百名山はスキー場下山をした吾妻山以来、登頂したという意味では昨年秋の雨飾山以来かな。
先月の平標山が刺激になったのか、Tさんから「ぼちぼち百名山行きますか!」のお誘い。Tさん的にはテンパクに行きたかったみたいなのだけれど、私が百名山を一応狙っているので気を使ってくれたみたい。ただ、テンパクではちょっと厳しいルートを提案された。
予定は一泊二日。白馬といえば大雪渓(真夏に残雪の上をザクザク4時間登るルート)なのだけれど、ここは危険だし「雪渓なんて面倒なだけ」というポンコツおやじチームの共通認識で、楽そうな栂池ロープウェイを使ったコース。テン場の白馬大池までは3時間くらいなのだけれど、そこから白馬岳まで3時間30分。白馬岳から途中テントを撤収しつつロープウェイまで降りると5時間10分・・・ 初日の行動時間が3時間で二日目が8時間40分となってしまう。小屋ならまぁギリギリだけど、テントだとかなりきびしそう。「行動時間が長すぎるので安全重視で小屋泊にしようよぉ!」と拝み倒し、小屋泊で行くことにw
初日のギャラリー
横浜を3時に出て7時過ぎに到着 最初はゴンドラ20分 ゴンドラからロープウェイに乗り換えです ロープウェイ駅では大学生が植生調査とかで、登山靴についた泥を取ってくれました。平標の泥が付きまくってたはず・・・ ロープウェイ5分のあとは時間に余裕があるので自然園へ 自然園の入口。自然園は湿原を周回するハイキングコースで、木道が整備されていてだれでも楽しめます。全部回ると3時間かな。 白馬岳直下にあります。自然園最奥の展望台からは大雪渓が見えるのだとか。 自然園は途中まで行きましたが、天気も良くて気持ちのいいハイキングでした。 ニッコウキスゲ ヤマユリ 下界が30度オーバーに対し、自然園(1800m)は25度くらいだったのかな。蒸し暑さもなくて気持ち良かったです。 今回歩くルートの真下がこの自然園になります。 湿原の中の水の中にはイワナが泳いでいました。 アヤメ キウイの元祖というさるなしソフト。これは絶対に食べた方がいい。めちゃくちゃおいしいです。 空はすっかり夏です。 登山開始。天狗原までは普通の山道です。 雪渓が出てきました。 天狗原の次の目的地乗鞍。乗鞍までの登山道が鬼です・・・ 岩場が終わったと思ったら今度は雪渓。アイゼンはしませんでしたが、かなり滑ります。 雪渓の後はちょっと楽な岩場。急に開けてきます。 乗鞍。 明日のルートが見えます。左奥が白馬岳。 乗鞍を過ぎると白馬大池。小屋が見えてきました。 白馬大池山荘。小屋までひたすら岩場です。 高山植物見るには一番いい時期だったかな? 小屋に着きました。 小屋前のテンバ。かなりのテントが張られていました。みんなここまでテント担ぐのか・・・すごいな。 山荘内部。蚕だなですね。かなり質素な小屋ですが、きれいに運営されています。 テンバで酒盛りしました。13時過ぎについて17時ですでにベロベロに・・・ テンバから見える小蓮華方面。アルプスですなぁ。 小屋前のお花畑。 夕食はカレー。結構おいしかったですが、すでに相当酔っていてあまり食べられなかったw
全体的に曇っているように見えますがずっと晴れでした。前回の平標から昼から飲むというのが定番になっており夕食前にはすでに酔っぱらっていました。17時に夕食、18時には寝ましたw ここは星空が凄いとか聞いていましたが、夜中に目が覚めて、窓からのぞいてもあまり星は見えなかったので、そのまま寝ました・・・ 最近ロマンがないですねw
翌日は朝ご飯は食べずにお弁当にしてもらって、朝5時30分から行動開始です。二人とも体力に自信がないので、せめて早く動こうということで頑張りました。
二日目のギャラリー
朝の様子。早い人はやはりすでに歩き始めていました。 朝日はまだでしたが、小蓮華方面は赤く染まり始めています。 出発して間もなく太陽が出てきました。 朝日に照らされながら朝のすがすがしい山歩き。 コマクサも出てきました。 船越の頭から大池方面。 白馬岳方面。すべてのルートが一望できます。アルプスはこれが楽しい。 自然園を上から見た感じかな。 船越の頭 先はまだ長く険しい 登ってきた道もバッチリ見えます ひたすらお花畑 小蓮華頂上 稜線歩きなので風が結構吹きます。おかげで涼しいくらい。 白馬大池山荘のお弁当。おこちゃま仕様で私の好みw 今回は引退したはずの40Lザック ここ一番の信頼性は揺るがない! 白馬岳が見えてきました。どっしり悠々としていてカッコいいです。 頂上までのルートが見えます。 稜線を歩くTさん 三国境 ラストスパートが結構きつい登りなのですが、剣が見えて俄然燃えますw きつい坂が終わると頂上まではのんびり。 白馬岳登頂です! 槍も見えます 富士山と南アルプスがちょこっと見えます 剣をバックに 大雪渓が見えます 多くの人が見えます。 ここでちょっと足を延ばして白馬山荘へ これまたきれいな小屋です。トイレを借りに来ましたw 頂上から10分、登り返して15分 山荘前から頂上宿舎 この先が杓子と槍かな 帰りがけに現れました! まだ先は長い それでも帰りは楽かな 大池まで戻ってきました 大池前のお花畑 乗鞍へ向かう途中にまた出てきました 雪渓は前日より歩き易かったのですが、この後の岩場がやはりキツイ これだけを楽しみに頑張りましたw 下山後は温泉へ。この温泉は質素でよかったです。600円かな。
2日目は朝5時半から動き始めて15時半に栂池ヒュッテまで戻ってきました。15時くらいから雷がゴロゴロ鳴り出して、16時から1時間、ロープウェイが様子見の運休となり足止めを食らってしまいました。17時に運航再開で無事下山。車で倉下の湯まで行って温泉で疲れをいやしました。その後信州大町まで移動して夕食、横浜についたのは24時でしたw
今回は久々の強行軍でしたが、先月の平標があったからか、二人とも結構余力を残して歩けました。帰りの車中では「今度来るときはテントで来よう」とか「大雪渓使おう」とか、ちょっと気が大きくなっていましたが「我々もまだまだいけるぞ!?」とちょっぴり自信がついた山行だったと思います。
ルートは岩場がきつかったけれど、稜線に出てからは非常に歩き易く、急登らしい急登もなくて歩き易い山でした。ただ白馬山荘と大池山荘の間は実質3時間以上の距離があるので、予定は余裕をもって立てた方が良いかな。今回の我々のようなルートだと、本来2泊3日かける人が多い模様。北アルプスは登山していて本当に気持ちのいい山です。
実質10時間の行程は体調的にちょっと不安はあったのだけれど、日ごろのトレーニングのおかげか特に問題もなくやり切れました。
記録はスマートウォッチのVenu2。気温はtempeから。
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