GARMIN VENU2

5.0
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私のランニングウォッチ遍歴はPOLARから始まり、GarminのForerunner2台、スントときて、最近ではGarminのFenix3を使っていた。ランニングウォッチとしては上記の3メーカーが古豪なわけだが、個人的な印象では絶対王者GARMIN、性能は微妙ながらもデザインが秀逸なSuuntoPolarは進化が遅いと感じている。その他のメーカーもいいものもあるけれどランニングウォッチとしては弱い。

この10年くらいの間にスマートウォッチの時代が訪れ、今ランニングウォッチの機能はスマートウォッチの機能の一部として扱われている。Apple Watch・Galaxy Watch・Huaway GTも結構いい線いっているとは思うのだが、ランニングウォッチの性能ではGarminが頭一つ抜きんでていると感じる。


といいつつ、普段はSONYのwena3を使っていた。お気に入りの時計をスマートウォッチ化できて、しかもSuicaが使えるというのが売りなわけだが、実際には時計を付けず(重くなるため)、スマートバンド的な感じで使っていた。

ところがこのwena3、とにかくまともに動かない。アプリが改悪されてみたり、きちんとログが取れないなんて当たり前。いろいろトラブル続きながら我慢して使っていたのだけれど、最近のアップデートで睡眠ログがまともに取れなくなった。購入半年で未だにまともに動かないとか、いくらなんでもさすがに飽きれたw 相変わらずSONYしてんなw

wena3を使うこと自体がストレスになってきた。

そこで改めて、まともに動くスマートウォッチを探すことにした。

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私がスマートウォッチに求めるもの

ランニングウォッチからすると10年近くこの手のスマートデバイスを使ってきた私が求める機能は・・・

安定性

これはwena3で懲りたw スマホやPCとの連携、そもそも時計としての安定性など、そんなの気にしなくていいくらいの普通に動くもの。この辺りはメーカーがどれだけ歴史があって、どれだけ売れているかが大事。やはりGARMINか。

ライフログ機能

今はこれがとにかく大事。病後の健康管理に使いたいのだ。欲しい機能は歩数・心拍・運動量・睡眠ロガーなど。体重や体脂肪はスマートスケールっていうのかな?体重計で自動計測している。

スマートウォッチのデータとこれらの体重データ、さらに血圧値ををAndroidのGoogle Fitで管理したい。

バッテリー持続時間

つけっぱなしということは運動時も就寝時も、登山でもキャンプでもつけっぱなしにしたい。GPSなしで1週間GPS入れっぱなしで2日は持ってほしい。

充電はUSB-Cで急速充電できれば尚良い。

GPS

GPSもいろいろあるけれどそれなりにログが取れれば細かいことは言わないw所詮個人記録レベルなので凡そがわかればいい。その分バッテリーが持つようにしてほしい。

心拍計測

今まではfenix3のハートレートセンサーを使っていたが、センサーを胸に巻くので結構面倒。登山などで長時間つけていると、肌が荒れたり痛くなる。できれば手首で計測してほしい。血中酸素濃度はどうでもいい。

その他

・wena3で気づいたけど、常にスマホを持って歩くのでSuicaには別にこだわる必要はない

・つけっぱなしにする場合、薄さ・軽さはとても重要。防水も必要。

・価格に関してはfenix6を買う覚悟はあったので10万までOK。ただしスマートウォッチはまだまだ進化途中なので2年くらいで買い替えるなら5万までか。過去のfenixやForerunnerを見ると4年くらいのサイクルで買い替えている。ただし、今までは運動時のみ使っていたので、常用するとなるとやはりその半分の2年がライフサイクルか。

購入候補

wena3購入でスマートウォッチ熱は一瞬下がったのだけれど、バグの嵐にずーっとまともなスマートウォッチが欲しくて探してたw 2021年6月時点ね。

Fenix6

これが2019年に出て、ボチボチ新型が出るんじゃないかと半年待っていたけれど結局出なかった。価格で10万の割に実物は高級感が乏しいのと、すべて入りなので分厚くでかいというのが買い替えきれなかった理由でもある。

登山地図が入っているというのが物凄く魅力。

ForeAthlete945

これもボチボチ新型が出てもおかしくない。8万弱で登山地図入り。fenixよりはちょっとチープなんだけど、大きさは許せる限界くらい。Suica非対応。

fenixとこれはランニングダイナミクスといって、細かなランニングデータの計測が可能。fenix3でもできるんだけど、ランニング中の左右バランスを数値化してくれる。脳梗塞で半身がイマイチ動いていない気がするので、この数値は結構気にしていた。まぁなくてもいいけど。

Suunto9 Peak

これを実は狙っていた。カッコいい。でも過去にスントはポンコツなイメージがあり(買った時計がいまいちだった)、HPを見ていてもちょっと怪しいのと、これのベースになるSuunto9 baroがやはり低評価だったので決めきれなかった。

これのチタンは普通にカッコいいと思う。ただガーミンに比べると機能的に弱い。

Apple Watch

Apple Watchはなんといっても売れている数の桁が違うのでサポートなどを考えるとやはりいい。ただし如何せんバッテリーがまずい(公称18時間)。毎日充電はありえない。

あとみんな使っているというのは天邪鬼的な私的に厳しいw そもそも論としてスマホがAndroidというのも買いきれない理由の一つ。

VENU2

これは当初候補にすら入っていなかったのだけれど、たまたま6月に発売されてスペックを見ていたら、必要とするすべての要件を満たしていることに気づき、一気に欲しくなった。ランニングダイナミクス・地図はないけれど、普段使いするのに十分な軽さ・薄さ・画面のデカさ、さらに有機ELなど先進のスペック山盛り。

問題点があるとすればデザインが抜群にしょぼい

写真で欲しくなくなるレベル。ただ実物は予想以上に普通で、購入することにした

実物はシンプルそのもので予想外にいい。

VENU2

VENU2を6月の頭に購入して1か月。簡単にレビュー。ちなみにfenix3以来のガーミンなので4年の進化が半端なくて、ただただ驚くばかり。「これならだれにでも薦められる」というくらい良くできている。

誰でもと書いたけれど、なんとなくライフログとる人にはオーバースペックかな。私のように病気のための健康管理であるとか、ライフログプラスアルファ(ラン・バイク・スイムなど運動系の記録)を取りたい人にはベストだと思う。

時計画面はお好みのものをダウンロードして使える。

基本操作

操作に関してはfenixと違ってタッチパネルが使われていて、画面スワイプで表示切替が可能。ボタンも二個しかないのでわかりやすい。右上ボタンはアプリの起動、右下ボタンはBackボタンとなっている。

スクリーンショットは二つの物理ボタンを同時押しで可能。丸ではなく、四角く撮れる。

ウォーキング中のデータ画面。コレ以外に心拍数表示なども可能。

画面スワイプで上下左右に画面を移動できるのは、以前のボタン操作と比べると圧倒的にわかりやすい。ミスタッチみたいなこともほぼなく(というか、一回もない)、この辺りの進化が凄い。ただし、濡れているときは誤動作があるっぽい。ログをとる場合の操作は物理ボタンなので、ログを逃すことはない。

操作ごとのラグや引っ掛かりは現状ない。ただし、一回だけ勝手に再起動したことがある。

スマートウォッチとしてのVENU2

メール・LINEやSMS通知は日本語でばっちり確認。日本語だとダサいので私は通常表記は英語にしているけれど、通知内容はきちんと日本語で表示される。

有機EL(AMOLED)の大画面は輝度も申し分なく非常に見やすい。日差しの強い場合でもくっきり見える。普段は画面が消えていて、手首を返すと画面が浮き上がる感じ。この辺りの反応も絶妙。

バッテリーはGPSを使わないで11日となっているが実質は5日くらいではなかろうか。GPSでジョギングログを取ると1時間でおよそ15%くらいバッテリーを消費するかな。先日の登山では初日5時間2日目6時間ログを取ってバッテリー残量は20%くらい。公称値の半分よりちょっといいくらいなのかな

公称値
スマートウォッチモード: 約11日間
GPS+音楽モード: 約8時間
GPSモード: 約22時間

私の場合は風呂に入る際に充電する感じで、それ以外はほぼつけっぱなし。小一時間の充電でバッテリは―満タンに近くなるので、バッテリーはかなり余裕がある。

ライフロガーとしてのVENU2

昔のライフログは嘘くさいし、信じがたかったのだけれど、今のはかなりまともになっている。というか凡そ信じ切っているw VENU2の画面でもスマホのGarminアプリ(Garmin Connect)でも確認できる。

中央が心拍センサー。左側が充電端子。血中酸素濃度まで計測可能。

Body Battery

いろいろな数値からその時点の自分のヒットポイントを出してくれるw これが思い込みなのかどうか謎だけれど、いいところを突いてくる。HP低い時は実際疲れていることが多く、HP多い時には運動も余裕だったりする。運動をすると減っていって睡眠など休息をとると回復する。

自分の健康年齢(Health Snapshot)

スナップショットでその時点の健康状況を記録できる。これを記録していくことで定期的に身体の状況を比較計測できる。私は今43歳だったかな(実際52歳)。

睡眠トラッカー

深い眠り・浅い眠りを計測して、その日の睡眠を採点してくれる。寝付けなかったときは深い睡眠が少ないとか実際に数値で出るのが驚く。睡眠の内容に関するアドバイスもくれるw

私の場合は不安定で短いけれど良質な睡眠といわれることが多い。

Suica対応

スマホに入れているSuicaとは別枠で、もう一つSuica(実際はGarmin Pay)を登録する感じ。登録時は2000円までのチャージだけれど、時間がたつと20000円までチャージ可能。

ただ使ってみた感じ反応がいまいちだと思う。この部分はwena3のほうがいい。 使い始めは反応が渋いが、使っているうちに普通に使えるようになります。

また、スマホを持っているのにわざわざ時計側でタッチするのは意外に面倒。一応スマホを持っていない時の保険用くらいな機能かな。

薄くて軽い

これかなり重要。常につけっぱなしと考えると薄さ・軽さはとても大事。実際につけっぱなしにすると痛感する。スマートウォッチは高級・多機能になるほど肥大化(バッテリーが大きくなる)していくが、VENU2はそのあたりがベストバランスじゃなかろうか。特にこの薄さはいい!

体重計との連携可能

私は使っていないけれどガーミン製の体重計、INDEX S2とも連携可能。スマホやPCで総合管理ができる。ただこの体重計、やたら高いので買う気はないw

010-02294-30 ガーミン 体重体組成計(ブラック) GARMIN Index S2 スマート体重計 [0100229430]

これを使ってGarminコネクト(ガーミンのスマホ・パソコン管理ソフト)で記録していく。

私はGoogle FitにHealth Syncというアプリを使って記録している。このアプリはガーミンデバイスとGoogle Fitを連携してくれる。

スポーツトラッカーとしてのVENU2

通常はスマートウォッチなVENU2だが、アプリを入れることで様々なアクティビティを記録してくれる。スマホとつないでスマホアプリからVENU2用のアプリをインストールする感じ。

ラン・バイク・スイム・ウォーク・ハイク・HIIT(筋トレ)・ピラティス・ヨガその他いろいろなログを取れる。筋トレに関しては腕立て何回やったとか記録可能。ただ筋トレ回数カウント精度は運動によりけり。

私の場合はラン・ウォーク・ハイク・HIITあたりを使っている。VENU2はHIITの計測を推しているけれど、これは大したことないというか、本体に内蔵するほどのものではないかな。

GPSの掴みは良好で、ログもばっちり。心拍も一緒に記録できるのは楽。

ウォーキング時のGPSログ 時計側では軌跡のみだが、スマホやパソコンでは地図で表示される。
上のウォーキングの詳細。グラフは心拍。

Music PlayerとしてのVENU2

Amazon・LINE・Sportifyなどに対応。充電時にwifiを掴むとプレイリストの更新をしてくれる。

これもオマケ機能なのでそこまで重要ではないけれど、VENU2に音楽サブスクの音楽をダウンロードして、無線イヤホンを使ってVENU2単体での再生が可能。

スマホなしでランニングに出ても音楽は聴けるし、Suicaで買い物もできる。すごいな!とは思うけど、スマホ持たずに外出はできないw

と言いつつ先日ジョギングに出る際にスマホを忘れたことに気付き、VENU2だけで走ってみたら超絶便利だった! 音質は若干落ちた気がするけれど、走っているのでそこまで気にならないし、走り終えてからコンビニでアイスを買うこともできた。「こういう使い方もアリだな」と思った。

またスマホと連携させておいてMusic Player(再生・早送り・巻き戻し)としても利用可能。私は主にこっちを使っている。

VENU2単体の場合、高音質は望むべくもなくそれなり音質。走りながら高音質は必要ないかもしれないけどねw

私が使っているイヤホン。これマジでおススメ。

1か月使ってみて

良いところ

①何がいいって画面の解像度・輝度が秀逸。Fenix3が古かったせいもあるけれど、ここまでくっきり見えると気持ちがいい。解像度が高いので細かな文字も見やすく、情報量も多い。

②また大きさ重さが絶妙。これ以上でかいとキーボード打つとき邪魔だし、洗車するとき傷つけそう。高けりゃいいもんでもないんだなと思った。これでも大きいと感じるなら一回り小さいVENU2Sもある。

③派手過ぎず地味過ぎず、デザインのしょぼさをAMOLED画面で補っていると思う。これは意外な誤算で、使い込むうちに「これがちょうどいい」と思える。

④ロングバッテリーも非常にいい。おそらくここ最近はバッテリーの進化がすごいと思うのだけれど、充分及第点。

⑤たかが時計ながら記録してくれる情報が多岐にわたっていて、見ているだけでも面白いけれど、モチベーションにつながってありがたい。

悪いところ

①この手のデバイスは保護シールを貼りたくなるのだが(純正はゴリラガラス)、液晶周辺が丸まっているため保護シートは全面貼りにはならない。フラット面だけの保護となる。今のところ傷はついていない。

②充電端子が特殊過ぎる

最近のガーミンデバイスの形なのだけれど専用の線を使わないと充電できない。それなりにバッテリーはもつのでわざわざ予備は必要ないかもしれないが、一応買っておいた。

③先に書いたランニングダイナミクスの計測や登山地図は使えないため、シリアスアスリートのにはイマイチ。ただその機能をどこまで必要とするかと考えると、私はVENU2くらいでちょうどいい。

Suicaのところでも触れたけれど、スマートウォッチはスマホと連携してなんぼなところがあり、画面はスマホのほうが圧倒的に見やすいし情報量も多いので、地図などはスマホのほうが圧倒的にいい。

ちなみにヤマレコアプリとか登山で使ったら凄い(スマホの話です)。回線をオフにしていてもログは取れるし、定期的に時間と高度を音声で通知してくれてものすごく便利だった。

筋トレに関してはあまり期待しないほうがいい。画面にアニメが出て・・・となっているが、いちいちそんなの見てられないw 普通にスマホを置いてそこでアニメを見てやることになるので、この機能は別にいらない。一応各運動のカウントまでしてくれるんだけど、複雑な動きだとカウントしきれないようでいつまでも運動させられる羽目にw

⑤多機能すぎて使いこなせない可能性もあり。ただApple Watchやスマホもそうだけれど、すべての機能を使う必要はなく、必要な機能を必要なだけ使えるものがベストチョイスとなる。と考えると、実はVENU2ですら多機能すぎる可能性もある。その場合はガーミンで言えばVIVO ActiveやVenu SQを選んでもいいかもしれない。そう考えるとVENU2はライフログレベルでは最高クラスの機能を備えている

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まとめ

衝動買いに近い買い物で期待もそこまでしていなかったのだけれど、良い意味で裏切られまくり、結果的には非常に満足度の高い買い物になった

すべての人が私と同じような要件をスマートウォッチに求めるわけではないけれど、ライフロガーとしては守備範囲の広い製品なので、価格にさえ納得できれば多くの人が満足できる製品だと思う。

特にApple Watchが欲しいけれどスマホはAndroid使っているとか、バッテリーが1日しかもたないのは(7ではバッテリー強化の噂あり)困ると感じる人にはかなりおススメできる。性能的には同等かそれ以上のレベルにあると思う。

現状スマートウォッチにこれ以上を求めるとなると腕時計のみで通話とかになってくるのかな?機能的には既に行き着いた感がある。ただバッテリーに関してはまだまだ進化の余地はあるので、いくらこの製品がいいといっても2年くらいが商品寿命になるのではないだろうか。

ライフログなんて普通の人には実際にはあまり必要ないのだけれど、病気で健康管理しなきゃいけないとか、自分の健康管理をきちんとしたい人にはスマートウォッチはおおいにアリ。私の場合は夕食後にログを見ながらこの先の運動計画を練ったり「なんで太った・なんで調子悪かった」などいろいろ反省の資料としても使っている。使い慣れれば慣れる程「何をすればどういう結果が出る」という方向性が見えてくる。

おススメするのは運動習慣がある人。病気で健康管理をしようと思っている人。この両者にはかなりおススメ。なんとなく買おうと思うレベルだと、ちょっともったいないかもしれない。

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