乗鞍エコーラインと乗鞍岳

スポンサーリンク

 一昨年のお盆に一度トライするも悪天候で断念した乗鞍岳に行ってきました。前回はバスで畳平まで上がりましたが雨と霧が酷く、とても歩ける状況ではなかったのでそのまま降りました。今回はある程度の土地勘はもうあるので、バスは使わずe-bike(PSA-1)でエコーラインを上り、そこから登頂を目指します。日頃のトレーニングとE-bikeのアシストもあって今回はいろいろ面白かったです!

スポンサーリンク

予備知識

乗鞍岳

 乗鞍岳は日本百名山の一つで「一番楽に登れる3000m峰」として有名。バスで2700mの畳平登山口まで上がり、そこから1.5時間程で3026mの最高峰剣ヶ峰へ到達できます。晴れれば展望はかなり良く、稜線歩きアリ、池も散在しており、登山道脇には高山植物が咲き乱れています。危険個所も少な目で人も多く、百名山登山の面白いところを凝縮したような印象の山だと思います。

乗鞍エコーライン

 乗鞍岳は長野と岐阜の県境にあります。長野側から乗鞍岳までのワインディングは「エコーライン」、岐阜側から乗鞍岳までは「スカイライン」と呼ばれています。私は大昔、バイクで走った記憶がありますが、日本で一番高いところを走る道路ということでバイクのパワーが出なくて(キャブレターの時代です)驚いた記憶があります。2003年からは環境保護のためマイカー規制が始まり一般車は入れなくなりました。交通機関はバスのみ。ただし自転車はOKとなっています。「乗鞍ヒルクライム」という自転車山登りレースが有名ですね。2022年から乗鞍スカイラインは崩落により通行止めとなっていますが、2024年8月20日から片側通行で開通予定となっています。

新兵器Windy

 今回盆休み前ということで無理やり予定を立てたのですが、天気予報はかなり微妙。特に山の天気は普通の天気予報では全くあてにならず(高度の問題かな)、山用の天気アプリはみんないい値段(500円/月)します。この500円がもったいなくて悩んでいたのですが、今回Windyというアプリを課金して導入してみました。これはかなり角度が高いようで、実際今回使ってみて4時間晴れるポイントを狙って登山しています。実際この通りだったので今後も使えそう。
 このアプリが良いのはPCでの確認が簡単で、スマホでも同様に使えるところ。私は車で出掛ける際には必ずノートパソコンを持っていくので、現地で最新の予報がわかるのはナイスでした。通常の気象情報のほかに、雨予報、雲予報と雲の多さがわかるところがいいかな。ちなみにスマホアプリの方は電波が無いと使い物にならない感じでした。年間21ドル弱なので比較的安いところもナイスです。ただし直感的とは言い難いのでシンプルなものがいい人にはおススメできません。

BESV PSA-1

 今回乗鞍を選んだ理由の50%は百名山登山ですが、残り50%はコレですw e-bikeでエコーラインを上ってみたかった。ちなみに人力で登りたいとは思いませんw 実際問題人力でエコーライン上って登頂までする人は少ないみたいです。いないわけではないところが怖い。三本滝から畳平は14キロなのでバッテリーは余裕のはずでした・・・

移動から車中泊

 今回はWindyで晴れる日を選定、単独でいつもの信州速旅パスを使って前日からエコーラインの三本滝駐車場まで入りました。初日は15時に横浜を出発、19時過ぎに到着して睡眠薬を使って寝て万全で登山に臨む作戦。XVのリアシートを倒しフロントタイヤを外してPSA-1を積みます。テキトーですw

これにクーラーボックス積んでおしまいですw
談合坂では雨でした

 横浜から乗鞍までは高速道路で4時間。飲み物と行動食は準備してきたのでコンビニで買い足しして三本滝へ。真っ暗な峠道を進んでいきます。

途中までは車が数台いましたが、最後はずっと単独です

 到着時には既に真っ暗で、1台だけ車中泊の人がいました。20時前だったと思いますが車中泊の準備をします。この時周囲があまりに暗いためルームランプだけでもものすごい数の虫が車内に入り込んで辟易しました。

秘密兵器投入!w

 ここで今回の秘密兵器。アイリスオーヤマのエアベッドです。すでに数日家で昼寝をして体を慣らしていたので違和感がありません。今日は眠れる!

 このエアベッド、運転席側にぴったりはまり込んでかなりいいです。その代わり車内がとにかく狭くなるため寝るしかできません。ワンタッチテントでも使って、寝るまで車外でご飯食べるとかするといいのかも?荷物が増えるのは嫌なんだよな。周囲の人に迷惑かからないようなテーブルセットだけ持ってくるかな。でも虫がな・・・

 あと今回エアベッド以上に破壊力があったのが空気枕。これは私に合っていてかなりいい。勝手に膨らんで逆に簡単にしまえないくらいですが、高さがジャストフィット。こいつは眠れる。

 これらにさらに睡眠薬まで投入して21時過ぎに就寝。でも0時に起きましたw 

 今回は自転車もあるので大きなカメラは持ってこなかったためRX100M3です。星景写真もいけますね。1時間は写真撮って遊んでいました。

 小一時間カメラ遊びをしてまた寝ます。この時間はもう虫もいなかったな。4時くらいまで寝ました。

エコーラインヒルクライム?

 天気はWindyの予報通り。ちょっと雲のある晴れ。そそくさと準備を進めます。Windyの情報では9時に頂上が晴れそうだったので、5時には三本滝を出発したかったのですが、エコーラインは6時にゲートオープンなのだとか・・・泣ける。また三本滝の駐車場は車中泊禁止らしいです。これは知らなかった・・・すみません。

三本滝のところはゲレンデなんですね。冬にも来ないと!

 車中泊はもうちょっと下の(7キロ手前)の乗鞍観光センターの駐車場でするのがいいかもしれません。ただしこちらはバスの始発ポイントでもあるので、登山客と自転車客でかなり混雑する模様。実際帰りに覗いてみた感じ、ほぼ満車でした。ちなみに始発バスは6時です。

 6時まで車の中で暇つぶしをし、6時ジャストにスタートです!スタート地点の三本滝は1800m、ゴールの畳平は2700mです!

やる気満々です
上り始めてすぐ めっちゃ気持ちいいです
冷泉小屋でバッテリーが1減りました。80%です。
位ヶ原山荘でまた1本バッテリーが減りました・・・60%
肩の小屋口では残り40%以下に・・・
日本一高いところにあるバス停かな?県境です。
畳平バス停
バッテリーギリギリ持ちこたえたw
ここまで使ったのは初めてです

 6時にスタートして途中何度か停まりましたが、7時20分には畳平についていました。普通に走れば14キロ1時間ちょいかな?

 今回距離14キロくらいならバッテリーは余裕だろうと思ってSモード(一番アシストが効き続けるスマートモード)で上ったのですが、15分でひとメモリペースで減るので焦りました。バッテリーが切れると重量20キロの重いだけの自転車なので、最悪「肩の小屋口バス停」から登る覚悟をしたほどです。ちなみに登山のために10キロくらい、いろいろ荷物背負ってます。私の体重は65キロなので75キロくらいの重さですね。

 スタートが三本滝でこれですから、乗鞍観光センターからだとSモードではアウト(バッテリー切れ)でしょう。思うに標準モード(2)で上るのが正解だと思います。道中平坦な道はなく、かといって激坂もほとんどないので、人力も多少使いつつ行けば、余裕をもって上り切れると思います。それでも人力で上るより数倍楽です。

ちなみにこの日の自転車一番登頂は私ですw バスには抜かれました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました