このタブのレビューを色々見てみると、高すぎるというのが多いですね。これは私も同意です。ペンとキーボード込みで10万くらいかなと思っていました。SIMなしGPSなしを突っついている人がいますが、私の経験からするとGPSはそんなに拘らなくてもいいかな。車載してナビヘッドのように使うなら欲しいところですが、そこまで重要ではないでしょう。
一方で手放しで褒めている人もいますが、これは提灯記事でしょう。そこまで凄い完成度ではないです。このタブレット絶賛している人がいたら怪しんで良いレベルです。
現状タブレットはどのプラットフォームも帯に短し襷に長しで、結局自分の使用方法に見合った製品を探すしかないです。特にAndroidのタブはソフトが未成熟なので、これがiOSに追いつくことはできません。現状だと使える機能だけ使うのがストレスがなくていいですね。
さて、前回の記事でササっと思いついたことを書きましたが、今回はこのタブレットのディスプレイ周りと目玉機能のひとつモバイルモニターのレビューです。個人的には使わないとは思うけれどガックリ来ましたw
モニタースペック
12.6型・有機EL・2K。スペック的には有機ELってのが特徴的。コントラスト高め、鮮明な感じでギラギラ美しい感じ。リフレッシュレートも120hzまで上がるので(バッテリーの消費は大きくなります)ヌルヌルです。iPadが自然で高精細に対し、どぎつい位の発色かな。このディスプレイはかなり良いと思います。
JBLの4スピーカーは縦でも横でもステレオを維持できるようになっていて、かなりいい音。iPadと大差ないです。
想定外に良かったのはKindleUnlimitedや読み放題プレミアムで雑誌を読むようになれたことです。雑誌なんて読んだの久々です。縦画面でも上下はさほど気にならなくていい感じです。「音楽を流しながら雑誌を読む。」同じことをするにも30年前とは大違いですw
またUSB-C接続で外部ディスプレイを使うことが可能。私の場合ZENDURE SuperHUB SEでXGIMI Haloに出力確認できました。設定>生産性モード>生産性モードの拡張で複製も拡張も可能です。
モバイルモニター機能
この機能、実際いろいろ試した結果、手持ちの5台中1台としか繋がりませんでしたw 接続できないパソコンはLenovo Project Unityアプリがスタートできません(サービスを始められないと出ます)。かなり手強い相性問題がありそうです。だからNEC版はコレの記述がないのかな。
となるとこの機能は無かったことにした方が・・・ どうしても使いたい場合は事前に確認しないといけません。
このタブレットの特徴のひとつ、モバイルモニター機能です。Windowsパソコンのサブディスプレイになります。しかもワイヤレスで。
昨年デスクトップのデュアル化で感動して、今だと会社はトリプル、自宅はデュアルになっています。一旦この複数ディスプレイ環境を知ってしまうと、1枚では常に足りなくなります。
仕組みとしてはタブレットとパソコンに専用ソフト「Lenovo Project Unity」をインストールして、お互いを認識させWifiで通信している模様。ファイルはパソコンの場合はMicrosoft Storeに、AndroidはGoogle Playにそれぞれあります。おそらくtab同士でもデュアルになりますが、する意味がないと思います。一応条件としてはWIndows10・11でNetframework4.8が入っていること(普通入っているかな)とされていますが、動かないものは動かないです。
実際に繋がった場合、解像度は通常P12 Proが高すぎて小さくなってしまうため、Windows側のディスプレイ設定で調整します。並べてみると明らかにP12 Proの画質が鮮明過ぎてちょっと浮くかな。あと動画などは遅延が出ます。有線接続のM14tは全く遅延がないので、この辺りはおまけ機能と割り切るしかないです。
またワイヤレス接続時でも画面タッチやペン入力が可能です。ただし遅延があるので、ペン入力は実用性が低いと考えるべきでしょう。
私の場合Lenovo X390 YOGAで接続できましたが、サブディスプレイを参照にする程度の使用法ならば余裕でこなせます。ただサブに動画を映すのはカクカクしちゃって無理でした。サブにしないでスタンドアローンで動画を流すべきでしょう。
ではこの機能をどこで使うのか・・・わからないですw ノートとP12 Proならわざわざ接続しないで個々に使った方がいいようなきがします。出先・旅行先でパソコンの仕事があるなら持って行ってもいいかな?でもパソコンとタブ持っていくのも微妙な気がしますね。
とにもかくにも一番の問題はProject Unityを起動できるかできないかです。Lenovo Project Unityが使えない場合は専用アプリで対応するしかないですね。
Playstationのリモートプレーは普通にできています。私の場合はこっちが重要w
結論 Levovo Project Unityでのモバイルモニターは期待しないほうがいい
こうなってくると(汎用性が低い)、このタブレットはかなり人を選びますね。よく機能を理解した人でないと、高確率で後悔するでしょう。モバイルディスプレイなら3万円くらいで買えますし、タブレットを買うならiPadのほうが満足度は高いと思います。スピーカーはいまいちだけど、Apple PencilをサポートしているiPad Air(Proじゃない方)がコスパが一番いいのではないかな。
私は持ち歩き用デバイスとして考えているのでそれなりに満足していますが、それでも購入前に予想してた完成度よりだいぶ低いです。これから数年でAndroidタブレットがどこまで進化するか(今のままなら無くなりそうだけどw)期待したいところです。
ただ、2022年中にはWindows11でAndroidアプリが使える様になってきます。これはこれで期待していますが、これがまともに使えるレベルならAndroidタブっぽいWindows11ノートが出てくるわけで(これでペン入力アリの軽量となると20万かな・・・)、来年くらいのWindowsパソコンが面白くなるのかな?
今回は新製品にしてはちょっと悲しいレビューになりましたが、そうは言っても現状のAndroidタブレット最速最高級レベルなのは事実。良いところもあるんです!まだまだ伝えたい部分もあるのでレビューは続きますw
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