DeuterRaceEXPAirで行く三浦半島一周サイクリング

俺の場合、自転車はトレーニング用のアイテムであって、それ以外に利用する気もあまりないので、鍵は持っているけどつけていないし、サドルバッグにはパンク修理用具と財布くらいしか入れていないし、他に収納スペースもない。50キロくらいのサイクリングならこれでいいのだが、ランのLSDよろしく、自転車で長距離をチャレンジしてみたくなった。家にはいくつかデイバッグはあるのだけれど、何かの景品で貰ったもので、ちょっと使いには問題なかったんだが、今回アスリート用というかスポーツ用のバックパックで心の琴線に触れるグッズを発見したのでポチッてみた。

　Deuter　Race　EXP　Air　ドイターって聞いたことないんだけれど、ドイツのブランドでその筋では有名らしい。何がよかったというと

・Deuter Advanced Aircomfort Systemドイターアドバンスト エアコンフォートシステム
　荷物と背中の間に空間をつくり出す非常に風通しの良い背面システムです。熱気は左右と下方向に排出される構造ですので背中に熱がこもりません。ドイツのホーエンシュタイン研究所の調査によると発汗を最大で約25％抑制する効果があることが認められています。

　という本当かどうかわからないシステムなのだが、要は背中にはメッシュが当たっていて湾曲させたプレートがバッグ側についているので、必然的にバッグが弓なりなって背中とバッグが密着しないということだ。

　んでそれが先日届いたので確認してみると、実際これ、中に入っているプレートがかなり強くて、実際に隙間があいている。作りはかなりしっかりできていて、いろいろとオタク心を震わせるｗ　前述のなんちゃらシステムに加えて
1.肩にかけるベルトも横幅が広くて、肩に食い込まない。
2.ヘルメットホルダーが隠されている。
3.雨用のレインカバーも底部に隠されている。
4.ハイドロパック（水筒）が収納できるようになっていてバッグの上部からホースが出るようになっている。
などなど。
　これつまり自転車専用というよりもトレッキングとかランでも使える。試着した感じかなり密着度も高くて走っても動かない。

　弱点としては、容量がかなり少ない（１２L）。これで旅行は無理。いけても厳選したアイテム入れて一泊がやっとこ。ただ一日かけてブラブラするにはギリでいけるレベルかな。まぁ揺れさせない為にはこれぐらいが限度なのだろう。んでコレに輪行袋・カメラ・着替え・財布等々を入れて、三浦半島一周にチャレンジしてみたｗ

三浦半島一周というのは俺にとって儀式のようなもので、原チャリ・バイク・車など、ゲットすると必ず一周する。横浜から行くとだいたい100キロくらいで、半日で走れるかな？横須賀まではかったるいのだが、そのあとは海岸線やのどかな丘陵がつづくので、結構気持ちいい。まぁでもまさかここ、チャリで行くとは考えた事すらなかったが・・・

　台風も過ぎて、ちょっと過ごしやすくなっているし、しばらく晴れるということで、まぁ100キロくらいは行けるだろうと、軽い気持ちで行くことを決めて、当日は朝6時30分に家を出た。

ちょっと出るの遅くて、通勤ラッシュとかちあった。横須賀までは16号を使ったが、やはり車が多くて怖かった・・・

横須賀から観音崎にぬける道。ここは昔から大好きな道のひとつ。今は公園が整備されているけれど、昔は防波堤だけで、ここの夜とかすごく良い雰囲気だった。

久里浜のペリー公園。このあたりに来ると信号は少なくなるし、車も減ってきて、サイクリングっぽくなってくる。

鵠沼海岸に出たところ。この手前が坂で、このあたりから「そういえば坂が結構あったな・・・と後悔し始めるｗ

鵠沼をぬけて剣崎の坂でまず死ぬｗ　ここまでくるともう行くしかないので朦朧としている。真ん中奥に風車がみえるが、その手前の坂をみただけで、絶望感がｗ

坂で力尽き一休み。低周波を体中に浴びるｗ

風車の後はアップダウンが続き写真を撮る気力すらなくなり、とにかく家に帰りたくなっている。行ったことあるようで行ったことの無かった佐島マリーナに行ってみるが、坂上らされてこの寂れ様に愕然とする。これ草ボーボーだけど公園。もう2度と来ないと思うｗ

やっとこアップダウン地獄が終わり、長者ヶ崎。9月なので駐車場も無料開放中（9：00～17：00）。天気が良くて、ここで裸になって遅めの海水浴気分を味わった。しかし今思えば、街中で裸でフラフラしているおっさんと何ら変わりないことに気づくｗ　ここにくるまでのアップダウンでの消耗が激しく、大船から電車で帰ろうと心に決めていたのだが、日向ぼっこでやる気が回復！でも朝比奈峠はやめておこうと思ったｗ

長者ヶ崎からの海。結構中年カップルみたいなのがドライブで来ていたな。

三浦半島一周していて一番好きなところかな。葉山から由井が浜にぬけるトンネル。上りの後の下りだけに喜びもひとしおだｗ

鎌倉は平日でも混んでいた。というか鎌倉えらくおしゃれになっていて、若者カップルがすごく多かったな。みんな暇なんだなｗ

この後は鎌倉街道で横浜に帰った。

　全行程とタイム。家に着いたのが14時くらいだったから7.5時間かかってるな・・・だいぶ休憩も入っているけれど、まぁでも半日コースだろうか。
　Deuterのバックは「暑い」とか「重い」とか「邪魔」とか、苦しい時に思いつきがちなストレスは一切なかったのでかなり良いと思う。揺れることもないし、特に背中が蒸れないというのはかなり良い！これは人に勧められるな。
　VectorX20は100キロくらいなら余裕だ。ロードと比べると（結構走っている人はいた）巡航速度は若干遅いかも？ただこれは俺の性能の問題もある。あと、先日雨の中を走ったので、清掃しつつシートポストにグリスを塗ったのだが、これが失敗で（拭き取りが甘かった）、どんなに締めても走行中にサドルがだんだん下がってくるという間抜けな失敗があった。また、ポジションが俺は合っていると思っていたのだが、サドルをもっと後ろにした方が、上りの力のかけやすさとか疲労の度合いがだいぶ違う気がした。この辺はまた調整していく。あとビンディング欲しい・・・もう頼んであるんだけど来ないｗ　あれで引き足使えるとアップダウンがちょっと楽になるんじゃないかな。でも本当に死にそうなときに電車にのっちまえばいいやというのは心の余裕があっていいなｗ　ロードにはのったことが無いけれど、バイクの経験から言って、小径車は振動はかなり多いのではないかともう。下り坂でスピードにのって来た時の怖さもかなりある。40キロを超えてくると、もうやばいｗ心に余裕を持ってサイクリングを楽しむにはいい自転車だと改めて思った。
 また横浜市内を走っていて感じる信号のストレスってホント大きい。三浦半島一周するなら長者ヶ崎あたりまで車で行ったり、市外まで電車で行ってからサイクリングする方が楽しめると思った。次回は車か電車で目的地まで行ってのんびり走りたいと感じたな。まぁでも三浦半島一周ってアップダウンも適度だし、初めてのロングには良いんじゃないかと思う。ビンディング来たらもう一回、行ってもいいなと思う。ZEROさんが付きあってくれるだろうし、小技をいろいろ伝授してくれると思うからｗ
　ちなみに持って行ったカメラは一切使っていないｗ　この写真全部iPhone。とまってバッグからカメラ出すとか面倒過ぎｗ