三日間休みを取ったTさんと私、二泊三日の縦走予定が一泊となったことで、このまま横浜に帰ると仕事をする羽目になってしまう、ということでもう一泊することにw
越後駒ケ岳下山後、銀山平の温泉で汗を流し、とりあえずお昼ご飯を食べようということになりました。といっても新潟は一切わかりません。温泉施設の周囲は山しかありませんw 温泉のおじさんに「どこかご飯を食べられるところはないか」と聞いたところ「奥只見ダムに行けば何かある」と教えてもらい、とりあえずダムへ向かいます。
全く土地勘が無いのでナビの示すとおりに走ったのですが、奥只見シルバーライン、これが様々な日本の道を走ってきた私も驚愕の道路でした。
交差点がトンネルと直結していて、トンネルに入ると、手掘りの岩肌むき出しトンネルがひたすらまっすぐ、本当に先が見えないレベルで続いています。「なんだこれ!!」Tさんも驚いています。手掘り感満載の山の中をひたすら真っすぐ突き抜けるトンネル。壁は山から染み出た水で濡れていますあまりに長く、そしてあまりに薄暗いため、穴に吸い込まれていく感覚。走れど走れど出口はありません。
「うぉぉなんかスゲー!」おっさん二人が感動していると進行方向真正面に巨大な矢印が!「うぉぉぉぉこえぇぇ!」ひたすら直進>ちょっと角度をつけて曲がる>そしてまたひたすら直進。とにかく「このままどこに行っちゃうの?」感があってワクワクします。
この道、奥只見ダム造成のために作られた道なのだとか。感じとしては黒部ダムのトロリーバスの道をマイカーで走る感じですね。総延長距離は22キロ。途中若干外に出る場所もありますが、基本ひたすら直線トンネル。そのため二輪・軽車両・歩行者は通行禁止。ちょっと窓を開けると排気ガスですごい匂いです。
もともと奥只見ダム近辺は銀の産出地で、そのため「シルバー」ラインであり、近隣にも銀にちなんだ地名が多いのだそうです。銀の産出の為の集落は奥只見湖の下に沈んでいるそうです。
この道、1月から4月は通行止めとなります。並行している枝折峠への352号線は当然冬季通行止めです。大湯温泉あたりが季節限定限界集落になっちゃうんですね。
永遠に続くような錯覚をする長さで、昔のウィザードリーのダンジョンを思い出しましたw しかしこの道は衝撃的でした。
そして長すぎるトンネルを抜けると奥只見ダム。ドライブインが二軒と広大な駐車場、ダムがあるだけです。それまでの長すぎるトンネルからこの景色を見ると「あれ?昭和にタイムスリップ?」なんて感じがしますw
看板も自ら「秘境」と書いてあります。
とりあえずご飯を食べようということでお土産屋さん併設のレストランへ。「まぁドライブインのご飯なんて・・・」と思いつつ、ダムカレーかわっぱめしか悩み、店員さんお勧めのわっぱめしを食べることに。
これが・・・激ウマ!めちゃくちゃおいしいです。秘境補正は無しで美味しいです。ご飯はごま油で炒めた焼き飯、山菜は味付けが絶妙、それにこの地域のグルメ、けんちん汁がついています。いやぁここまでうまい飯なかなかないと思いますよ?魚沼来たらこれは食べたほうが良いです。1100円だったかな?
私、次に新潟来たら、これだけのために奥只見湖来るかもwまぁこの記事自体このためだけに書きましたがw
巨大ダムに来るとダム湖の遊覧船があるもので、ここにも当然のように遊覧船があります。そうなるとTさんが必ず乗りたがります。私、遊覧船嫌いなんですよねwww 天気もイマイチだし紅葉の季節でもないし、ダムの説明聴きながら船乗るだけというのが好きではないのです。
まぁでも黒部でも乗りたくないとごねるも、遊覧船に引きずり込まれ、乗ってみれば物凄く楽しかったのも事実w 今回も仕方なく乗ろうかと思ったところ・・・秘境過ぎて本数が少なく、時間が合わずに断念となりました。
これシルバーラインの出口。ひたすら真っすぐ進ませておいて、出口は直角に曲がります。ご注意をw
まとめると、魚沼に行ったらシルバーライン通って奥只見湖に行き、わっぱめしを食べるべし。ということですw
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