その3
前の晩から天候が悪化。夜中に何度か空をチェックしに出たのだけれど見事に曇っていた。3000mは都会とは打って変わって寒いくらいの気温。朝ごはんを5時半に食べて出発の準備。師匠から上下カッパ装備!の指令が出たのだが、歩きだしたら蒸れそうでw上だけ先日輸入したシェルを着て、下は撥水のパンツ(アークのパリセード)、ザックカバーをして出発した。
槍沢。晴れていればものすごい景色なんだろうなと思いつつ、でもコレは登るのは嫌だななんて思いながら下っていくw
雪渓がまだ残っている。
ニッコーキスゲ?
斜度が緩くなると日本昔話の山奥みたいなところをのんびり歩いていく。
槍沢ロッジ。槍ヶ岳のメインルートだけあって人が多かった。かなりキレイな小屋だったな。
梓川。
梓川に流れ込む川。
横尾山荘。槍と涸沢の分岐点ということもあって人がめちゃくちゃ多かった。ここまで来ると文明の香りがするw ここの食堂でラーメンを食べた。メニューに「名物」と書かれていたのでお姉さんに「どの辺が名物なの?」と聞いたら「自分で確かめてみてください」と言われたw 3人の中ではチャーシューが2枚入っているところだという結論が出たのだが、お姉さんがどうでした?と聞くのでチャーシュー2枚のところ?と聞いたら「また来て食べてみて下さい」と煙に巻かれたw 商売上手らしい・・・
そして目的地&宿泊地の徳澤園。師匠が是非泊ってみて欲しいと言っていた宿だ。井上靖「氷壁」で徳澤小屋として出てきた宿。読んだこと無かったのだけれど帰りがけにkindleで買っちゃったw 今の建物は建て替えられたものだが、レトロチックながらも快適な山小屋になっている。というか旅館並。食事も豪華だった。お風呂もある。
たまたま角部屋に当って、窓から氷壁の舞台となった東壁を望む。
食事のときにどこかで見たことのある人が入ってきた。宮崎駿さんだw奥様とのんびり旅行中っぽかったので、写真はお願いできなかったw 宮崎作品は上高地にゆかりのあるものが多く、きっと毎年来ているんだろうな勝手に想像w
翌朝、雨w 最終日なのだが、上高地バスターミナルまで2時間歩くだけなので、カッパは着ずに、傘をさして歩くことにした。
猿がいた。
明神館。
河童橋直前の川。苔がめちゃくちゃきれいだった。
河童橋。芥川龍之介の「河童」ってここから生まれたなんて知らなかった!
バスターミナル。
帰りはバスで新島々へ行き、松本電鉄で松本へ。松本駅前で打ち上げをしてあずさで帰ってきました。
上高地は25年ぶりくらいなのだけれど、高校の時、白骨温泉に行ったり、何となくバイクツーリングで行ったりしたくらいで、今回登山で行ってみて、実はものすごく良いところなんだなと思いましたw 車両規制でアクセスが悪いのと、日帰りで行くにはもったいないくらい歩きがいのあるところなので、またゆっくりと行きたいな。
ツアー登山の団体さんを始めてみたのだけれど、10人くらいのパーティってなにかと大変そう。まぁ参加者は年配の方が多いので、みなさん楽しげにされていたのが印象的。私も歩くの辛くなったらツアーに参加するのだろうか・・・協調性に乏しいので無理かもw
だんだんと登山スタイルが本格的になってきて、最近は登る度にいろいろな経験をすることができて、更に面白くなってきました。
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