これが最終目標なのか!?ホームオーディオにちょこっと触れてみた。

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ホームオーディオは実際に聞ける環境にない(マンション暮らしなため)ということで見て見ぬふりをしてはきたものの、「感性磨き」のために日常から音楽を聴くように心がけていると、やはり「もっといい音があるのではないか?」となってくる。

しかしホームオーディオもまた有象無象が闊歩する深淵なる沼の世界。中途半端な覚悟では踏み入れることはできないし、やはり環境のせいで思うように鳴らし切れないのは目に見えている。

できる限りローコストで「感性磨き」に貢献してくれるような機材はないかと師匠にホームのおすすめを教えてもらっていたのだが、苦節半年、やっと手に入れることができた。

なんと令和の時代に真空管・・・ 

ほんのり光る真空管

今までホーム用の真空管は聞いたことがない。あったとしても聴き入ったことはない。カーオーディオで何台か真空管アンプを聞かせてもらった限りでは「柔らかい・丸い・ピントは甘め」これが真空管の印象。ホームでも同様に柔らかく甘ったるい、懐かし気な音なんだろうなくらいに考えていた。

商品が届き、配線を済ませて「とりあえず音出ししてみるか」とスイッチを入れたとたん・・・震えた

凄い・・・

真空管とかトランジスタとかのレベルではなく「これこそ私が求めている音楽」が流れだした。

決して丸いだけではない、全体にピントが合っているようでいてそれを敢えて崩すようなふくよかな低音。その低音の上に音が積みあがっていく。そしてスピーカー位置をはるかに超えるステージング。それこそ十代のころヤマギワの試聴室で聞いた音が流れ出した。

最初にかけたのがコルトレーン。「BLUE TRAIN」最初のサックスで本当に震えてしまった。ものすごい抑揚が柔らかく押し引きしてグイグイ引き込まれる。低音から高音まで抜けの良いステージがそこに見えた。

このCD、車だと結構難しい。それがなんなく鳴っている。しかもものすごいスケール感。ホームでこういう空気感が出るなんて思わなかった。車だとこのCDはちょろっと聞いて終わるのだけれど、そのまま全部聞いてしまった・・・ なんといっても楽しい。ハラハラワクワクしっぱなし。

このCDは初めて買ったジャズCDなのだけれど、とある仙人にXVで聞いてもらったときに40秒で「音楽が鳴っていない」といわれへこんだというトラウマがある。要は今回と同じ最初のサックス部分。

以降ジャズを好きになりはしたものの、コルトレーンだけは怖いイメージが強かった。これを難なく鳴らされたので度肝を抜かれたw

「これならクラッシックもいいかも?」と思いクラッシックをかけてみたが、まるでホールの観客席でコンサートを聴いている感覚。なんだこれw

そして数枚のCDをとっかえひっかけ聴きながら気づいた。

「これがXVの終着点なのかもしれない」

真空管アンプ、音は厚いが温度も熱いw

世間のカーオーディオは99%音を硬くする傾向にある。高級線材、オカルトグッズ、高級機材までもこの傾向にある。

対して師匠は音を丸く柔らかく、ともすると曇っているんじゃないかというくらいに丸めていく。時として「ここまで柔らかくしておかしくないのかな?」と思っていたのだけれど、この真空管の音を聞いて思った

まだ硬い、そしてまだ薄い

さらに

まだ狭い(でも世間よりは柔らかく濃く、広大ですよ?w)

同じ音にはなりえないけれど、もう行くとこまで行ったと思っていたXVのさらなる先がおぼろげながら見えた気がした。

また知らなくてよかったことを知ってしまった喜びと悲しみ・・・終わらねーw

真空管アンプすべてが良いとは思わないしお勧めはしない。だって重いんだもん。でも聞くチャンスがあったら聞くべき。特に流行りのDSPにハマりまくっている人はこれで考え方が変わるかもしれない。

部屋を暗くして聞いていると焚火みたい・・・

いやーまさかこんな機材があるなんて思ってもみなかった。まさに青天の霹靂な経験になった。

このコンポ、会社で組み上げてそのまま置いてあるんだけれど、聞いた人みんながみんな「これ何?音凄くいいね」と言う。オーディオに興味のない人が気づく(まぁデカいから否応なしに気づくんだけどw)レベルということは、相応のレベルにあるんだと思う。

オーディオはホント値段じゃないんだなぁと思わされた逸品でした。良い買い物ができました。師匠ありがとう!

コメント

  1. 青フォレ より:

    たいていカーオーディオをやられている方はAV サラウンドをやっている方が多いのですが。
    玉ですか。(笑)
    ちょっと驚きですよ。
    自分の場合は、最初はバラコンから入り(違う各メーカーのことね)その後AVサラウンドブームがやって来てスピーカーを沢山囲んでましたね。
    その後、飽きてセパレートアンプ替えてスピーカーも一組にしましたよ。
    そして、某ショップにてAH!と言うメーカーの真空管アンプに出逢い今に至るわけですよ。
    もう買い替える気が無いですよ。
    自分の音楽再生はこう言うことなのだなと思ってますよ。
    (まぁ、金が無いのも理由でも有りますが。)

    • tyuru より:

      私自身こうなるとは思っていなかったのですが、たまたま運よくゲットできたので軽い気持ちで鳴らしたんですよね。あまり機材のことは知らないし、知ってしまうと危険なのでwまぁ入門編なのかな?ただXVやりながら何となく目指していた音の上が出てきたので感動しました。会社で鳴らしているんですが、みんな食いついて来るし感心しているので本物のいい音なんじゃないかな。
      自宅はBoseのサラウンドですw娘がいつも2chにしてますけど・・・w

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