っておこう

 ちなみに壊れたFD0590ex、過去に一度Phassで直してもらっていてお気に入りなのですが、さすがに2度目って直るのでしょうか。前回は低音域の打音で、今回は全域でノイズが載る感じです。一応Phassにメールで聞いてみたところ「とりあえず送ってください」とのことなので修理をお願いしてみました。現在再入院中です。

 と同時に、0496で味を占めた私は、昨年とあるイベントでPhassの社長さんに薦めていただいたスピーカーを購入することにしました。

 Phassのアルニコスピーカーページを見ると、従来のプレスコーンのFDシリーズの次にノンプレスコーンのNPシリーズが推されています。社長曰く「プレスコーンのFDシリーズもいいけれどノンプレスコーンのNPもまた違った良さがあって甲乙つけがたい」との評価。社長的には2トップ的な考え方なようです。FDはもう5年くらい聴いてきたし、ずっと中古を使ってきたので、今回は日頃のPhassへの感謝の気持ちも込めての新品購入ですw

 口径は当初5インチのつもりでしたが、最近、お付き合いのある仙人の皆さんが軒並み4インチを使うようになっており(最後は4インチに帰結するという流れのようですw)私もそれに倣うことに。4インチは一般的に迫力に欠けますが、全域に渡ってバランス良く鳴るため、リファレンスとして使いやすいようです。個人的な好みは若干荒っぽい5インチなのですが、仙人レベルだと調整で自分好みにすればいいという考えなので、4インチを基本として個性を出していこうと言うことらしいです。まぁ私はそこまで調整力も根気もないのですが、色々ヒントは頂いているので、4インチを自分なりにいじって育てていこうかなと考えています。

Phass NP-F10ex

 NP -F10exはマグネット部がシルバーでちょっと高級感アリ。コーン紙は表で見る感じそんなに変わらないような・・・ 相変わらずマグネットが大きくて、寸胴で重いです。寸胴ゆえに背面の音の抜けが重要になります。

重い!太い!!

 あわよくばイベントに間に合わせたいと言う下心もあり、今回は自宅というか会社の事務所で真空管アンプにつないでエージングをしました。ダンボール箱に取り付けてとりあえず100時間連続で鳴らしてみました。

ダンボールスピーカーボックスですw

 最初取り付けて聞いた時はガチガチで、低音がポコポコ鳴っていましたが、日々鳴らしっぱなしでいるので、毎朝出社して事務所に入る度に低音が増え、全体の再生音域が上に下に伸びていく感じで、音がふくよかに柔らかく成長していくのがすぐわかりました。日々歌が上手くなっており、期待は否応なしに膨らんでいきます。FD0496と比べると繊細に聞こえますが実際取り付けるとどうなるんでしょう。

 エージングと同時に前回の取付失敗の反省をふまえ、4インチ用の新バッフルも作成しました。

聞いてみた

 5日間、120時間のエージングが終わったので早速XVに取り付けてみました。アンプはRE50HI。

 最初に驚いたのが低音の太さと深さ。5インチより出てるんじゃないか?それでいて細かな音も出てきています。正確無比とはちょっと違っていて、緩めの低音に繊細な中高音なのかな。FD0590exの方がフラットというか正確に感じるかも。どちらかというと情緒的に感じます。どちらが良いというわけではないのですが、ちょっと予想と違った出音で驚きました。

前回FD0590exでの録音とよく聞くと違いが判ると思います。

 録画機材は一緒ヘッド・アンプも一緒。スピーカーだけ違います。あと若干調整が違います。

 他の人のNPを聴いたことが無いのでわかりませんが、4インチでこれは聴いたことが無いかも。もしかしたら、たいしたことないかもしれませんw

NP-F10exどう?

 今年の春だったかな?とあるオフ会で私基準で過去最高のカーオーディオを聴く機会がありました。システムのすごさもありますが出音の自然さ・広さ・表現力にビックリしました。たまに車が巨大なヘッドホンをしている感覚の車がありますが(これも充分凄いです)、これの強化版で、目をつむると車に乗っているという感覚が無く、どこかのホールで聴いている感じでした。右のピラーやドアなんて全く存在しない、とにかく自然に音が聞こえるのです。そして驚かされると同時に、ほとんどがオリジナルのシステム(ヘッドからスピーカーまでほぼ自作w)なので「ここまでは無理!」「何したってここまでは到達できない」という諦め・挫折感も感じました。それくらい強烈でした。

 と、同時に「これに近いのってフルレンジじゃね?」ということを強く感じたんですよね。買ってきてポン付けのフルレンジがこの強烈な車の簡易版な感じ。悪く言っているのではなく、誰もが音楽を楽しめるのがPhassなのかなと思ったのです。

 昨年私の車をPhassの社長に聞いてもらう機会があって、聞いていただきながらいろいろお話したのですが、その中で「調整なんてしなくても繋いで鳴らせば楽しめる」のがRE50HIでありアルニコスピーカーだと言っていました。まぁそんな簡単ならこんなに悩みませんけどねw
※ちなみに社長の好みはもちろんRE2HIとPFシリーズなようです

 つまりあきらめと同時にフルレンジの良さを再確認できたわけです

 世間では3WayでDSPでナンタラカンタラというのが流行っていますが、音の硬さ・狭さ・淡白さはどうにもなりません。むしろ突き詰める程に音が寂しくなっていくという矛盾があります。まぁ好みですからそれが良いと思う人はそれでいいと思いますが、誰もが簡単に楽しめるのはやはりフルレンジなのかなと思います。

 といってもPhassの本質を覗きたいなら軽く50万円かな。今の私なら「50万で手に入るなら・・・」ですが、普通の人からしたら狂気の沙汰ですw まあでもPhassの定電流アンプはそれくらいの価値があるとおもいます。そしてその音を鳴らす際に「スピーカーどうする問題」となるわけですが、今までの私ならば4インチはなしでした。きれいだし整然と鳴っていていいとは思うけれどつまらないというイメージが強くあったためです。

 でも今回このスピーカーに限って言えば思った以上に粗削りで繊細です。低音は下手すると5インチより出ています。が、惜しむらくは振動が足りないかも。コレも好みの問題なのでどちらがいいとは言いませんが、社長さんの仰るとおりどちらも甲乙つけがたいといったところでしょうか。

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