2in1パソコンという選択肢 Thinkpad X390 YOGA

4.5
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昨年のマイノートパソコンブームの火付け役、Lenovo W540を欲しいと言ってくれる人がいて、譲ることになった。本体+パーツ代くらいの値段だったので、購入後いろいろ交換して楽しんだ思い出はプライスレスとすると、とてもありがたいお話。ちょっとパソコン多すぎだなと思っていたこともあってお譲りした。

ところが、いざ無くなってみると意外に不便。手元にあるはずのものがない空虚感を埋めるべく、売却額にお金を足して予算10万円くらいでノートパソコンを買うことにした。せっかく1台減ったのに1台買うなら、手持ちのガジェットもう1台を人に譲ろうということで、今回はiPad Proを下の娘にあげることにした。

つまり今回譲ったパソコンと今使っているiPad proを1台にまとめようということだ。

今回狙うパソコンの条件は「iPad Proでできたことは当然できる」もの。ディスプレイだけはiPadクラスを望めないが(iPadのディスプレイは優秀過ぎてそのクラスのパネルを積むと値段が跳ね上がる)その他のレベルは落としたくない。

  1. ペン入力可能
    • 私のiPadの存在意義がApple Pencilだっただけにこれは譲れない。そんなに頻繁にメモを取るとか、ペーパーレスにこだわっているわけではないのだけれど、ペンデバイスを使う仕事があるので外せない。
  2. ペン収納可能
    • iPadで困ったのがペンを収納できないこと。ペンシルはそれなりに大きいのだけれどよく見失っていたし、充電が切れていてすぐに使えないなんてことが多かった。収納できて充電してくれるような製品の方がいいかなと考えた。ところがこれがありそうでなかなかない。
  3. 12インチ以上
    • 老眼もあって、iPadならば「次は12インチ」と思っていただけに、12インチ以上が条件。
  4. iPad Proに遜色ない性能
    • 操作性というかスピードはある程度サクサク感が欲しい。バッテリーも1日はもって欲しいし、重さも持ち運ぶ前提で軽いに越したことはない。
  5. Win10pro
    • これはちょっと特殊なんだけれど、最近のgoogleの流れ(Photoの容量限定化・クラウドプリントの終了など)で今まで当然のように使ってきた機能がいきなり下駄を外されて有料化の流れにあるというのに困っている。かなり深刻な問題で、毎月クラウド容量のためのお布施するのはちょっともったいないかなと感じ、代替案を探している。一番怖いのはChromeリモートデスクトップが制限されることだ。

      Chrome Bookはリモートデスクトップがあるとないのではだいぶ違うため、そうそう有料化はしないと思うけれど、Chrome Bookの専売特許にする作戦もあるかもしれないw 私の場合リモートデスクトップで会社のPCを使いまくるため、マイクロソフト純正のリモートデスクトップが使えるWin10Proにしておいたほうがいいかなと考えた。早急な話ではないし転ばぬ先のなんとやら程度の対策で、Proのほうがいいかなくらいの感じ。絶対条件ではない。

結構贅沢な条件のようだけれど、実は今のパソコンのスペックならそんなに気にしないでも10万円なら余裕でクリアできる。贅沢を言わなければ5万円のChrome Bookでもクリア可能だ。ただしカスタマイズでパーツ毎のスペックをちょっとでもいいものにすると、なんだかんだで15万円を超えてしまう。

いろいろ考えても15万はさすがにもったいないと感じるので買えない(ちなみにiPad Pro12インチは20万円超えてきますw)。でも10万では物足りない。八方ふさがりで結局安いChrome Bookを買うのが正解じゃないかと思い、踏ん切りがつかずにいた。

そんなときにとある広告が目に入った。

最初は「ふーん、型落ちねぇ」くらいだったのだけれど、私の求める条件をすべて満たす製品があった。ソレが今回買ったThinkpad X390 YOGAだ。最新ではないもののThinkpad(Lenovoの最高ブランドで造りがいい)で、2in1で、LTEに対応している

記事を見つけたのが9日の朝9時過ぎかな?10時には車で十数年ぶりにアキバに向かっていたw

お店について「これでいいのか?」と自問したものの「エーイままよ!」と勢いで購入。

新品未開封品になるのかな?まぁ当たり前ですがきれいですw
電源ボタンのわきにLTEのSIMスロット

今まで15.6インチをずっと使ってきていたので、その軽さに驚いたw これは常に持ち運べるぞ?

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初めての2in1パソコン

X390 YOGA自体はすでに販売が終わっている製品なので特に細かな説明はしないけれど、数日使用してみて気付いた、2in1パソコンの理想と現実を良い面も悪い面も書いておきます。

これからノートパソコンを買う際に2in1は選択肢に入りやすいと思うので、参考になればいいかな。

今だと2in1どころか5in1とか売り文句にしているけれど、そもそも2in1ってのはタブレットとパソコンがひとつになったいという意味。最近のはディスプレイ角度で5通りの使い方ができるといっている2in1パソコン。結局みな同じw 

思ったほど大したことがないところ

現実的な問題として様々なスタイルで使うのかというとノートパソコンスタイルとタブレットスタイルしか使わないと思う。むしろ「それで充分でしょ?」と思っていたのだけれど、実際はWindows10のタブレットモードが意外に使えないので「タブレットっぽくなれるノート」な感覚。アプリが圧倒的に少ないこと、所詮「一度は勝負をかけたものの、勝ち残れなかったもの」だw だから結局普通のノートパソコンとして使うことになる。

タブレットモードはUIがイマイチ

一番の問題点はユーザーインターフェースが、iPadなどのタブレット機に遠く及ばない。このあたりはiPadがノートパソコンチックなタブレットに対し、タブレットチックなノートパソコンが2in1パソコンと考えるのが適正か。タブレットほどの即答性は2in1パソコンにはない。タブレットほど直感的な操作も難しい。

次にディスプレイのアスペクト比(縦横比)がイマイチ。iPadの4:3に対し、16:10は細長すぎて違和感がある。本を読む場合などはやはり3:4が落ち着く。

この状態で使うならキーボード必要じゃないかなぁ

また実際に使って気づいたが、今回は13.3インチなんだけれど、これ以上でかいとタブレットでペンを使うってのはあまりしないかもしれない。大きすぎるのというより厚みがありすぎると思う。あまりでかいと手で抱えて手書きが苦になる。実際P50はペンをほぼ使っていない。またiPadほど手書きアプリがないので使い勝手もイマイチ。

この状態は使わないだろうなぁ

そしてペンの実力も手書きメモレベルならば問題ないが、イラストなど細かな線を必要とする場合は厳しいと思う(まぁそういう人は普通iPad買うと思う)。アプリの完成度が低すぎるのかな?ペンのような書き心地とはいかない。

これ使いやすいぞ!というところ

タブレットとしては未完成なのだがノートパソコンとしてはThinkpadは伊達ではない

タイピングがめちゃくちゃ楽。タブでポチポチならタブの方がいいけれど、文書作成・ブログ作成・ちょっとした仕事はやはりパソコンがいい。これはiPadではできない快適性。なぜかタッチパッドも2in1パソコンの方が使いやすい。やることは同じなのに使い勝手が変わって感じるのは不思議だ。Thinkpadの証でもある赤ポチもあるし、バックライトもある。

そしてデメリットの裏返しなのだけれどタブレットでできないことを簡単にできる幸せが2in1パソコンにはある。一番は複数のWindowを開けられる幸せだ。iPad OSでもできるようにはなったけれど、Windowsには及ばない。誰でも使えるタブレットに対してパソコンはできることが増える感じがある。実際はお互いの得手不得手があるので使う人次第かな。

また13.3インチがとにかく軽い(1300gかな)。iPad(キーボード込みで800g)よりは重いが許容範囲。これだと普段から持ち歩ける。「パソコンなんてデカい画面が正義」と思って疑わなかったけれど、今回使ってみて13インチ14インチあたりが予想以上に使いやすいと気づかされた

さらに、やはり内蔵ペンがありがたい。電池残量やなくすことを気にせずに使えるのは素晴らしい。Windows10付属のWindows Inkもなかなかだが、Drawboard PDFというアプリが秀逸。私がペンを使いたいのはPDFに注釈とかチェックを書き込みたいのだけれど、タブレットモードでこれを大画面でできるのがありがたすぎる。

ペンは本体内にしまえて充電もしてくれます

私の場合メイン機は会社と自宅に1台ずつあって、手元に今回購入した機器を持ち歩きつつ、簡単な作業はこれでこなして、重い作業はリモートデスクトップでメイン機に入り込んで作業するという形になるかな。

このサイズならキャンプや登山に行く際も車に放り込んでおけるし、現地で簡単な写真現像もできる。出先で緊急な仕事ができてもこれで9割対応可能。LTE対応モデルなのでテザリングの手間もない。万が一、緊急入院してもこれで対応しやすくなった。お世話になりたくはないけどねw

パソコンを持ち歩くということ

今までパソコンを常に携帯するなんて考えたこともなかったし、それこそiPadで充分だったのだけれど、今回のパソコンは持ち歩く機会が増えそう。

ここからは蛇足なのだけれど、最近のパソコンはバッテリーの持ちがだいぶ良くなっている。軽めの作業なら1日(実働5時間)もつ(ただしiPadには及ばない)。以前なら充電端子が各社ごと別だったけれど、今回のパソコンはUSB-Cなので、スマホと共用で高出力のモバイルバッテリーを使うということもできる。

色々調べてみると充電器やモバイルバッテリー、それらと接続するケーブルをうまくそろえればバッテリー問題もだいぶ解消されるので、いくつかアクセサリを買うことになった。おそらく世間では当たり前なことなのかもしれないけれど、モバイル初心者の私には新鮮だったw

まずケース。14インチ以下(13インチ以下)は持ち運ぶことが増えると思う。カバンに入れる際の保護のために購入。これ安物のくせにかなりしっかりできていて驚いた。レビューがサクラだらけかと思ったけれど、かなりいい製品だ思うw 側面にはアクセサリー用のポケットもついている。

で、薄いケースを買ったので電源も薄くしたいなぁと思いこちら。今までなら純正のACアダプターを持ち歩く必要があったけれど、今の時代はUSBで統一可能。ただしその際1ポートの出力が大事。このアダプターは45W出せる(純正は65W)。家でも旅行先でも使える。これがあれば純正のACアダプターを持ち歩く必要はない。充電スピードは遅くなるけれどバッチリ充電できている。

そしてパソコンとアダプターは余力のあるケーブルでつなぎたい。というよりUSB-CとUSB-Cというちょっと変わったケーブルなので買わないといけなかった。

そしてテンキー。これなくして仕事にはならないので購入。接続方法がBluetoothのものだと(無線2.4Gを使いたくなかった)これが無難っぽい。単4電池×1で動く。ケースのアクセサリポケットに入れっぱなしかな。電池分厚みがある。バッテリー式のもっと平らなのがあれば良いんだけどな。

あとカードリーダー。今回のノート本体はMicroSDしか読めない。カメラがSDなのでカメラの写真取り込み用に。これよく見るとUSB-AでもCでも使える。Cの場合、スマホのデータを直接抜けるというメリットがある。どれくらいの頻度で使うかはわからないが、カメラの写真データをパソコンに移すのにいいかもと購入。

2in1パソコンはアリかナシか

今は学生でもパソコンを持っていない人が多いらしい。かくいう我が家も娘は個人所有のパソコンはない(あったけど使わない)。P50とられてるけどねwそもそもパソコンが必要かどうかの時代だけれども、仕事や趣味でパソコンが必要な人は多いと思う。

そしていざ買おうと思ったときに2in1パソコンは候補に入ってくると思う。いろいろと変形するのでつぶしが効きそうだしねw 今回自分で購入してみて、個人的には今後はこのスタイルが便利なんじゃないかなとは思う。

ただし

  1. 14インチ以内
    14インチを超える場合はまず持ち運ばないし、持ち運ばないノートは変形させることもしないw 画面がデカいとタブレットモードにするのも面倒なレベル。
  2. 持ち運べる軽さ
    軽いから持ち運ぶし変形させるという限界が1500gじゃないかな。1500gを超えるなら普通のパソコンで充分。最新の製品だと1000gを切り始めている。
  3. ペン格納加納
    これはとても大事。ペンが格納できないと普通になくすし、ペン自体使わなくなります。「いつでも取り出せて、いつでもしまえる」これすごく大事。これは良く調べないと格納できない製品が意外に多い。

これが2in1パソコンが一番使いやすい条件かな。仕事で使うなら2in1パソコンは大いにありです。メモをとれるってものすごく楽だと思う。OneNoteやEvernoteは手書きノート直接作れるというのがいい。仕事の打ち合わせなんてOneNoteで手書きメモ取っておくとものすごく楽。

今のパソコンは物理的にも軽いし応答性も早いので「ちょっと待ってください」なんてモタツクことがほとんど無い(無いわけではない)ため非常にスマート。重そうなカバンを持ちあるく営業マン多いけれど、今だと2in1パソコン1台ですべて賄えますよ?

私はもう手元の作業デバイスはこれになるかなぁ。欲を言えばもっと完成度を上げる必要はあるけれど、最低限のレベルはクリアし始めているかな。スマホとの連携がさらに進むといいかな?と、考えてくるとAppleは商売がうまいなw

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