デスクトップをデュアルディスプレイにしたら便利だったので、ノートもデュアルにしてみた Lenovo ThinkVision M14t

3.5
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先日知り合いの事務所でもう使わないという富士通の24型ディスプレイを3枚貰った。

この春に自作したパソコンが4系統出力できるビデオカードだったので、取り敢えずデュアルディスプレイ環境を構築してみた。

ビデオカードの値段ちょっとおかしいですね・・・このカードは普通なら2万前後です。

机きたねーとかなしでw

して、実際に使ってみたが、わかっちゃいたけれどめちゃくちゃ便利。

ディスプレイを作業用と参照用に分けて使えるので、ウィンドウの開け閉めがなくなり効率アップ。作業スペースも広く取れるので見やすい。設置場所の問題こそあるが、これさえクリアできればもうやめられない。

ネットブラブラしつつ動画をもう一枚で垂れ流しなんてこともできる。というかこれがメインな使い方になっているw

デュアルディスプレイは平均42%の作業効率アップが望めるといわれています。

あまりの快適さに1枚では足りない体になってしまい、勢い余って自宅のノートパソコン(Lenovo P50)もデュアルにしてみた。こちらはいろいろ邪心が生まれ、ちょっと特殊なディスプレイ買ってみた。

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Lenovo ThinkVision M14t

自宅のメインはLenovoのP50。家族で使っていて、私はこれ以外にX390 YOGAを個人用で使っている。

ノートパソコンが母艦ということで今回はモバイルディスプレイを選択。最近この手のディスプレイが流行っているようで、各社いろいろ特徴的な製品を出してきています。14インチの液晶だとだいたい2万円くらいから。

今回私が購入したThinkVision M14tは価格が通常の倍・・・例のごとくマニアック仕様。

マルチタッチ 手書きOK ペン付属

また手書きデバイスに手を出してしまった・・・

そう、モバイルディスプレイなのにマルチタッチ(画面タッチ対応)対応で尚且つ手書き対応。私の手書きコンプレックスはいまだ衰えを知らないw

手書きできないメインPC(制限アリ)が手書きが可能になるのだ。

ただしWindowsはiPadアプリに比べると手書きのアプリが弱い。一応Win10 ProならばWhiteboardという純正アプリがあって、なんだかんだこれが使いやすい。私はそれにプラスしてJournalScrble Ink(有料)というアプリを使っている。

ただしケーブル接続が必要なので取り回しは良くない。そして拡張デスクトップで片側を横、もう一方を縦という場合はいちいちWindowsで設定しないといけない(最初だけ設定すればいい話だけどね)。一応ディスプレイにジャイロセンサーはついていて、自動縦横変換はするが縦横の判定が敏感すぎるので私はオフにして使っている。

こんなかんじで設定すると・・・
こういう使い方ができる。母艦がペン書きできなくてもM14tで手書きができる。

実際に使ってみた感じ、手書きできない母艦パソコンに追加する分にはいいディスプレイだけれど、すべてのデバイスが手書き可能な我が家ではイマイチ意味が無かったw

パワーパススルー可能

これがこの機種の特徴的なところで、ディスプレイ左右にUSB-Cがひとつずつついていて、HDMI入力がない。これがメリットでありデメリット。

普通この手のディスプレイは母艦のバッテリーを吸って動く。なので母艦側は給電用に1本、映像出力に1本という計2本のケーブルが必要になる。

しかしこのパワーパススルーは、ディスプレイ側で給電しながら母艦への給電ができる。やってることは似ているんだがケーブル一本接続すればいいというのは楽ちん。ノートPC以外にもスマホを繋げばスマホ画面になる。

この場合ノート側に2本ケーブルが必要
パワーパススルーがあるとM14tからの線を繋ぎ変えるだけでいい。

接続はUSB-C×2系統だが・・・

普通ディスプレイだとHDMIが欲しい。ところがこいつはHDMIがない。USB-Cが2つついている。そのため古いノートパソコンとは極端に相性が悪い。ノートパソコン側にUSB-Cが無いのだ。最近のレノボはUSB-Cが2個あるので最近のパソコン用といった感じか。

持ち運ぶ際にHDMIケーブルがいらないというメリットはでかい。でも古いノートと簡単につながらないのは大きなデメリット。ちなみにUSB-Cがあっても映像出力に対応していないといけない。

またケーブルも映像対応でないといけない。付属で1本ついてくるけれど、手書きするには短いと感じたので長めのものを購入した。

ちなみにスピーカーは非搭載。

いろいろ繋いでみた

実際に購入してみると使う使わないは置いておいて、いろいろ繋いでみたくなったw

自作パソコンとM14t

これやる前提で買ったのだけれど実質できないw

接続がUSB-Cのみというのがきつい。おそらく手書き機能を生かすためなのだが、映像出力が可能なUSB-Cというのは基本自作パソコンのマザーボードにはついていない。

私の場合も自作機のマザー(Asus Z490-F)に映像出力のできるUSBポートがなかった。試しにHDMIからも出してみたのだが、予備電源をM14tに繋いでも出力不可。

つまり

自作機とは繋げない(簡単には繋げない)と考えたほうが良さそう。

これでM14tを買った目論見の50%が失われたw 自作機で手書きしたかったのに・・・

自作デスクトップで映像を出す場合、Thunderboltカードを買い足せばできそう。ただ、そこまでする価値があるかどうかは使い方次第だけれど実際微妙。Thunderboltがもっと普及すればカード増設もアリだが、現状ではそこまでメリットが感じられない。

ちなみにこの使い方、NUCだと普通にできる。というのはNUCにはThunderbolt端子があって映像も出力できるのだ。おかげでNUCの方はデュアルにもなるし手書きタブとしても使えるしで大助かりとなっている。

Lenovo P50 (またはX390 YOGA)とM14t

画面サイズこそ違うけれどおなじLenovoのノートなので見た目の統一感があってカッコいい。14インチ同士ならかなりスマートなのではないだろうか。

P50はレノボ製のドックを使っているので給電もできて、ほぼデュアルディスプレイのデスクトップ機。

X390の際はX390からの給電でも動くし、M14tに給電してパススルーでX390を給電することも可能。モバイルデュアル環境を簡単に構築できる。が、外出先でデュアルにまでするのはアホくさいので実用性はないといえるw 家の中ならばどこでもデュアル環境を作れる。

使い勝手もデスクトップのデュアルディスプレイと同じだし、私の場合はどちらのディスプレイでも手書き可能。

ちなみにX390 YOGAの内蔵ペンだとM14tには書きづらい。M14tに付属のペンなら書きやすい。

ペンはThinpad pro pen

Galaxy Note20 Ultra 5GとM14t

スマホとM14tをケーブルを繋ぐだけでは電力不足で使えない。M14tにAC電源か10w以上のモバイルバッテリーを繋ぎ、パススルーでDex(Galaxyをパソコンライクに使用する機能)使用が可能になる。ケーブルが2本出るので、ディスプレイを手に持って云々はできないが、キーボードを足してパソコンライクな使い方が可能。ノリとしてはChromebookのようになる。

スマホにBTキーボードをペアリングさせるとスマホ自体をタッチパッドにすることができる。手元にノートがあるならわざわざDexにする必要はないけれど、最低限の実用性はある。

ちなみにDexでいい感じのキーボードは今のところ見つからない(Android用のキーボード)。一応マイクロソフトのキーボードは使えるのだけれど、キーマッピングをAndroidではできない。

このキーボードはWindows用途での使い勝手はかなりいい。Androidは微妙、iOSは多分ダメ。タイピング感覚も下手するとRealforceクラスの快適性を持っている。ただ価格が安定しない。定価は8690円。

また当たり前だけれどDexの場合マルチタッチは使えるがNoteアプリでのペン入力は使えない。というより対応アプリがない。

SwitchとM14t

これは結果から言うとできない。SuperHub SE使って下のケーブル入れてみたけれど、Switchの信号が来ないみたい。M14tへの電力供給が足りないか。

また65wの電源を使ってパススルーでもできなかった。Switchはハブを選ぶところがあるので、おそらく何かが足りていない。まぁ14インチでSwithしてもたかが知れている気がしないでもない。HDMIのあるディスプレイの方が無難。

総評

こうみてくると私のように手書きデバイスを持っているユーザーにはイマイチ。現状手書きデバイスが無くて、必要性を感じる人には大いにアリ。

Lenovo然とした外観で、そこそこ高級感があり、買っていきなり使わなくなるということはない。というよりデュアル環境を作ったらその便利さに驚く。少なくともデュアルディスプレイ自体にはそれだけの価値がある。

マルチタッチやペン入力機能のないM14(1万円安い)も販売されている。これだと必要電力が少なく、Dexも給電なしでいけるらしい。

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この手のディスプレイ自体は今のところ発展途上で、入力もHDMIがあるものもあるし、手書き可能な別の製品もあるし、バッテリー内臓もある。バッテリー内臓ならばケーブルが一本無くなるが重量が増えてくる。そもそもバッテリー消費を気にしてまでデュアルディスプレイにこだわる必要があるのかは微妙なところ。

無くても全く問題ない。でも使っちゃうとその利便性は計り知れないのがデュアルディスプレイ。今は自宅の家族共用パソコン(P50)のサブディスプレイで基本使用している。

娘二人は最初は「こいつまた始まったよ・・・」的な反応だったが、使い始めたらその利便性に感動してたw今では喜んでデュアル環境を楽しんでいる。

特に大学がリモート授業になっている下の娘にはウケがいい。ということはテレワークにも当然向いている。

ちなみにこのディスプレイにはケースとペンが付属してくる

このペンはあとで買うと5000円くらいする。それを考えるとマルチタッチがついて1万円増しというのはお得なのかもしれない

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手書きをしてみたいならお試し感覚でM14tを使ってみるのはアリ。ただし、Windows10の手書き入力はiPadの8割くらいの使い勝手なので注意が必要。簡単な注釈や文字は同等にできるけれど、挙動に引っ掛かりを感じたり、そもそも論として決定版の手書きソフトが不在というのが実情

先にも書いたがこの手のモバイルディスプレイは発展途上で、まだまだ価格も下がるだろうし、機能も洗練されてくると思うので、慌てて買う必要はない。ただ42%の効率アップが必要な勉強や仕事を考えれば2万~4万の出費も良いのではなかろうか。


ちなみに最近、パソコンのディスプレイとして使用できる13型のAndroidタブレットがlenovoから発売された。これは狙いはいいのだが、手書きに対応していない。この値段のタブで手書きできないのはもったいない。緊急用のデュアルディスプレイにはなるし、普段はタブレットとして使えるのでいいと思うのだが、デュアルディスプレイは使い勝手が良すぎるので、つけたり外したりするのは実際面倒。それなら2万円くらいのディスプレイを買うのが正解かも。

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