久々の登山へ行ってきました。昔夏に一度上っている上州武尊山です。
きっかけはスキー。一昨年からスキーに復活してあちこちのスキー場へ行きますが、群馬の川場スキー場がアクセスもいいしコースも多くてお気に入り。このスキー場の一番上に登山口があって、リフトで同乗した登山客に聞いてみると百名山の武尊に登れるとのこと。武尊というと岩場とヤマトタケルの像とキャンプ、あと宝川温泉の思い出がありますが・・・
記事を読み返して自分でびっくり。今回ヤバかった剣ヶ峰登ってますね。
雪の武尊山

スキー場の最上部から2時間で武尊まで行けます。登山口で1950mで武尊は2158m、単純高低差は200mですが途中剣ヶ峰を超えるので総獲得標高は500mとのこと。最近登山はしていませんでしたが1000mまでなら余裕ありそうだし、雪山で装備が重くても500mならどうにかなるだろうと考えました。
ヤマレコ等を見ていても天気さえよければ皆さんすんなり登ってそうだし、これならいけるかなと思い今回登ろうと決めました。仕事の休みと天気の関係を見ても、この日がベストだと思い決行。
川場スキー場から入る場合は事前に川場スキー場のホームページからココヘリの登録が必要になります。ココヘリ申込者は登山届は不要とのことですが、いつものルーティンでヤマレコから登山届と山岳保険には入っておきました。今回は一人なのでできる準備はしたつもりでいたのですが、最終的に大きなミスをしていました。アイゼンとピッケルを携行しなかったのです。
前日は車中泊
通常川場に行く際は横浜を4時過ぎに出るのですが、いつも途中で眠くなってしまってPAかSAで仮眠を取ります。寝不足で単独登山は怖いので、今回は寒さが心配ではありましたが、懸案のレイバックで初の車中泊に挑戦しました。結果的には快適に眠れましたが、準備が結構面倒かな・・・
一番面倒なのは各ウィンドウに目張りをすることなのですが、これが無いと寒さで眠れなかったと思います。朝方は普通に寒くて起きたので必須だと思います。レイバックはレヴォーグとほぼ造りが一緒なので、これ用の用品も出ています。

これが各ウィンドウサイズにぴったりで、各辺をしっかり押し込めばきっちり吸い付いてくれます。フロントウィンドウは若干開けた状態でこれをしてほぼ真っ暗になります。

マットは登山用のエアマット。その上に電気毛布でポタ電で給電します。一晩中MAXで使いましたが、おかげで底冷えは全くありませんでした。電気使用量は2000Whで25%くらいなので500W使ったのかな。一晩だと1000Whとか使いそうですが、そこまで長時間の車中泊はしないと思います。ソロなら1000Whで余裕かな。

服装は上2枚に下はジャージでした。シュラフはナンガのオーロラライト(最低マイナス11度まで)。マイナス6度まで落ちましたが快適に眠れました。
レイバックは身長171センチの私でリアシートを倒してちょうどいい感じ。これは今後も使えそう。
ただし早朝、背中側は良かったのですが体の前面が寒くて起きてしまいました。敗因は服装がテキトー過ぎたこととシュラフカバーをしなかったことだと思います。冷気が沁み込んで来ちゃうんですよね。シュラフカバーと象足使えば完璧かな。装備は持っているので次回はここを対策します。
2時くらいに寝て6時半までぐっすり眠れました。4.5時間ならいいかな。何より底冷えしなかったことはありがたかったです。

車中泊した場所は「道の駅 川場田園プラザ」の駐車場。「日本一、人のやってくる道の駅」とも言われていて、とても広くてきれいなところです。車中泊の車も10台以上いたかな。夜中に入って起床後は近くのセブンで朝ご飯を買いつつ、再度駐車場に戻り、朝食を食べながら携行するお湯を沸かしました。今回カセットコンロを使ったのですが零下だと火力に難あり。結局ジェットボイルに頼りました。このときジェットボイルにSOTOのコッヘルの蓋がジャストフィットなことを発見しました。私のジェットボイルは古くて蓋が縮んで締まらなかったのでこれはうれしいw

ひと通り後片付けと登山準備をして川場スキー場へ向かいます。
登山手続き
この日は平日でしたが過去イチ車が多かったです。駐車場に入り、更衣室で登山装備に着替え、装備を確認、登山用カウンターへ向かいます。
登山用カウンターで事前に作ったココヘリ申込書を出して、リフト代とココヘリレンタルで6100円を支払います。下山後にココヘリ返却時に500円返ってきます。ココヘリレンタルと登山届が共用されているので事前準備しておけば簡単ですね。
ちょっと大げさだしリフト往復で6000円は高いような気もしましたが、終わってみれば必須だなと思うくらいリスクもある登山でした。
登山開始

リフトを2台乗り継いでスキー場の最上部へ。リフトを降りた脇が登山道入り口になります。今回はスノーシューでウキウキだったのですがこれがまずかった。新品の金具はかなり使いやすくてよかったのですが・・・

登り始めるといきなり剣が峰登山になります。かなりの急登ですが体力も充分だしスノーシューのヒールリフターがかなり有用で、アイゼンの人達をガンガン抜かせるほど楽でした。しかし傾斜がきつくなってくると様相は一変します。

トレースはだいたいアイゼンの人のモノなのですが、急斜面だとそこにスノーシューが入りきらず、スノーシューの爪が斜面に刺さりません。ある程度の傾斜までかなり良かったスノーシューもこうなると滑るだけでヤバイ。特にやばいのは下りですが、上りでも爪が効かずにもがく感じになり、これをやると一気に体力を消耗します。またスキーはエッジをきかせて雪上で保持できるのですが、スノーシューは基本縦方向でしか爪が効きません。ホント気合と根性で上ってしまったのですが、このあとの下りはどうにもならない状況に見えます。
そして剣が峰の下りは絶望的に斜度がきつく、今思えばここは引き返すべきだったのかもしれません。前にご夫婦でゆっくり降りられている方がいらしたので、それに合わせて私も四つん這いになって下ってしまいました。ご夫婦を追い越してその後も下っていたのですが、このとき爪が効かず3mくらい滑落気味になり、かなり焦りました。何もできずただ滑り落ちるだけ。下は谷でこそありませんでしたが、下手にもがくとやばいと思い、祈る感じで滑り落ちました。幸い雪はが深かったので止まることができたのですが、コレだと進むも地獄帰るも地獄の様相。登山をしていて初めて「これ帰れるのか?」と怖くなりました。アイゼンさえ持っていればここまでビビることもなかったのに、ただただ後悔しました。



剣が峰の後も武尊に向かってひたすら登るのですが、剣が峰の下りでかなり消耗していて、途中で引き返そうかずっと悩みながら進んでいました。風があるとか寒いとかあればアッサリ引き返したところですが、快晴の無風。だんだんと体力も戻ってきてとりあえず帰りの剣が峰に全集中だなと決め登り切りました。




武尊の頂上は夏の思い出とは全然違う感じでした。たしかあの時はコンロのガスが無くなって、人に貰った記憶がありますが、そんなに広くもないし、ヤマトタケルの像も埋まってしまったのか見当たりません。


頂上はちょっと寒かったので、ご飯は食べず補給食だけ食べて下ります。来た道を戻るので危険なところはわかっているので細心の注意を払いながら進みます。


これが最難関、剣ヶ峰の登りです。とにかく一歩進んでツメが刺さったのを何度も確認してから次の一歩という感じ。足元が崩れたら落ちるのでかなり時間をかけました。

やっとのことで剣ヶ峰頂上です。予想外だったのはここの下りもかなり怖かった。アイゼンの人も尻セードで降りていますが、危なすぎます。私過去に骨折っているのでw

そしてやっと帰ってきました。いろいろ感慨深いというか、一番はホッとしました。リフトで下って帰路につきますがご飯食べる余裕もなかったです。
この記事を書いているのは登山が終わって3日後くらいなのですが、絶賛体中筋肉痛ですw ここまで酷いのは過去イチかもしれないです。滑落したときや危険を感じたときに相当の緊張をしたのだと思います。
今回はかなり天気に恵まれて絶景でしたが、同時にいろいろ反省の多い山行でした。今年はちょこちょこ登山していこうと思うので気を付けたいと思います。






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