一日いじりまくった印象レポート。細々とした部分は今後続けてレポートします。比較対象はiPadと2in1Windows11ノートです。
しくじった?
箱から出した瞬間「おぉ!なんか高級感!」というくらいきれいです。角の仕上げとかiPadに通ずるものがあって「こりゃ高そうだ」と思えます。面白いのはカバーが本体を包み込むのではなくて、キーボード部と背面部それぞれが強力マグネットで取り付ける形になっています。付属のペンは背面のカバーにあるポケットに収納されます。電源投入前はかなり期待も高まります。
しかし実際に使ってみると思ったように使えない、いちいち一手間二手間多いなど、なんか癇に障る部分が多く直感的に使えない。第一印象は「こりゃしくじったか?」です。
一番気に食わないのは日本語入力のIME。iWnnというのがデフォルトなのですが、これがめちゃくちゃ使い辛い。Windowsでいうところのファンクションキーが無いので、日本語の文章中に英語が入ってくるといちいち言語選択が必要。ここまで使い辛いIMEは初めてなのだけれど、私が何か間違えているかな?結局Gboard(Google日本語入力)に変更しました。これだとスマホと同等なので、まだ許せます。でもやはりWindowsの方が楽。
よくよく考えると、Windowsノートと同じような大きさ・形なので、Windows同様の操作性を求めてしまうのかなと推測。大きいスマホと考えれば妥当かもしれないけれど、Androidタブ最高峰ならそのような妥協はしたくないところ。
過去にiPadがノートっぽくなった時もそうだけれど「ノートパソコンになりそこなったタブレット」感。慣れの問題もあるけれど使い勝手はWindowsノートがやはり一番です。ただし、キーボードを外してタブレットとして使うと、この軽さはWindowsノートでは無理。
それならばタブレットとしてはどうなのかというと、今度はiPadには追い付けていない。アプリの未完成っぷりがいろいろと足を引っ張っています。
ノートパソコン的にみるとWindows>>Android>iPad(私はMac触ったことありません)
タブレットと考えるとiPad>>Android>Windows。
つまり、良く言えば平均的、悪く言えば中途半端。
ただこれがハードの問題ではなくソフトの問題なところがもの凄く残念。
ハードとしては最強クラスです。引っかかるとか重いとか微塵もありません。但したまに怪しい挙動はありますw
これなんだ?生産性モード
最初の「しくじった感」はこれの意味が分からなかったことに起因します。使い込んで慣れてくるとだいぶWindowsに近づいてきました。
生産性モード=キーボードを使ったときにWindowsっぽくなるモード
通知は右下、各アプリは下のタスクバーの位置、Androidの戻る・ホーム・バックグラウンドアプリが左下に表示されます。マルチウインドウというかマルチアプリ前提で動かせるようになっていて、疑似Windowsノートになります。これは便利。iPadはマルチウィンドウができても狭くて実用性はないと感じたけれども、このタブレットは普通に使えます。
タッチパッドが反応よすぎ?
生産性モードはなかなかいいのだけれど、タッチパッドが大きすぎるのかな?反応が良すぎて、指が触れてしまい、予想外の動きをすることが多いです。タッチパッドにちょっと触れただけで3本指スワイプとか右クリック左クリック等に認識してしまい、ミスが多くなります。
本気で仕事をするならタッチパッドは使用不可にして(キーボードにオンオフボタン有り)マルチタッチで操作するか、Bluetoothマウスを使ったほうが利便性は上がりそう。
キーボードはさすがLenovoというか、Thinkpadにそっくりな打感で好印象。キーピッチも同じなのか自然で打ちやすいです。
Chrome Remote Desktopは基本日本語不可能
これはAndroidの問題なんだけれども、Chrome Remote DesktopアプリでAndroid端末からWindowsに入った際に日本語入力ができません。ソフトウェアキーボードなら入力はできるけれど、まったくスマートではなくなります。
これは私の場合致命的なところがあって、リモート操作が必要な場合はWindowsノートを持ち歩くしかないかな。
全部Androidアプリが悪い
このスペックを大きくスポイルしているのがAndroidアプリ。これはいろいろ問題アリ。
LINEでいうと、iPadはスマホと併用できるのにAndroidはできない。
手書きアプリはiOSと同じアプリなのに出来栄えが雲泥の差で悪い。オリジナルの手書きアプリも未完成なものが多い。
その他にもiPadでの普通がAndroidにはできないことが多い。もうちょっとアプリがよくならないとiPadとは戦えないかな。んじゃiPadは完璧なのか?といわれるとそうでもないんだけどねw それでも中途半端感が強いです。
使い方に特化したアプリで同じ作業を繰り返すだけなら対応できるかもしれないけれど、自由度が低いと感じます。
AV関連はびっくりするレベルで良い!
文句ばかりですが、AV関連に関しては相当良いです。
ディスプレイはRetinaに匹敵するくらい高精細で、有機ELらしいくっきりした印象。普段見ている写真や動画ですらめちゃくちゃきれいに見えます。
そして凄いと思ったのが音関連。iPadの4スピーカーの音は結構好きなのだけれど、同等かそれ以上のレベルで良いです。音の広がりや立体感があります。
ですから動画関連の視聴に関してはWindowsノートはもちろんiPad より上です。画面のアスペクト比が16:10なので無駄な部分がないためです。
逆に書籍に関してはiPadの4:3の方が見やすいと感じますが、ほとんど気にならないかな。昔Xperia Z3 Tabを使っていた時、本は読みづらいと感じていたのですがそれはありませんでした。文字だけならPaperwhiteがぶっちぎりですけどね。
ファーストインプレッションまとめ
1日使ってみた印象。ハードや作り込みは価格に見合った製品です。ペンも仕舞えるし、すぐタブになるしiPad Proに引けを取りません。問題はアプリです。長くAndroidはタブレットで弱かったこともあって、アプリの成熟度がiOSに遠く及びません。ですからiPadを使いこなしている人はこのタブでは物足りないでしょう。
動画や雑誌を読むだけならもっと安いタブレットでもいいかもしれませんが、トータルのパッケージをどう評価するかかな。私の評価ではハードは100点ですがアプリが30点。総合的にはiPadに若干劣るという印象ですが価格差を考えるとこんなもんかな。
個人的な仕事:遊び比率(もちろんその人の職業によります)
Windowsノート 8:2
仕事はもちろん普通にこなせて総合力は高いが、エンタメ機能はしょぼい。重い。バッテリーのもちが悪い。
Lenovo Tab P12 pro 2:8
基本お遊び用で、仕事は緊急用レベル 対応アプリなら仕事も可
iPad Pro 10.5 4:6
そこそこ仕事もこなせるお遊びマシン Mac系の人ならもっと自由度が高い。
でも「軽いは正義」なのでしばらくWinノートはお休みかも。場合によっては娘に行っちゃうかも。慣れれば十分使えちゃうと思います。
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