血圧を測ることができるスマートウォッチHUAWEI WATCH D

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 今回は健康な人にはあまり意味のない製品ですが、脳梗塞など血圧に問題のある人なら欲しくなるかもしれない「血圧を測れるスマートウォッチ」です。

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脳梗塞発症後の生活

 私が脳梗塞になったのは2020年10月20日。後遺症はありますが(左半身のしびれ)、幸い軽度なものだったので、周りの人は全くわからないレベルで普通に生活できています。

 ただし退院後の生活はそれまでの普通の生活とはガラッと変わらざるを得ませんでした。

服薬

 毎朝2つ薬を飲みます。一つは血をサラサラにする薬、もう一つは血圧を下げる薬。知り合いの脳梗塞になった人は12個飲んでいるというので、そういうところからも軽かったのかなと思います。毎朝飲む必要があるというのが面倒だし、旅行に行く際はピルケースを持ち歩かないといけません。飲み忘れるとそれだけで怖いのでスマホで毎日リマインダーを設定しています。

節制

 脳梗塞の原因は母方の遺伝要素が大きそうでしたが、退院後は夜更かしはしないようにするのと禁煙をしています。タバコは今でも本当に吸いたいのですが、吸った瞬間、電子タバコですらしびれがきつくなるので怖くて吸えませんw

リハビリ

 しびれは常にあるのですが麻痺はないのでリハビリ施設に通うということはないのですが、自分で意識的に筋トレとジョギングを続けています。10分の筋トレ後に7キロ走ります。2日間トレーニングして1日休むサイクル。サボることもありますが、サボるとしびれがきつくなった気がするのでやはり怖くて続けています。おかげで肥満になることはないし、登山もそんなにきつくないです。

それでも・・・

 脳梗塞の再発リスクは10年で50%。恐ろしく高いです。昨年一瞬ヤバい時がありました。この時はマジで焦りました・・・ この時は血圧計があったのですぐに対応できましたが、無かったらただただ焦るばかりでヤバかったと思います。

 これ以降はお医者さんに勧められ、ピルケースに薬を入れて持ち歩いています。ただ外出先で調子が悪くなった際に、血圧が上がっているのか測定するすべがない場合、むやみやたらと薬は飲みたくないしどうすっかなーと思っていました。幸い体調急変というのは無く、緊急で薬を飲んだことはまだありません。

スマート血圧計

 体調管理のひとつとしての血圧測定。今の時代ならスマートデバイスがありそうなものでしたが、実用性やコスパを考えると、イマイチ決定打に欠けるというのが実情でした。

精度と大きさは反比例

 血圧計ってのはその仕組みから今まで小型化できませんでした。あの膨らむベルトが必須なのです。ベルトを使えば精度は上がりますが大きくなります。小型化すると今度は精度に問題がでてきます。一応小型化した製品はいくつかあったのですが、いまいち決定打に欠けるものばかりで食指が伸びませんでした。

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 一応オムロンからスマートウォッチタイプは出ているのですが、価格10万弱で先の(スマートウォッチとしての)サポートが望めないというか、血圧計のプロでもスマホのプロではないところがいまいち購入意欲を削いでいました。その他にも怪しいやつは結構ありますが、レビュー評価を見ても血圧計としては微妙なものしかありません。

 まぁスマートウォッチと血圧計は合体できないんだなぁとあきらめていたのですが、ここにきて血圧計測可能なスマートウォッチがHUAWEIから発表されました。スマートウォッチではGTシリーズなどが評判も良く、私も何度か買ってみようかと思っていた機種でもあります。あまり日本では騒がれませんがニッチなところをカバーするような製品を多くつくっていて私は嫌いではありません。しかもこのスマートウォッチ、日本の医療機器認証を通っています。厚生省のお墨付き?(よくわかりません)。それなら・・・と、発表の記事を読んだ瞬間予約しましたw

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HUAWEI Watch D ファーストインプレッション

 HUAWEIはGoogleというかアメリカに嫌われてしまった中国メーカーで、Androidでアプリを簡単に使うことができません。OSはAndroidではなく、独自のHarmonyOSを使っていますが、実際はAndroidで使えるようになっています。手間はかかりますがAndroidスマホと連携させればスマートウォッチとしてもかなり機能的に優れています。

 なんか予約が凄かったみたいで(オマケで体組成計がついた)、発売日より数日遅れて製品が我が家にやってきました。HUAWEI Watch Dです。

リューズのないApple Watchみたいな見た目です

 見た目はちょいデカApple Watch。思っていたよりは小さいかな。バンドにやはり浮袋みたいのがついています。ベルトもセパレートではなくリング型。ベルト部分の浮袋が空気で膨らんで血圧を計測します。

バンド調整が大事

 最初の難関がバンドの調整。緩すぎず締めすぎずのポイントが肝要。説明ビデオがわかりづらいのと、老眼で細かな数字が読めないので苦労しましたw 一度覚えればそこまで難しくないけれど最初は結構悩むんじゃないかな?

手首を浮袋がぐるっと巻く感じに調整します

アプリ設定が最大の難関か

 またスマホアプリの設定がかなり難しい。上に書いた通りGoogleに嫌われているためアプリをGoogle Play Storeで落とすことすらできません。これあまり詳しくない人には試練に近いレベルです。でも、一旦設定ができればアプリ自体はかなり良くできている印象です。

 ちなみに血圧計測だけならスマホ連携しないでも計測可能です。いつでもどこでもスマートに血圧計測できるというのは素晴らしい。

バッテリーのもちはかなりいい 重さも気にならない

 バッテリー持続時間は公称一週間ですが、使ってみた感じおそらくそれくらいもちそう。私はお風呂に入る際に充電しますが(現状お風呂以外はずっと装着しています)バッテリーが減りすぎることはありません。

 ちょっと大きい(分厚い)感じはしますが重さも気になるほどではありません。スマートウォッチとしては及第点でしょう。

使い勝手は良いというかストレスフリー

 初スマートウォッチならいじり倒すでしょうが、私の場合今までGarmin VENU2だったのでそこまでいじることもなく、血圧計測くらいしか操作らしい操作はしていないかな。全く邪魔にならないです。

 ボタンも2個しかなく、それ以外は画面をスワイプ・タップで完結します。スマホから何を通知するのか設定できるので、必要なものだけを通知させます。

基本は画面をスワイプ&タップ HOMEに戻るときは上 血圧測るときは下

 画面は有機ELではっきりくっきり、明るい室外でも視認性は良好です。

個人データの扱いはちょっと怖い

 アメリカに嫌われた理由はバックドア(情報漏洩)という名の売れすぎですから、個人情報が洩れるリスクは無いとは言えません。が、これ今時だと何のデバイスでもあると思うので私は気にしないかな。人によっては絶対ダメかもしれません。

一応防水

 運動(アクティビティ)計測もあって、ランとサイクリングは計測可能。スイムが無いのは防水の問題かな?実際のところ私は運動時はGarminを使っています。

血圧測定値はアームバンド式比で10mmHgプラスか?

 そして肝心の血圧測定。リラックスした状態でWatch Dを心臓の高さに固定して計測します。一般的な血圧計と同じ。リストバンドが空気で膨らんで徐々に萎み計測というのもまったく一緒です。

 数日普通の上腕式血圧計と同時に計測して比較してみましたが、私の場合、上が+5mmHg・下は+10mmHgくらいWatch Dが高めに計測されている感じになっていて、常にこれくらいの誤差なので充分目安にはなりそうです。バンドの調整法や計測方法でこの辺りは変わってくると思います。

実際に使ってみて、自分に合った方法を探す必要はありそうです。

 実際あるとき、就寝時に急に体調が悪くなったので、これで血圧を測ると、149/99という数値でした。およそ140/90くらいだったと思いますが、薬は飲まないでそのまま寝ました。
 この「いつでも血圧数値を知ることができる」というのは脳梗塞になった人には物凄く安心につながると思います。

スマホ音楽の操作可能

 意外だったのですがスマホ音楽の再生・停止・曲送り・ボリューム操作可能です。Bluetooth で繋がります。

惜しいところ

 初めてのHuaweiスマートウォッチですが、かなり充実していて驚きました。ここまで気持ちよく動けば十分だと思います。しかしながら敢えてもうちょいな部分も書いておきます。

やはりアプリのインストールが面倒

 ここまでよくできた製品が設定しづらいというのは非常にもったいない。血圧図りたい人はこの設定が苦手な世代だろうし、大人の事情とはいえもったいないなぁと思います。スマホの機種変更とか一仕事になりそうです。

電子マネー決済が欲しい

 スマートウォッチと電子マネーの相性の良さは知ってしまうとやめられないくらい便利です。今までGarminでできていたことができないのが残念かな。欲張りかもしれないけれど電子マネーが使いたいところです。まぁスマホを常に持っていれば問題ないですけどね。

アクティビティ計測をもっと充実させてほしい

 血圧計測と防水の両立が大変なのかもしれませんが、これだけつけときゃOKみたいなデバイスにあともうちょいです。スポーツ関連はやはりGarminが3歩先を言っているかな。私は結局普段はWatch D、運動はVenu2になっています。

あとは耐久性次第か

 保証は1年、血圧計測は3年となっています。有償で延長保証も可能ですが私はつけませんでした。3年後にはもっと進化するのではないかと期待w ただ今回の製品で3年は十分戦えそうです。使い方次第でリストバンドは交換することになるのではないかなと思います。

評価

進化の余地はあるがかなりうまくまとめられている

 HUAWEIの製品は初めてですが、かなり良くできていて驚きました。もう日本メーカーはスマートデバイスでは海外に太刀打ちできませんね。血圧測定機能をつけてここまでコンパクトにしたのはすごいと思いますし、そのほかの機能も充実していて、スマートウォッチとしてもトップクラスの性能だと思います。一見Apple Watchというのも今の時代的にはいいのかも。違和感がないです。

高血圧の人にはアリ

 40代以上、健康診断で高血圧の診断をされた人は、遅かれ早かれ血圧に悩むことになります。人間年を取れば血管は硬化していくので、こればかりは仕方ない。高血圧はいろいろな病気のトリガーとなりうる症状で、特に脳梗塞は怖いです。ちょっと不安がある人はこのスマートウォッチ、候補に入れていいと思います。血圧計測は結構手間なので、いつでもどこでも計測可能というのは物凄く便利です。

脳梗塞経験者には強くおススメ

 これ私ですが・・・退院直後はコマメに血圧計測していましたが「薬飲んでるし、体調良いし大丈夫でしょ!」と調子に乗ると血圧測るのが面倒になってきます。でもいざ何かあったとき、体調が急変したときなどに、血圧がすぐ測れれば判断基準ができるのではないでしょうか。自分がどういう対応をするかで再発による障害を最小限に食い止めることができる可能性が増えます

 退院後、相当生活に注意している私でも、季節の変わり目など天候次第で再発っぽい感じになることがあり、徐々に良くなっていたしびれの範囲が元に戻っちゃうなんてことが普通にあります。元に戻っちゃうレベルならまだしも、再発は基本悪化するとされています。そしてその再発率は10年で50%「自分は大丈夫」なんて悠長なことを言っていられる確率ではなく「おそらく再発する」と考えておくべきでしょう。

 スマートウォッチを考えている脳梗塞履歴のある人はコレ一択じゃないかな・・・

50歳以上の親へのプレゼントにいい!

 最近は結構年配の方でも普通にApple Watchとか使っていますよね。利便性よりおしゃれでつけているのかなと思うのですが、そんなご両親へのプレゼントに良いと思います。

 うちの娘は「パパは欲しいものすぐ買っちゃうからプレゼントしても無駄」と切り捨てられており、就職しても何もしてくれないし、父の日に何かしてもらったというのはここ10年無いと思います。でもこんなのくれたらうれしいけど・・・やっぱ先に買っちゃうんだよなw


 有名メーカーによる血圧測定可能なスマートウォッチの最初の製品としてはこのWatch Dかなり良くできていると思います。普通の健康な人はApple Watchでもなんでもいいと思いますが、年寄りには血圧測定必須です!ホントこれで脳梗塞で困る人が減ればいいなと思うし、万が一再発してしまっても早めに病院に行くなどの判断基準ができるのはいいことだと思います。 

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オマケ 体組成計もメチャクチャいい

 初期購入者特典だった体組成計、HUAWEIのScale 3 pro。これもかなりいいです。

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 健康管理をする際に、運動を記録するスマートウォッチと日々の状況を測定する体組成計は同じメーカーにするとアプリが一つで統合管理できるのでとても便利です。この体組成計は左右の筋肉量を計測できるのですが、私の場合しびれている左半身が明らかに弱いのが数値でわかりました。Health Syncというアプリを使えばGoogle Fitに連携させることも可能です。

かなりバランス悪いですね・・・

 健康オタクはWatch DとScale3 proをセットで使うといいかも。HUAWEIヘルスケアというアプリで一元管理。このアプリは薬を飲む・血圧を測る・運動するなどリマインダー機能もあって便利だと思います。設定もどちらかできればデバイス追加はBluetoothあるいはWifiで簡単にできます。

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