登山リュック・ザック(どちらの呼び名が正しいんだろうw)は登山するには絶対必要。今回はその背負い方。
登山中は小さなトラブルがやたらとストレスになります。ザック関連でいうと、ザックが重い・ザックが揺れる・欲しい荷物がすぐ出せない、肩のベルトが食い込むなどなど、本当に些細なことがものすごく気になります。
所詮登山歴5年のオッサンの話なのですが、先日の白根三山縦走でちょっと発見したのでそれを言いたいのですw
パッキング
- パッキングは「軽いモノを下に、重いものを上に」が基本。
- 日帰りの場合、30Lくらいのザックだと重いも軽いも無いような状態なので、使わないものは奥に、使う確率の高そうなものを取り出しやすいところにを心がけます。
- テント泊の場合、私はテントを縦に突っ込んで、シュラフ・マット(私はエアマット)・シュラフカバーなどを下にガンガン詰めていき、コンロ・非常食あたりが下に行くようにしています。上は着るもの・行動食・シェルなど「もしかしたら使うもの」です。
- 私はよく使うもの(地図・コンパス・タバコ関連・デジカメ・行動食・タオル)をできる限りウエストバックに入れています。ウエストバッグはホント便利です。
- レインウェア・ザックカバーはすぐに取り出せるように。トップリッド(上の気室)に入れています。3気室のザックなら一番下です。
- 一通りパッキングしたらサイドを締めます。
- 5年もやっていると自分の持ち物って固定されてくるし、最初の頃持っていっていたどうでもいいモノが無くなって軽量化されていきます。最後は経験ですね。
- 私の場合、水は春夏秋はハイドレーション、冬はペットボトルを使っています。ハイドレーションは基本背中に入ると思いますが、私の75Lザックはサイドに入るので左右の重量配分に気を付けます。山専ボトルはハイドレーションの常に反対側に入れています。
ベルトの締め方
- 締める順番は、腰>肩>上>下(側面)>胸。
- 荷物量が増えるにしたがってベルトの締め方の重要度が増します。小さなザックなどはウエストベルトや上下のサポートベルトが無かったりしますね。
- ザックは肩で背負うのではなく、腰へ重さを振り分けるようにします。荷物の重量が重くなるほどこれが重要です。腰のベルトはウエストで締めるのではなく、腰骨の上半分を覆うような感じで締めましょう。あまり上だと苦しくなりますが、腰骨ならば腰回りをかっちりさせる感じになり負担はありません。
- 肩も締め過ぎは厳禁、ザック上半分が身体から離れないことを意識して、緩め過ぎずきつすぎず。
- トップリッドはザックによっては無いかもしれませんが、ショルダーベルトが肩のラインに沿う感じで締めます。
- サイドはザックの下半分が揺れると「グラグラする」感じになるのできつめに締めます。
- 胸はしない人もいますね。私の師匠はしない模様。私はショルダーベルトが広がりすぎない程度に締めます。あまり締め過ぎるとショルダーベルトをきつく締めたのと同じになってしまいます。
- 何度か背負うとたまに「うぉ!これはハマった!」という背負い心地が出てきます。自分の体形や背負い心地に合わせて「ストレスを減らす」ことを念頭に工夫しましょう。
Tyuruの思いついた豆知識
- 登山中、行動時間が長くなってくると、ショルダーベルトと鎖骨の擦れる部分が痛くなってきます。登山後、服を脱いでみると両肩にショルダーベルトの跡がバッチリ残っていて、数日間ヒリヒリ痛みます。これは仕方のないものと思っていたのですが、対応策がありました!
行動中、ザックを下すたびに肩と腰のベルトを緩めて、背負うたびに締めなおすのがかなり効果的です。今まで「今回の締め方、決まったな・・・」と思うと、その日はベルト位置を固定していましたが、これがいけない模様。背負い心地は締め直す度に少し落ちるにしても、肩の痛みはほぼ無くなります。
白根三山縦走の初日・二日目、特に二日目は疲労の限界もあって、肩の痛さが半端なかったのですが、最終日、行動時間が長いにもかかわらず、いちいち締めなおしていたら、肩はものすごくラクチンで感動しました。
- 私だけかもしれませんが、ザックにいろいろぶら下げるのに一時期憧れて、いろいろつけていた時期がありましたw モノを落として困ったことは無いのですが、電車に乗るときや木の枝が鬱蒼としたところでは何かと気になるので、今は極力ぶら下げていません。唯一コップだけかな。師匠やTさんは晴れていてもザックカバーのことがあります。「なんであんなことするんだろう」と思っていたのですが、実際ザックにアクセスする必要がほとんど無いならばザックカバーしている方が何かと便利に感じます。
背負い方ひとつで山行の記憶もだいぶ変わってきます。いい思い出になるはずが肩が痛くてつらかったとかもったいない!まぁつらい思い出も後になればいい思い出にはなりますが、行動中は痛みやストレスは本当に危険です。今回の記事が役立てればなと思います。
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