晩秋の尾瀬

スポンサーリンク

 今年は長すぎた夏の影響で秋は急ぎ足でやってきて、まもなく冬になりそうな勢いです。一年でこの季節が一番好きな私にとっては残念で仕方がない。といってもあきらめるわけにはいかずw 夏に登って以降いつかやってやろうと考えていた秋の尾瀬散策へ行ってきました。

 例年ならば9月後半から10月半ばくらいにかけて紅葉が徐々に下に降りてくる感じですが、今年は10月でやっと紅葉が始まり、急激に冬に向かいつつあります。燧ケ岳の初冠雪も6日でした。気温の変化が激しすぎて、紅葉は今一つな様子。全体にまだらになり、赤が少ないという感じでした。といっても横浜に住む私からすればこれはこれで素晴らしい。

ブナ坂の紅葉 去年は車が黄色かったw

 去年尾瀬のキャンプに来た際に、隣の人が夕方ふらっと現れてソロテントを張り、焚き火も何もしないでそのまま寝ちゃって、翌朝早々にテントを畳んで出かけたのを見て「これは使える!」と思いました。私も今回同じことをしようとしたのですが、結果的には思っただけで普通にキャンプとなりました・・・

 今回の記事は長いので下の目次使ってください。初日はキャンプ、2日目は尾瀬歩きです。動画も作ってみたので、記事の最後に貼っておきます

スポンサーリンク

1日目 キャンプ

 キャンプ場はいつもの尾瀬桧枝岐かわばたキャンプ場。ここのおばさんと尾瀬のビジターセンターの情報、さらには天気図と、これらの情報を総合してハイキングの計画を立てましたが、今回ベストでした。

かどやさんでそばをいただきました

 初日はゆっくり目で横浜を出ましたが、お昼過ぎには桧枝岐に。お昼ご飯はこちらの「かどや」さん。前回食べに行ったら営業時間終わってたので再チャレンジです。民宿と一緒にある蕎麦屋さんです。

そば定食1350円

 ここのそばは裁ち蕎麦。つなぎのない十割そばで、通常つなぎが無いとそばが崩れてしまうため、普通のそば打ち方法の「伸ばして曲げて」ではなく「伸ばして重ねて裁ち切る」のだそうです。そばの風味がダイレクトに残っていてかなりおいしいです。左上が蕎麦と餅を練って荏胡麻で仕上げた「はっとう」。これは昔偉い人が桧枝岐にやってきてこれを食べ、あまりにおいしすぎて以降無断で食べるのを禁じた為「ご法度」から「はっとう」となったそうです。えらく心の狭い偉い人だなとおもいましたが、はっとう自体はおいしかったです。ここはお勧めできますね。

到着と同時にお店を広げていますw

  そしてキャンプ場へ。すぐにテントだけどころかアレコレ出してしまいましたw 今シーズン初キャンプで、いろいろグッズがw

二次燃焼焚き火台 TAKI BE TREE

 まず二次燃焼焚き火台TAKI BE TREE 。去年の暮れに買ったのかな?これ今見たら既に半額近くになってるw

これは今なら買ってもいいけど私は出始めに高値でつかんでしまいましたw

 まぁちょっと考えればわかるけど、いうほど二次燃焼しません。Solo Stoveは炭が見えないのが残念なんだけど、やはり燃え方はあちらが上。これは二次燃焼は少ないし、煙も出ます。ただ思った以上にメンテフリーで燃え方は悪くないと思います。下の方の炭がコンスタントに燃え続けるのがメリットかな。今の価格(1万円弱)ならトライする価値はあるかも。私は16,500円なので損ですねw 

煙は実際少ないし、薪をくべたら勝手に燃え尽きます 炭をいちいちいじらなくてもいいのは便利

 あとこの焚き火台は五徳が無く調理ができないので、料理用に別途ロケットストーブも使いました。こっちはハマるとヤバイ火力ですが、今度は効率良すぎて燃料がすぐなくなっちゃうため料理の間だけ。

ぶっちゃけキャンプ好きなら言っちゃいけないかもしれませんが、煙に燻されるのと、服が焚き火臭くなるのが嫌なんですよねw 特に次の日が登山とかだと、臭いはなるべくつけたくない。となるとコンロ使って焚き火しないのがベストかなw どうしても焚き火するなら・・・二次燃焼ストーブが良いのです。

火吹き棒「火樂」

 そして超高級火吹き棒「火楽」。何で火吹き棒でこの値段なんだよと思いますが、ここまで突き抜けるとむしろカッコいい。真鍮でものすごくヘビーな作り。去年のふるさと納税でゲットしましたw

 火吹き棒としてはもちろん優秀ですが、これはホント所有する喜びがあるというか宝物感あります。お勧め!

Eco Flow DELTA2 と 電気毛布

 そしてこれは昨年から導入していたのですが・・・

 電気毛布セット・・・ 朝がかなり冷え込むと聞いていたので持ってきました。実際-3度まで行きましたが、まったく寒く無かったです。コットの上に電気毛布を敷いて、厚めの羽毛シュラフで快適です。


 ここまでくるとキャンプではなくグッズ使いたいだけですね・・・まぁこれで良いのですw

 一方、ご飯は質素ですwミルフィーユ鍋と焼き肉のみ。ゴミがほぼ出ません。というかここのキャンプ場は分別すればすべて捨ててもらえます。

 酔っぱらってなぜか目玉焼き作ってました。

 昼15時くらいから飲みながら遊んでたのかな?なんかやたらと眠くなって、19時半にはテントに入って寝ました・・・起きたのは23時半w 結局テントの中でタブレットいじって朝方まで・・・家と変わらんなぁと思いつつ朝方までテントの中でウトウトしていました。

2日目 尾瀬散策

 昨晩は寝たのか寝ていないのか自分でもよくわからないまま朝になりました。5時前にテントから出て食事です。うどんで簡単に済ませて撤収。ちなみに気温はマイナス2度。

コンロで煮るだけ

 広げないはずのキャンプ道具をこれでもかというほど広げたので撤収が面倒ですw なんだかんだ1時間くらいかかっちゃったかな。6時半にキャンプ場を出ました。

 御池に着いたのは7時ちょい手前。私の調べた限りでは「無いはずのバス」が走っていて驚きました。よくよく聞いてみると、会津高原駅からくる定期バス(1日数本)のほかに、御池と沼山峠間だけ10分に1本シャトルバスがあるのだそうです。

 このシャトルバスは630円で乗車時間15分くらい。このバスのおかげで尾瀬がかなり歩きやすくなりますよね。BYDの電気バスで驚きました。

乗客私だけでしたw

こちらが沼山峠側のバス停。ここで準備を整えてスタートです。

ここから入ります。逆に下りていくとブナ坂沿いに登山道が七入まで通じています。
沼山峠は緩やかな峠で、ここを抜けると尾瀬に入ります。
沼山峠の展望台。地の人の話では、この真ん中の木が昔は無くて、湿原が見えたのだとか。

なんか退屈な道だなと思っていたら急に開けて尾瀬に突入。

これは最高です!

 雲一つない青空の元湿原が広がり、木道が通っています。気温は3度くらいだったかな?最高です。

飛行機がやたらと近い

 天気もいいし来てよかったなぁなんて思いながらてくてく進んでいくと・・・

 木道を作ってるとこなんてなかなか見られないなぁと思っていたら、これは木道の端の部分を撤去している工事でした。雪が積もって橋が落ちちゃうのか、湿原の川に雪のない部分を作らないためかな?

 右側には燧ケ岳が見えます

日陰部分だけ凍っています

しばらく進むと小屋とビジターセンターが出てきます。

この日が小屋じまいの日だったようです

 このビジターセンターの情報で尾瀬にくるタイミングを計っているので、お礼をしておきましたw

ここで豆知識知っておくと山歩きもさらに楽しくなります

ビジターセンターからは尾瀬沼の南側を歩きます。紅葉の森を歩いていくとちょこちょこ眺望が開ける感じ。

燧ケ岳と尾瀬沼

絵葉書ポイントかな?展望台になっています
風もないので湖面も静かです

 東端のビジターセンターから1時間半かけて西端の沼尻までやってきました。この小屋のような建物は休憩所です。シーズンには自販機があるみたいです。

沼尻休憩所の雰囲気、360度カメラで撮ってみました。

尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ移動します。途中白砂峠を越えますが、そこまで厳しい道ではありません。

それよりもちょうど紅葉のベルトの高さのようで無茶苦茶きれいでした。

 こんな感じの山道を1時間楽しめます。やはり今年は赤がすくないかな。

そして見晴に到着。開いている小屋は一軒だけでした。

 ここで今回の工程の半分くらいなのかな。13時前には見晴を出て、三条の滝方面から御池へ向かいますが、これが失敗だったw

至仏山もきれいに見えます

尾瀬ヶ原を抜けて滝方面へググっと下るのですが、この道が平坦な道を歩いてきた身には厳しい。尾瀬特有のヌタヌタスリッピーも相まって気が抜けません。

 平滑の滝は足元を見るのが忙しくていつ通り過ぎたかわかりませんでした・・・

とにかく下り続けて三条の滝まで向かいます。

 そして衝撃の展開。冬支度で鎖が外されているようで、三条の滝の展望台へは行けませんwww

三条の滝は残り25mで通行止めw

そしてここから御池迄は上り返し2時間半くらいかなw 最後にこれはゆるい傾斜でもしんどいです。

 湿原(田代)をいくつか繋ぐ感じで御池までの道が続きます。

 しまいには日が暮れ始めました・・・

 ここらからラストスパートかな。

 御池に着いたのが17時。23キロよく頑張った!やはり最後の登りがしんどかった・・・

山行記録: 尾瀬ハイキング
2023年10月18日(日帰り) 尾瀬・奥利根, ハイキング / tyuruの山行記録

 この後は東京までほぼ下道で行って、東京から家まで高速で帰ってみましたw 若いな・・・ 実は4号線走るのは初めてですが、アイサイトがあれば余裕っぽい。ほぼバイパスなので思った以上に早かったです。それでも家に着いたのは23時かな?

 まぁ今年の気候は仕方ないとしても、きちんと計画すればこんなラッキーな天気の山歩きもできるんだなと思いました。次は花の季節の湿原を歩いてみたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました