白根三山縦走 3日目最終日 Tyuru果てる

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白根三山テント泊縦走 2日目 
初日は23時くらいに寝ようとするも、時折吹く強風でテントのフライがバタつき、その音が結構大きかったので周囲の人に迷惑をかけているのではないかと心配になってコードを締めなおしたりしてなかなか寝付けませんでしたw 私のテントはフライとインナーが...

 

前日疲れ切って眠りこけ、ふと目覚めると朝3時半。いやーよく眠った。左膝はやはりまだ痛いが、頭スッキリでいい感じ。白根三山の最後、農鳥岳をやっつけて下山です。

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天気は最高!気力も充分今日の行動時間は9時間予定・・・

 

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小屋泊しているみなさんがものすごく早い時間に出発しています。「おはようございます!早いですね!」と声をかけると「朝ごはん4時なんですよ・・・」との答えw 農鳥小屋の朝は早すぎる・・・

 

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4時半過ぎに朝日が昇り始めました。

 

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季節柄かモヤることが多く、今回は富士山はちょこっとだけです。

 

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私も早めに行動開始しようと準備をしていると、伝説の農鳥小屋親父さん登場。気難しくて有名なのですが、かなりフレンドリーで拍子抜け。山の大先輩って感じでいろいろアドバイスしてくれました。「有名な親父さんなんで写真撮らせてください」と言ったら「まぁいろいろ言われるけどこの年まで通してきたし、俺はこのままいくんだ」なんて言ってました。話の端々に「登山者の安全のため」という心遣いが隠れていて、私にとっては好印象でした。朝ごはんが早いのも、奈良田へ降りる人の行動時間を考えてのことなのかな?

 

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今朝もテントは濡れていますが、軽く露を払って身支度を進め、5:45くらいにテント場を後にしました。

 

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膝は痛いながらも上りはいい感じで歩けます。

 

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西農鳥岳南アルプスの山々が一望できます。ここは気持ち良かったなぁ。

 

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すると今度は夫婦の雷鳥が登場。全く人を怖がらないので、かなり寄れました。

 

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そして1時間くらいかかって農鳥岳に到着。半分ガスっちゃいました。西農鳥から農鳥は斜度はきつくないのですが、岩場が結構険しいです。

 

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なんだかんだで白根三山制覇出来ましたねぇ。この日はコースタイムよりだいぶ早く歩けていたのでのんびり休憩。しみじみこの2日間を思い出していましたw

 

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農鳥岳以降下降点までは気持ちのいい山歩きが続きます。天空の縦走路を名残惜しみながら歩きます。

 

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雪渓も渡ります。

 

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大門沢下降点。ここから7時間の下りが始まります。師匠曰くここからが地獄・・・

 

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私の場合、長時間の下りは高確率で足の親指の皮がむけちゃいます。ですのであらかじめテーピングで予防。これをしておくと快適に下れます。普通ならばね・・・

 

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下降点から地図上にある広場までは「ん?全然楽勝ですが?」って感じで快調に飛ばせます。が、そのあとの沢ポイントまでが地獄です。一歩を飛び降りるような落差の岩場、踏み出したら滑り落ちるような礫の場所「これどこつかまるの?」みたいな道なき道、かなりの傾斜を50分のコースタイムとなっていますが、このポイントでかなり削られます。しかも「沢」に降りるポイントは一箇所あるだけで、実際に沢で水を飲みながら休憩なんてことはできません。沢の音だけ聞いて、ただひたすら険しい道を下り続けるのみ。ここきついっす。いたわりながら温存していた左膝、ここで破壊されました。

 

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これが件の沢ですが、実質眺めるだけ・・・ きつかったなぁ。

 

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沢で休憩できないと悟り、登山道で休憩。この顔やる気なくしてますwしかもここから休憩するたびに歩き出しは膝に激痛が走り「こりゃもう下山無理」と心折れてます。

 

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そんなときに限ってこんな丸太橋が出てきます。元気ならひょいひょい行けるのですが、ザックが重くてバランス崩したら落ちそうだし、しかもこの橋などは大岩で壊れているのでヒヤヒヤものです。さらにこの時、携帯していた水が枯渇します。農鳥小屋で2L入れたのに・・・枯渇するなんて初めてです。

 

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ここで川水を給水。高度が下がると汗が滝のように吹き出し、飲んだ水がそのまま汗になっているような状態。南アルプスの天然水、素でうまかったですw

 

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ようやく大門沢小屋に到着。この小屋付近の登山道、ほとんど電波がありません。ここで再度給水と休憩。途中からご一緒していた老夫婦に心配されつつ、コーヒーとチョコを頂きました。あまりの膝の痛さに宿泊するか悩んだのですが、昼頃だったので、これならとぼとぼ歩けば下までいけるかなと下山を決意。

 

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一応役に立つかどうかはわからないけれど、CW-X習ってテーピングをしてみました。調べると、これにあと一本足すと良いみたいですね。ちなみにこのテーピング、中途半端ながら自分で驚くほど効果があり、膝痛が緩和されました。

 

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実際テーピングで楽にはなったのですが、この道予断を許しません。丸太橋、鎖場(ロープ)、渡渉、大きな段差「もう勘弁してくれ・・・」というくらい何度も出てきます。

 

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地図で言う「大きな岩」。写真だと遠近法で分かりづらいですが「うお!でか!」というくらいの巨石です。

 

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峠に登り返し、ズルズル滑る八丁坂を下り「まだ終わんねーのかよ」と思いつつ、やっとつり橋に。またこのつり橋がグラグラ揺れて怖いんですw このあとはもう写真撮る気力もありません。ただただトボトボ道に沿って歩くのみ。林道に出てから駐車場までの1時間はホント拷問でした。

 

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やっとの思いでXVまで到着。18時を過ぎていました。師匠の教えは絶対でした。舐めてたwもうヘロヘロで着替えて、一時間車の中でボケーっとしていました。「アイス食べたい」と思ったのですが、身延駅まで1.5時間運転しないとコンビニすらありませんw 結局アイサイトだよりで誰もいない山間の道を帰りました。家に着いたのは23時くらいかな・・・

 

この山行、思ったより数段ハードでした。左膝はこの後三日間まともに歩けない状態。筋肉痛も2日間続きました。まぁ行動中の体の痛みは洒落になりません。最近使っていなかったサポートタイツは今後使用確定。

いつもの40Lザックとテンパクの75Lザックでの歩行時間の違いもわかりました。テン泊縦走での注意点も身に染みて知ることができました。

一方でテン泊縦走も今後はきちんと計画的にできそうという自信もつきました。南アルプスには何泊もかけて歩かないと到達できない百名山がいくつかあります。秋には再度万全の計画で挑戦したいと思います。

もしこれからテン泊をしようという人は、軽いところで1泊で練習したほうがいいです。私のようにいきなり白根三山は控えましょうwそういう意味では鳳凰三山は良いかもしれない。ただあそこも下りきついですがw

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