SUBARU XV GTE ファーストインプレッション

4.5
スポンサーリンク

 いやはや7年の進化はすごい。同じXVなのに私の知っているXVとは別の車になっていました。対象は2022年式のSUBARU XV Advance Style Editionです。前車は2015年式のXV Popstarとなります。

ライトとテールも水平対向イメージのコの字に光ります
スポンサーリンク

なんかデカいぞ?

 まず第一印象。ひと回りでかい。「ハイブリッド化で車重が増えた分足回りが硬くなって全体が持ち上がって車高が上がった」とのこと。メインフレームがSGP(Subaru Global Platform)採用にによって別物なので、実際大きくなってますね。その分ルーフレールはロータイプになっていたりします。

おかげでルーフバーは買い直しですw

高級すぎる

 これは単にきれいだから(1年落ちの試乗車です)かもしれないけれど、きれいすぎてラフに扱えません。内張り剥がすのも気が引けるというか、あまりいじりたくない感じ。大きさも相まって、なんか敷居の高い車になっちゃった印象。ちょっと予想と違います。

 機能自体もかなり充実していて、ひと昔前の高級車の装備がみんなついている感じです。シートメモリー、オートミラー、シートヒーター、その他いろいろ、と増えています。ポップスターも特別仕様でいろいろついていたけれど、さらに豪華になっています。

ディスプレイとボタンがいっぱいあります

e-boxerはまだ評価しきれず

 ハイブリッドのe-boxerはどのタイミングでエンジンに切り替わるのかまだわかりませんwスバルだから切り替わり時のの振動とか音が凄いんだろうなと勝手に想像していましたが、ほとんど気にならないのはうれしい誤算。音楽の音が大きいせいもあるかもだけど、これなら全然OKです。

 ただ「モーターだから凄いでしょ?」とは全く感じません。まだこの辺はいろいろな状況で走ってみないとわからないかな。エンジンの補助としてモーターが介入してくるというけれど、ターボなどの過給機のような劇的なパワー変化は全くないです。

 ちなみに燃費はスバルなのによさそう。前が10.4/Lとかだったけれど、今回13/Lくらいはいくのかな?

 またマニュアルモードも6段から7段になっていて、ちょっとだけワインディングは楽しくなりそう。ポップスターは2-3速くらいで変速する喜びはほとんどなかったので、少しは変わるのかな?早く道志道いかないといけませんね。

もはや家電

 シートに座って目に入ってくる情報の多さに驚かされます。インパネ・マルチコンソール・ナビ、さらに左右ミラーもピカピカ光ります。またボタンがやたらと増えていて、略称なので何のボタンかさっぱりわかりません。これを理解するのに説明書を見るのだけれど、今度は説明書自体が辞典レベルに分厚くて、どこを見ればいいのかがわからない状態w

 結局スマホアプリの「ビジュアルから探す」というので、絵を見て機能を理解しました。

 サウンドナビも同様で、説明書は辞書。必死に勉強中です。サウンドナビの情報も車体のディスプレイに出てきたりするので、ほとんど前見ずにディスプレイばかり見て運転している気がします。

アイサイトが地味に、そして劇的に進化している

ハンドル右はアイサイト関連、左はナビです

 同じVer.3なのに劇的に変わっていると感じます。

①レーンキープが強くなっていて、車線のど真ん中にいないと常に右か左にハンドルを持っていかれます

 私自身は普段右寄りに走る癖があるので、真っすぐ走っているのにハンドルが左に左に行こうとします。なので、知らず知らずに力を入れて右に微調整しようと腕に力が入りますw 最初「なんだこのハンドル?」と思ったけれど、しばらく運転していて、左右車線のド真ん中以外は一切認めないことに気づきました。このレーンキープの操舵力がかなり強いので、極論を言うと、手放しでも勝手に直進していき、ゆるいコーナーなら勝手に曲がってくれます。実際には手を放していると「ハンドル持ってくれ!」と警告が入るので、手放しはできませんが「運転手は手を添えていればいい」というかんじです。私からすると「車が勝手に操舵しちゃってるじゃん!」といった印象でちょっとマイナスポイントかな。自動運転化が進みすぎていて驚きました。この機能は普段オフにしておかないとストレスになりそうです。疲れているときなどはかなり助かりそうですけどね。

②アイサイトの速度指定範囲が130キロまで上がっている

 ポップスターはアイサイトの最高設定速度が115キロまでで、これが不満点だったのですが、今度は130キロまで設定可能。これで120キロ制限の高速道路も気持ちよく走ることができます。たしか低速側も制限がなくなったはずで、アイサイトの出番がますます増えそうです。

③電子パーキングブレーキがすごい

 電子パーキングはサイドブレーキがボタンになっている感じの電子制御です。シートベルトを締めた状態だとアクセルONでサイドブレーキが自動解除。サイドを手動でかけるときはボタンを軽く引きます。
 凄いのはアイサイト機能がONの場合、前車が停止すると電子パーキングが勝手に入って自動停止。前の車が動きだした際にアクセルをチョンっと踏むか手元のアイサイトボタンを押せばサイドブレーキが自動解除となって走りだします。

 以前は停止時に4秒経つとアイサイトが解除されたけれど、電子パーキングのおかげでこれがなくなったため、渋滞中もずっとアイサイトを使い続けることができます。渋滞にはかなり強い車になっていますね。これはイイ!

車の概念が変わります

 スバルに限ったことではないと思うけど、電子デバイスが介入しすぎて「運転する」という作業がなくなってきています。アクセルやブレーキが自動化されて、ハンドルまでも自動化されると「運転するのが楽しくなくなるんだな」と感じました。

 今まで電子デバイスは運転の補助だったのに、今は電子デバイスで処理しきれない部分を運転手が補助するようになってきていると感じます。

 ポップスターのときはアイサイトが運転の3割くらい補助してくれて歓喜していましたが、今は5割を超えて6~7割、車が勝手に走っていきます。ここまでやられちゃうと、車自体の概念が変わります。「移動機械」から「移動デバイス」かな。安全性が上がってものすごく便利なった一方で、本来の運転はつまらなくなるわけです。これは思ってもみなかったことなので、ちょっと驚かされました。でもおそらく車はこっちの方に進むんだろうな・・・

ちなみに先進機能を使わないで運転すると重めの普通の車ですw

今回の乗り換えは・・・

 新しい車だからうれしいし、すごいなぁと思う部分はたくさんあるし、満足もしています。しかし運転するという意味では、ちょっとショックなくらい「乗せられている感」が強いです。

 車がこういう進化をしていくということは、ガソリン車に慣れ親しんだ人には寂しい限りだとおもいます。しかしいずれ受け入れざるを得ない進化なのでしょう。感覚的にはケータイがスマホに変わったくらいの衝撃は来ます。それもマイナス方向でw

 ただし運転が苦手な人にとっては、この流れはプラス方面の喜びでしかないです。ホントすごいスピードで進化しています。「EVなんてまだまだ先だよ」と思っていたし、今でもそう思っていたいですが、今回の車の乗り換えで想像以上の進化スピードに戸惑う感じです。

 文句ばかり書いていますが、本心は「なんかやたらコスパの良い車買っちゃったな!」と思っているのも事実。この車なら事故はほとんどないだろうし、今までとは違った車との付き合い方が始まりそうな気がします。なんだかんだ言ってもキャンプや登山の脚であることに変わりはないので、疲れ果てているときには大助かりは確定でしょうw 積載量もそこまで落ちていないようだし、この車であちこち走り回りたいと思います。


オマケ DIATONE SOUNDNAVIの感想

 一応書いておきます。

 純正のままでも結構鳴ります。というか、さすがサウンドナビと言えるでしょう。色付けは最低限でで素直な音です。Volに連動してうるさくなるのではなく、きちんとパワーが載っていきます。ヌケが良くて弱ドンシャリ、普通の人は十分満足できるレベルです。XV専用セッティングされたDSP(フロントR)もよく調整されていると思いますが、普段オフ会でハイレベルなDSPサウンドを聞いている耳だと、かなり定位は大雑把に感じるし、音も解像が低いです。

 私の場合はDSPオフ(オール)でフラット、Faderをフロントへ+4かな。リアも鳴らします。これでVol22くらいまではいい感じで鳴ります。ぶっちゃけこれで十分かと・・・ ただし23以上にVolを上げると顔面ツイーターが悪目立ちし始め、全体のまとまりがなくなり、個々のスピーカーが目立ち始めてしまいます。スピーカーの質を上げればもうちょいイケるかもだけれど、おそらく流行りの硬い音になっていくのではないかと予想。Volはそんなに上げないでアナログチックに慣らしたい人は下手にいじらない方がいいです。

 ここからは趣味の領域ですが、いちゃもんをつけるとすれば純正は立体感に乏しくて狭いです。ただこれをカーオーディオを新たに組んで克服できる人はそんなにいないでしょう。それくらい純正である程度できあがっています。私自身、手を出さない方がいいような気がしていますw

 ポイントはツイーターを鳴らさない状態で、どこまで音を上げられるかでしょう。GP7はこれが意外に簡単に上がったけれど、GTEはフレームから違うのでやってみないとわかりません。これで上げられるならPhassをつけようかなと思っています。そしてPhassを載せるならアンプも載せます。サウンドナビはナビ機能がXVと融合している状態なので、ヘッドはそのまま。アンプを載せるならハイローコンバーター必須になります(スバル用のサウンドナビはAUX出力がない)。

 まぁいじるとなるといろいろ大変そうですw

コメント

  1. トマー より:

    納車おめでとうございます。
    近所に同じカラーのXVが停まってます。カッコイイんですよね。モールは銀かな。確かに車格がワンランクアップしてる印象です。

    e-Boxerってハイブリッドだったんですね。半自動化でハンドルがセンターを保持するって凄いですね。
    世の中はそっちの方へ、ですか。
    私もカオデやスマホで選曲していると危ない時があります。やはり安全性能が求められる時代なんですね。

    サウンドナビ。音はボリュームを上げなければかなり良さげですね。ツィーター問題は取付位置によってあるあるですがツィーター外して音が上がってくるとイイですね。
    新XVのカオデも楽しみです。
    でも影響されてサウンドナビが欲しくなる予感w

    • tyuru より:

      自動運転化はもう流れだから止められないでしょう。操る道具から移動手段に変化していくんでしょうね。
      非常に淋しいですが、昨今の事件を見ていても安全面を考えると高齢者はこれのほうが良さそうw

      今でも自動運転機能は本当にすごくて、今回のXVは渋滞にはかなり強いです。渋滞しているときはアクセルとブレーキを踏む必要がなく全部指先操作で済んでしまいます。
      笑っちゃうのは空いている道路の場合、前に車がいないと赤信号で止まるのがメンドクサイw前に車がいないと発進操作するのがメンドクサイというよくわからない現実があります。

      サウンドナビは及第点でいいと思いますよ。DXZのような粗さはないし、ケンウッドのような響きもないけれど、フラットに鳴っていると思います。
      TA/DSPを使わない人は買い替える必要はないですw 音楽機能ではなくてナビ機能が車体側のディスプレイと連動しているので(センターディスプレイにナビの情報が出てきて便利なのですw)外せないだけで、1DINスペースあるならDXZ入れる気満々でしたし、配線もキレイに外してありますw

タイトルとURLをコピーしました