4月までスキーをしていたので最近山へ行っていないなと思っていたところ、尾瀬の水芭蕉がいい感じということで晴れそうな日に照準を定め、サクッと仕事を片付けて行ってきました。
尾瀬自体は広大ですが、群馬側から入った山の鼻ビジターセンター・福島側から入った尾瀬沼ビジターセンターが、それぞれ日々の尾瀬の状況をFacebook等で報告してくれるので、ピンポイントで狙っていけるというのが非常にありがたいです。
最近は福島側から入ることが多かったのですが、今回は日帰り予定だったこともあり、群馬側、鳩待峠から入ります。尾瀬の交通規制は今年は全面規制となっていて、マイカーで鳩待峠まで行くことができません。鳩待山荘の建て替えで工事車両が出入りするためだそうです。前日に観光センターへ電話して確認しました。
当日は3時に起きてしまい、もうひと寝入りと思ったのですが、うまくいくと高速の深夜割引も使えそうなのでそのまま出発しました。3時55分ころに練馬を通過したのでギリギリ割引対象(関越3割引)です。アイサイト任せで走り続け、6時前には尾瀬第一駐車場に到着できました。ここは駐車料金1日1,000円、金曜朝にも関わらず8割方埋まっていました。かなり人は多そう。
駐車場にはバスの発着場と乗合タクシーが数十台停まっています。バスは5時半の始発のあと1時間毎に出発、その間は8~9人、人が集まった時点で乗合タクシーが出発する仕組み。人の多いときはほぼ待ち時間無しでバスかタクシーを使えます。料金は統一で片道1,300円です。私は6時過ぎにはタクシーに乗ることができました。
今回は木道歩きのみですが、群馬側は最初に尾瀬ヶ原までずっと下りです。もちろん帰りは上りになりますw 小一時間ずっとこんな感じ。
そしていきなり水芭蕉が出てきます。「え?こんなに咲いてるの?」という感じで驚きました。
木道を挟み込むように群生しています。
しばらく木道を歩くとやっと山の鼻ビジターセンターが見えてきました。
この2日前くらいに尾瀬でもクマが出たそうです。後々聞いたらこの日も朝方出ていたみたいです。
ビジターセンターの先に自然観察園があります。柵がしてあって水芭蕉の群生地が保護されています。
ちょうど至仏山の登山道になっているようです。山はまだかなり雪が残っています。尾瀬ヶ原は雪は一切ありませんでした。
観察園は一番いい時期かちょっと過ぎた頃だったのかな?でもまだまだ十分に楽しめる感じでした。
湿原の中でも水の通っているところに沿って水芭蕉が自生している感じです。ジメジメ度が高くなると・・・
こんな感じで群生しています。
ちなみに水芭蕉の花は真ん中の黄色い部分でつぶつぶのひとつひとつが花なのだそう。白い花びらのような部分は寒さを凌ぐカバーなのだとか。実際この日は昼は30度ですが朝方は0度近くにまで冷え込みます。
水芭蕉は普段めったに見られないのですが、ここまで咲いていると、どこにでも咲いているような気になりますw
自然観察園で水芭蕉を満喫したら竜宮>見晴>東電小屋>ヨッピ橋>山の鼻というかんじで周回します。ひたすらカエルの鳴き声を聞きながら歩きます。一日中カエルの鳴き声ですw
水芭蕉がメインですが、その他にもいろいろな花が咲き始めています。水芭蕉が終わると、本格的な高山植物の時期になります。
尾瀬ヶ原の中央あたりに、木道沿いに池塘が散在する箇所があり休憩ポイントとなっています。燧ケ岳に尾瀬ヶ原・池塘とすべてが収まる写真が撮れます。風が無ければ「逆さ燧」も見られますが(池塘が鏡のようになって燧ヶ岳が写り込みます)、残念ながらこの日は風がそこそこありました。
振り返ると至仏山。これはこれでいい感じ。
池塘の周辺でどうしてもカエルが見たかったのですが見つけきれませんでした。そのかわりサンショウウオが泳いでいました。
木道の下にも水芭蕉が咲いています。
見晴までやってきました。この先の尾瀬沼は標高が上がるため、これから水芭蕉の季節になります。ただこの先に行くと鳩待峠に戻るのが大変なので今回はここまで。
半年前に休憩したポイントで休憩します。前回は人もまばらでしたが今回はほぼ満席。
休憩後は東電小屋方面へ。道中何度も群生地を抜けます。
東電小屋は初めてきましたが立派な小屋でした。このあとも湿原をひたすら歩きます。残念ながらこの辺りから天気がちょっと曇り始めました。
ヨッピ橋。
ヨッピ橋以降は人がだいぶ増えてきました。山の鼻ではもう座るところがないくらい人でごった返している状態。バスツアーの団体さんが大勢、一斉に休憩するため休憩もままならない状態です。こういう時は木道途中で休憩をとった方が良いですね。過去に5回くらいは尾瀬にきていますが、ここまで人が多いのは初めてでした。
休憩もしづらかったので、ちょっとだけ補給をして、そのまま13時には鳩待峠まで戻ってきました。やはり最後の登りはしんどいですw
この頃には早朝組が皆さん帰り始めるため、朝のバス同様乗り合いタクシーも適時稼働しており、待ち時間ほとんどなしで尾瀬第一駐車場まで戻ることができました。お疲れさまでした。朝が早かったので駐車場で仮眠をとってから帰りました。
横浜からのアクセスはこちら側が良いのですが、遠くへ来た感は福島側の方がありますね。御池の駐車場が使えればそこから入れるのでやはり楽に感じるかな。まぁどちらから入っても最後は上りになりますが・・・ これで尾瀬は二つの百名山も登って、紅葉も楽しんで、水芭蕉も楽しみました。ただ地元の人に聞くと一番いいのはニッコウキスゲの時期とか。7月にチャンスがあれば来たいところです。
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