ゼロから始めるカーオーディオ 純正の問題点と改善方法

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 今回のシリーズは純正の状態から組んでいきますが、まったくの初心者にはちょっと厳しいと思います。既に組んだ経験のある人にはたいしたことありませんw

 特に電気系の施工ミスは最悪車両火災に繋がります。DIYをする場合は自己責任です。怖い場合はショップにお願いするか、確実にできるところから遠回りでもコツコツがいいと思います。初心者の場合はコチラから始めましょう。慣れてきたらこの記事通りにできると思います。

 結局カーオーディオは自分で手間をかけた人の音が良くなります。楽しちゃダメですw


 純正システムはナビヘッドにパッシブのフロント2Way+リアスピーカー。高級車以外はだいたいこれか、これのツィーターなしじゃないかな。いたってスタンダードな構成。サウンドナビだとパッシブでもTAが効くとかで、XV専用セッティングなるものが入っています。とはいうものの、本格的なTAには言うに及ばず、定位が曖昧なのかな?もともと私自身がTA嫌いなのでよくわかりませんが、オフ会で聴いている音と比べても大味な感じで聴こえていました。こだわらなければ充分それっぽいんですけどね・・・

 TAを切ってアナログチックに鳴らしても良い感じで鳴ります。この辺りも専用セッティングって関係あるのかな?細かく言えば文句も出ますが、そんなに悪くないと思います。

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純正の問題点

 XV専用設定でも問題ないのですが、師匠や仙人たちに鍛えられた私の耳は、生意気にも長く聴いているうちに徐々に悪いところを気にし始めます。

 純正システムで気になったのは・・・

①常識的な音量(Vol16くらい)だとそこまで目立たないですが、それなりにパワーをかけると、純正スピーカーは解像の悪さが気になりはじめます。音のピントが滲む感じです。「前のXVはもっと繊細に聞こえながらも迫力あったなぁ」なんて気づき始めます。純正と手間とお金をかけたシステムの差なので当たり前なのですが、気になりだすと止まりません。

②ある音量(Vol22くらいかな)を超えるとツィーターが目立ちはじめて全体のバランスが破綻します。低音スカスカでツィーターの音だけを聴いているようなうるさい感じになってしまいます。これになっちゃうともう聞いていられません。2Wayのデメリットですね。

③TAアリの場合、ソレっぽく鳴っているのですが、かなり大雑把。よく「口の大きさ」とか「定位」とか言われますが、フォーカスが甘いというかデカすぎというか突き詰め切れていない感じ。まぁ純正ですからこれでも頑張っていると思いますが、中途半端感は否めません

 点数で言うと40点かな?満点は100点ですが、私が目指すのは70点くらい(80超えたら神です)なので結構高得点ではあります。普通、DIYのカーオーディオは20点ですw
カーオーディオで100点というのは存在しないと思います。とある曲は120点だけど、別の曲では30点なんてことが普通に起こります。ジャンルを問わず鳴らしきるという車は存在し得ないかな。

 

 取り敢えず最初の一手として、ユニットは変えず純正でできる調整レベルでいじってみます。

①私はツィーターを使わないのでツィーター配線を外します(フロントガラスとスピーカーを留めているビスの間が狭すぎるので、低背のマイナスドライバが必要です)。
・ツィーターのない状態でどこまで音が上がるか確認します。

カプラー抜いておけばOK

②サウンドナビの設定がツィーター前提のものなので、設定を初期化します。バックアップのSDがあることを確認してから初期化しないと、戻せなくなっちゃいます。
・これをしないとツィーターが無いので高音域のない音になる可能性があります(未確認)。

③一切のイコライザーや音響効果効果(両方とも元の音にフィルターをかけるため)を消します。
・イコライザーは音の信号を抵抗に通すことで音色を変えます。この抵抗を通ることで損失が出るわけです。一切いじらないフラットが基本です。いいかえれば、イコライザー必須のシステムは取り付けに問題があるということになります。2Way3Wayならクロス設定がおかしいなど。私は全くいじりません。

 この状態で聴いてみます。ドア前後を純正のフルレンジで鳴らすわけです。

 最初はツィーターがなくなったので曇ったように聞こえますが、まとまりがあり、慣れれば全然OKな感じで鳴ります。当然ツィーター起因の問題はなくなります。

 音場もそれなりに上がりますが(予想より上がりました)、ダッシュくらいまでかな。気になるのは曲のジャンルを選ぶ感じで(良いものと悪いものの差が激しい)ある曲なら気持ちよく聴けるけれど、別の曲では聞いていられないなんてことになります。

 おそらくスピーカーの振動が上手く車に伝わっていなくて、音が上がり切っておらず、音の層(低音は下、高音は上)もきっちりできていない印象。層が曖昧に聴こえました(うまくいくときれいに層;を感じることができます)。結果から言うと極めて普通。良くも悪くもないかな。ちょっと甘めで45点。中途半端なDIYよりは良いですw

 でもこれならば・・・

「正確に再生するスピーカー(アルニコスピーカー)」と「適正なトルクとパワーをかけるアンプ」があれば結構鳴っちゃうんじゃね?

と感じ始め「イジらなあかん!」となります!

やっと重い腰を上げる気になりました。購入2カ月後です。納車から1000キロしか走っていませんw

バッ直してみた

XVのGT型は知識のない人にはバッ直はお勧めしません。ケーブルを通す箇所がかなり限定されているのとケーブルの取り回しが難しいです。

 私は一番しんどいことから手を付けていくタイプの人間ですw まずナビヘッドに喝入れすべく手始めにバッ直してみます。

 前にも書いた通り、XVのGTはバッ直するのが大変です。バルクヘッドの中央部に配線の通り道があり、ここは細い線なら通せると思いますが、4ゲージ(22sq)はちょっと無理っぽい。

本来ならここが狙い目ですが4AWGはきつそう ナビ裏に出るというのもしんどいかも

 こことは別にGPの頃からタイヤハウスの中に通せるところにがあったので探ってみると、こちらはどうにか通せそう。ただし遮音の分厚いマットががっつり入っていて剥がすのも一苦労、かなり厳しい作業になりました。

この状態ではタイヤハウスのカバーが締まらないので、擦れの対策をして真横の隙間からエンジンルームに通します

 バッ直に使う穴はプラパーツで蓋がされていましたが、28φのグロメットにして鉄板とケーブルが干渉して断線するのを防ぎます。またエンジンルームに通す際も、ケーブルに負担がかからないようにします。ここでケーブルが切れたりするとショートして火花が出ます(ヒューズ必須)。知識のない人は無理をして車を燃やさないようにしましょう。8ゲージのアンプを使うとかヘッドのバッ直くらいでやめておいた方が無難かもしれませんし、やり方次第ではそれで充分鳴らすことは可能です。。

 私は4ゲージ2本とナビ用の1.25sqを通そうと考えたのですが、4ゲージのケーブルが硬すぎて危険だったので4ゲージと8ゲージとナビ用の3本を通しました(写真は4ゲージとナビ用で、後から8ゲージを追加しています)。

ナビのバッ直

 バッ直のケーブルは通しましたが、4&8ゲージは放っておいて、とりあえずナビだけバッ直してみました。対象は常時ACCイルミ、そしてリモートです。

 今一度説明すると、オーディオは電気が命です。普通は車体から電源を取っていますが、オーディオのためだけの専用配線を組み付けるわけです。

 ナビのバッチョクにはリレーを使います。

 配線はナビと車体を繋ぐ中継配線を切り刻んでいきます。この部分にリレーを割り込ませて電源オンオフのスイッチとするわけです。車体から電気が来るとそれがリレーに入って、バッ直した線からの給電に切り替わるという感じです。

 どのメーカーも配線の色と機能は似ていますが、橙と橙白、青と青白とかよくわかりませんでした。なのでMZ-300premi4の取付説明書を参考にイルミは橙、リモートは青白(結果的にこれはリモートではないみたいです。リモートとして使うなら青です)として結線しています。

 してその結果・・・音が大きくなった?w 手間数の割にイマイチです45点w

 この作業は外部アンプ使用時に効力を発揮するので、遅かれ早かれやる必要があります。先にやっちゃいましょう。

 XVではあまり効果が感じられませんでしたが、車によってはこれでナビの内蔵アンプがいきいきする場合もあります。

ターミナルの変更

 ナビのバッ直が期待はずれで「こんなもんか・・・」と思っていたのですが、外部アンプに使う4AWGケーブルを繋ぐ準備として、バッテリーのターミナルを銅メッキのものに変更します。私の場合、今は売られていないエーモンの銅メッキ端子ですが、今だとメルテックと一緒のように見えます。

 この端子のメリットは、O端子なしでケーブルをバッテリー端子に触れさせることが可能となります。バッテリーから直接電気を流せるわけです。

 先にオーディオは電気が大事と書きましたが、どれだけストレスなく電気を流すかを考えてシステムを組んでいくわけですこのとき安全のために必要な部分、例えばヒューズなどは電気を絞ってしまいますが、車やユニットを守るためのパーツなので惜しんではいけません。

逆にヒューズはバッテリー傍にひとつつくわけですが、アンプの手前などでヒューズブロックで電線を分岐させる人が多いです。あれはコスト面でも電気面でも無駄です。家の中で考えればブレーカーの後にヒューズってないですよね。壁の中で電線直繋ぎで分岐させていますよ?必要ないのです。なんならアンプにも保護用にヒューズついています。

 端子にはBとDというサイズがあるのできちんと調べて買いましょう。XVはDです。

 純正のターミナル部分は4ゲージくらいのケーブルとO端子でバイパスさせます。取り付けはリスクのないように確実に接続しましょう。万が一締め忘れ等があった時、車が動かなくなるリスクがあります。

プラス側 純正ターミナルを分解してバイパス接続
マイナス側 アース線は自作のものに変えてあります センサーのみバイパス

 電気に関する作業をする際はマイナスをきちんと外して行いましょう。XVの場合、メモリーバックアップしないと時計・カレンダーがリセットされます。私はお構いなしですw

 このターミナル交換は簡単そうですが、電気判らない人にはかなりハードル高いです。無理はしないでください。心配な人はわかる人に手伝ってもらうとかショップに相談しましょう。でもショップではこんな安いパーツ使わないかなw

 

 ターミナル変更の結果・・・

 一聴してビックリ!この変更はかなり音が変わります。皮が一枚剥けるみたいな、フィルターが一枚なくなるような感じで音に生々しさが載ります。音飛びが良くなるので、ここでやめて良いレベルで音が元気になります。

 音がぐっと上がるのと抑揚が出るので誰でもわかると思います。これなら及第点(55点)くらいかな。このあたりでやめておきたいところですが、オフ会のお誘いが来たのでさらにくみ上げる必要が出てきましたw

※ちなみにすべての車でこの効果が出るわけではありません。この辺りは車の構造との相性になります。XVはアタリです。また構造上無理な車もあるので無理やり施工はやめましょう。私の場合Audiはできませんでした。エブリィは変えてありますがXVほどの変化はありませんでした。

この部分の改変はディーラーによっては整備不良とされることがあるかもしれません。電気のセンサー周りをいじるので注意が必要です。一応前の車(GP型)も同じ施工をしていましたが、壊れたことやディーラーで注意されたことはありません。

また怒られてもすぐに元に戻せるようにすべての配線は残してあります。その辺はビビりですw

ここまでのまとめ

 知識ない人はホント気を付けてくださいというか下手に触らないほうが良いです。でもこれだけで結構鳴っちゃうのは驚きました。4ゲージ通さなければここでやめてたかも?でもあくまで純正比の話なので、この上を目指すなら手間もお金もまだまだかけないといけません。

 音はもうちょっとどうにかしたいけれど、お金はかけたくないという人は今回のターミナル変更をしてみるといいかもしれません。ただし純正とのバイパス配線を作るのにはカシメ工具が必要になります。電気周りの工具はテキトーはダメです。メルカリでもヤフオクでも使ってきちんとした工具を使いましょう

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 私はコレ。ヤフオクで買いました。使い終わったら売っちゃうつもりでしたが残しておいてよかったw 1~8AWGまで対応ですから、4AWGを多用する私にはベストかな。カーオーディオのバッ直にはいいですね。

 さてバッフル作ってスピーカー変更してアンプ載せてさらなる高みを目指します!

コメント

  1. トマー より:

    こんにちは。

    作業を一つずつしては音を確認されているので効果の大きさがそれぞれの作業で違っていたり車両で違うってのが興味深いです。

    バッテリーターミナルですがメルテックってメーカーも初耳でした。エーモンと同じっぽいので嬉しいです。

    充電制御車は今の時代当たり前ですけど
    カーオーディオの電気には無い方がいいんですけどねー。

    引き続き楽しみにしております。

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